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201784日更新

CBOT各限月の一代安値更新を追求する

201784日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3505
振り返って、本年(2017)の米国の天候相場に対して、いつもの年よりも分析をナマけているかもしれません。
[1] 米国には潤沢な繰越在庫があり、南米ブラジルには史上最高記録のトウモロコシおよび大豆の供給があります。米農務省でも、南米や東欧、南アフリカの輸出見通しの上方修正を繰り返しているので、本年の米国産穀物はソコソコいければOKという思いがあります。本年4月以降の輸出市場では、アジア消費国がブラジルの2期作トウモロコシの出回りを待ち受けて、すでに南米産にシフトしています。
<ブラジル(2017年の生産と輸出見通し)
           トウモロコシ生産  輸出
米農務省 7月12日予想  9700万トン   3400万トン
米農務省 6月09日予想  9700万トン   3400万トン
米農務省 5月10日予想  9600万トン   3400万トン
米農務省 4月10日予想  9350万トン   3200万トン
米農務省 3月12日予想  9150万トン   3100万トン

<アルゼンチン(2017年の生産と輸出見通し)
           トウモロコシ生産  輸出
米農務省 7月12日予想  4100万トン   2750万トン
米農務省 6月09日予想  4000万トン   2750万トン
米農務省 5月10日予想  4000万トン   2750万トン
米農務省 4月10日予想  3850万トン   2600万トン
米農務省 3月12日予想  3750万トン   2550万トン

<南アフリカ(2017年の生産と輸出見通し)
           トウモロコシ生産  輸出
米農務省 7月12日予想  1640万トン    220万トン
米農務省 6月09日予想  1640万トン    220万トン
米農務省 5月10日予想  1530万トン    200万トン
米農務省 4月10日予想  1500万トン    200万トン
米農務省 3月12日予想  1460万トン    200万トン

<ウクライナ(2016/2017年の生産と輸出見通し)
           トウモロコシ生産  輸出
米農務省 7月12日予想  2800万トン   2050万トン
米農務省 6月09日予想  2800万トン   1900万トン
米農務省 5月10日予想  2800万トン   1900万トン
米農務省 4月10日予想  2800万トン   1870万トン
米農務省 3月12日予想  2800万トン   1870万トン

[2] 米国中西部の主産地の予報では、今週から来週の気温がかなり低くなります。アイオワで日中の最高気温が「25℃」、最低気温が「15℃」あたりになるので、アイオワ北西部や中央部の土壌水分不足のところでも、作物のストレスが緩和される。ただ、雨が降っても広範囲のいい雨ではなく、局所的な雨にとどまる可能性が高いので、作況の改善には結びつかないと思います。当社では、本年の米国トウモロコシについて、記録的な豊作というわけではないが、「goodvery good」あたりの「so-so category」と考えています。米国でも南米でも、東欧でもロシアでも、物事には必要とする時間があるので、その時間に耐えながら、CBOT各限月の一代安値更新を追求します。
[3] 本日84日(金)は週末なので、昨夜の輸出成約高などをお伝えします。米国トウモロコシの輸出需要は急減しています。昨年は728日時点で、米国トウモロコシの次年度の輸出成約累計が「日本向け=1508,200トン」、「韓国向け=138,000トン」、「台湾向け=199,500トン」あった。しかし、本年の場合は次年度分の輸出成約が急減しており、日本向けが前年同期の43%、韓国向けが0.4%、台湾向けが14%にすぎない。アジア需要はすでに南米産などにシフトしています。
<米国トウモロコシの日本向け輸出成約残高(米農務省)
  ┏━ 現行年度の成約残高━━┓   ┏━次年度の輸出成約高━━┓
 2017年7月27日  2016年7月28日   2017年7月27日  2016年7月28日
  75万9,800トン  140万3,400トン  64万7,400トン  150万8,200トン  

<米国トウモロコシの韓国向け輸出成約残高(米農務省)
  ┏━ 現行年度の成約残高━━┓   ┏━次年度の輸出成約高━━┓
 2017年7月27日  2016年7月28日   2017年7月27日  2016年7月28日
  20万3,300トン   72万8,800トン     500トン   13万8,000トン  

<米国トウモロコシの台湾向け輸出成約残高(米農務省)
  ┏━ 現行年度の成約残高━━┓   ┏━次年度の輸出成約高━━┓
 2017年7月27日  2016年7月28日   2017年7月27日  2016年7月28日
  19万5,900トン   64万5,100トン   2万8,000トン   19万9,500トン
 
