市況研究社日報

異常な原油市場

「市況研究社日報」(石油) 2018年9月27日(木)

原油市場で異常なことが発生している。9月24日(月)以降の「オマーン原油」は異常です。

「オマーン原油がいくらであろうと関係ない」と思われる方がおられるかもしれません。しかし、われわれにとってオマーン原油は、アジア市場の<マーカー原油>の一つです。とくに、サウジアラムコは本年7月、アジア向け輸出価格の価格フォーミュラの構成要素として「10月1日からドバイ・マーカンタイル取引所(DME)のオマーン原油を採用する」と通知しています。

<昨日9月26日(水)東京時間午後5時30分の原油相場

ブレント原油のアジア終値        オマーン原油のマーカー・プライス
ICEブレント原油 2018年11月限 82.12  DMEオマーン原油11月限 88.96
ICEブレント原油 2018年12月限 81.47  DMEオマーン原油12月限 82.15
ICEブレント原油 2019年01月限 80.97  DMEオマーン原油01月限 81.34
ICEブレント原油 2019年02月限 80.59  DMEオマーン原油02月限 80.58
ICEブレント原油 2019年03月限 80.30  DMEオマーン原油03月限 80.02

今週9月最終週の原油相場では、「ドバイ・マーカンタイル取引所のオマーン原油」期近が異常な動きです。昨日26日(水)午後5時30分には「ブレント原油期近11月限=82.12ドル」のとき、「DME オマーン原油期近11月限=88.96ドル」(前日比+6.43ドル高)を付けた。現実問題として「88.96ドル」(本船渡し)のオマーン原油を購入し、ガソリンを精製しても利益は出ません。

現在、DMEオマーン原油は、世界で一番高い原油になっています。ソロバンの合う値段ではないところに高騰している。

サウジ原油輸出価格の価格フォーミュラ

来週10月1日からは、プラッツ社によるドバイ原油の査定価格と共に「ドバイ・マーカンタイル取引所のオマーン原油価格」が価格フォーミュラになります。わが国石油会社の購入原油価格の基準です。

サウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」は本年(2018)7月4日、アジア向け輸出価格の価格フォーミュラについて、10月1日から「ドバイ・マーカンタイル取引所(DME)のオマーン原油」を採用すると発表した。

┏━ これまでのサウジ原油のアジア向け価格フォーミュラ ━┓
 プラッツ社のオマーン原油の査定価格(0830 GMT)
 プラッツ社のドバイ原油の査定価格(0830 GMT) 
┗━ 上記2油種の月間平均値±調整項(OSPs)
 ↓
┏━あたらしいアジア向け価格フォーミュラ(2018年10月1日~)┓
 ドバイ・マーカンタイル取引所のオマーン原油のマーカー価格(0830 GMT)
 プラッツ社のドバイ原油の査定価格(0830 GMT) 
┗━ 上記2油種の月間平均値±調整項(OSPs)

 

 

 

 

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