●米国トウモロコシ輸出需要の急減
<米国トウモロコシ輸出需要の急減
本年(トン) ┏━  2016/2017年度分  ━┓   次年度分(2017/2018)
期間     船積み  新規成約  成約残高  新規成約  成約残高
7/21-7/27 1,090,643   36,694  5,040,000  438,252  4,438,123
7/14-7/20  894,280   91,968  6,093,949  486,643  3,999,871
7/07-7/13 1,041,876  466,489  6,896,261  212,070  3,513,228
6/30-7/06  880,507  161,048  7,471,648  279,660  3,301,158
6/23-6/29 1,108,871  140,275  8,191,107   74,516  3,021,498
6/16-6.22 1,020,827  316,208  9,159,703   68,435  2,946,982
6/09-6/15 1,211,505  528,825  9,864,322  124,000  2,878,547
6/02-6/08  992,266  600,740 10,547,002   13,510  2,754,547
5/26-6/01 1,213,791  348,595 10,938,528  127,970  2,741,037
5/19-5/25 1,332,446  412,050 11,803,724  139,700  2,613,067
5/12-5/18 1,052,413  457,211 12,724,120    508  2,473,367
5/05-5/11 1,543,364  705,325 13,319,322  168,007  2,742,859
4/28-5/04  722,918  277,695 14,157,361  -55,100  2,304,852
4/21-4/27 1,226,140  771,563 14,602,584   24,131  2,359,952
4/14-4/20 1,374,312  987,934 15,057,161   11,111  2,335,821
4/07-4/13 1,408,302  756,352 15,443,539   91,820  2,232,890
3/31-4/06 1,076,285  737,982 16,095,489   50,000  2,232,890

<前年同期の推移を記します
前年(トン) ┏━  2015/2016年度分  ━┓  次年度分(2016/2017)
期間     船積み  新規成約  成約残高  新規成約  成約残高
7/29-8/04 1,444,201  594,929  7,742,700 1,015,623  9,069,043
7/22-7/28 1,138,527  331,142  8,591,972  896,252  8,053,420
7/15-7/21 1,379,800  438,774  9,399,357  476,496  7,157,168
7/08-7/14 1,240,864  345,133 10,340,383  506,277  6,680,672
7/01-7/07 1,242,607  667,777 11,236,114  687,843  6,174,395
6/24-6/30 1,270,511  369,750 11,810,944  443,245  5,486,552
6/17-6/23 1,497,152  468,473 12,711,705  536,077  5,043,307
6/10-6/16 1,208,188  870,744 13,740,384  550,318  4,507,230
6/03-6/09 1,507,924  909,666 14,077,828  178,652  3,956,912
5/27-6/02 1,183,556 1,500,227 14,676,086  120,388  3,778,260
5/20-5/26  752,280 1,317,909 14,359,415  128,860  3,657,872
5/13-5/19 1,124,990 1,381,075 13,793,788  246,235  3,529,012
5/06/5/12 1,175,084 1,473,148 13,537,703  540,680  3,282,777
4/29-5/05 1,141,597 1,105,267 13,239,639  150,352  2,742,097
4/22-4/28 1,225,976  769,323 13,275,969   60,500  2,591,745
4/15-4/21 1,089,856 2,159,890 13,732,622  439,975  2,531,245
4/08-4/14 1,283,521 1,202,754 12,662,588  123,067  2,091,270
4/01-4/07 1,008,376 1,135,774 12,743,355  111,356  1,968,203


穀物における<あたらしい普通の相場>

2017718日(火曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3489
現在は米国トウモロコシの主産地がもっとも暑くなる時期で、市場人気は「米国の天候と作況」に関心を向けている。しかし、当社「日報」では、今朝の米農務省の作況報告は無視し、もう一度ブラジルのデータをまとめてお伝えします。
[1] 米国トウモロコシは、ロッキー山脈東側のプレインズ北部で乾燥し、コーンベルト西部で少雨と高温のストレスを受けているが、それによって穀物市場が不安定になっているわけではない。穀物市場は安定しています。米国には潤沢な繰越在庫があり、南米ブラジルには史上最高記録のトウモロコシおよび大豆供給がある。米国中西部の供給地のベーシス、そしてガルフ需要地のベーシス水準は、前年同期よりも低位です。
[2] 今夏の穀物市場のベーシス軟化と、その穏やかな推移は、現在の穀物市場が安定していることを表しています。すでに今夏以降のアジア需要は南米産にシフトしている。米国トウモロコシの伝統的な顧客であったアジア需要がブラジルの2期作トウモロコシの出回りを待ち受けており、米ガルフの現物数量を確保する取引は低調です。これが2017/2018市場年度の特徴であり、穀物における<あたらしい普通の相場>です。
●ブラジルの2017年生産と輸出拡大
ブラジル国家食糧供給公社(Conab)は発表ごとに、トウモロコシと大豆の生産高予想を引き上げてきた。ブラジルの2017年トウモロコシ生産は、1期作トウモロコシが「30396300トン」、2期作トウモロコシが「65628900トン」、合計「96025200トン」の見込みです。米農務省が本年2月アウトルックで想定した「生産予想」を遥かに上回っています。
2017年ブラジル産トウモロコシの生産予想
発表日  1期作トウモロコシ 2期作トウモロコシ 合計
7月11日  3039万6300トン  6562万8900トン  9602万5200トン

6月08日  3031万3300トン  6352万2300トン  9383万5800トン
5月11日  3015万1000トン  6268万1600トン  9283万2500トン
4月11日  2986万1100トン  6160万7400トン  9146万8500トン
3月09日  2929万9500トン  5966万9900トン  8896万9400トン
2月09日  2881万6700トン  5859万1900トン  8740万8500トン

2017年ブラジル産大豆の生産予想
発表日    大豆
7月11日   1億1393万0200トン

6月08日   1億1392万3100トン
5月11日   1億1301万3400トン
4月11日   1億1016万1700トン
3月09日   1億0761万4600トン
2月09日   1億0555万8200トン

●ブラジルの輸出拡大/米国は急減する
[1] ブラジルの2017年トウモロコシ生産は、ブッシェルに換算すると、前年比「+116100万ブッシェルの増産」です。そして、ブラジルだけでなく、アルゼンチンやウクライナなどの供給も増加します。すでに本年4月以降、アジア消費国は「ブラジルの2期作トウモロコシの出回り」を待ち受けている。ブラジルのトウモロコシ輸出は<前年度比+1000万トンは増える>と思います。
[2] 米国トウモロコシの輸出成約高は急減している。前年(2016)と今後(2017/2018)の輸出市場では、その価格形成の構造が異なっています。2016年は米国産に需要が集中したが、2017/2018年は南米アルゼンチンやブラジル、東欧ウクライナやロシアなど、調達先が再び多角化する公算が大きい。現在の米国トウモロコシの天候相場は、<あたらしい市場>の下で分析する必要があります。
<米国トウモロコシの輸出需要
本年(トン) ┏━  2016/2017年度分  ━┓  次年度分(2017/2018)
期間     船積み  新規成約  成約残高  新規成約  成約残高
6/30-7/06  880,507  
161,048  7,471,648  279,660 3,301,158
6/23-6/29 1,108,871  
140,275  8,191,107   74,516 3,021,498
6/16-6/22 1,020,827  
316,208  9,159,703   68,435 2,946,982
6/09-6/15 1,211,505  
528,825  9,864,322  124,000 2,878,547
6/02-6/08  992,266  
600,740 10,547,002   13,510 2,754,547
5/26-6/01 1,213,791  
348,595 10,938,528  127,970 2,741,037
5/19-5/25 1,332,446  
412,050 11,803,724  139,700 2,613,067
5/12-5/18 1,052,413  
457,211 12,724,120    508 2,473,367
5/05-5/11 1,543,364  
705,325 13,319,322  168,007 2,742,859
<前年同期
前年(トン) ┏━  2015/2016年度分  ━┓  次年度分(2016/2017)
期間     船積み  新規成約  成約残高  新規成約  成約残高
7/01-7/07 1,242,607  
667,777 11,236,114  687,843 6,174,395
6/24-6/30 1,270,511  
369,750 11,810,944  443,245 5,486,552
6/17-6/23 1,497,152  
468,473 12,711,705  536,077 5,043,307
6/10-6/16 1,208,188  
870,744 13,740,384  550,318 4,507,230
6/03-6/09 1,507,924  
909,666 14,077,828  178,652 3,956,912
5/27-6/02 1,183,556 
1,500,227 14,676,086  120,388 3,778,260
5/20-5/26  752,280 
1,317,909 14,359,415  128,860 3,657,872
5/13-5/19 1,124,990 
1,381,075 13,793,788  246,235 3,529,012
5/06/5/12 1,175,084 
1,473,148 13,537,703  540,680 3,282,777


FOB ベーシスが大幅下落

2017712日(水曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3489
今朝の米農務省の「マーケット・ニュース」で、ミシシッピ河口の米ガルフ積地のベーシスが大きく下落した。本年(2017)の米国穀物は、南米ブラジルや東欧ウクライナなどの潤沢な供給と競合しているので、輸出価格(FOB)のベーシス水準は大幅に低下しています。
FOB ベーシスとフラット価格
今朝の米農務省「マーケット・ニュース」は下記の通りです。そのまま転載します。
Tue Jul 11, 2017 USDA Market News
Louisiana and Texas Export Bids

Gulf Export bids and basis for grain delivered to Gulf export elevators,
CIF barge to Louisiana Gulf (Mississippi River) and rail-truck Texas Gulf,
delivery periods as specified, dollar per bushel, except sorghum per cwt.
Bids as of 2:00 Central time; Subject to change.

Louisiana Midday bids and basis for US 2 Yellow Corn
Cash Bids       Change      Basis     Change
Jul= 4.1675 - 4.1975 dn 3-dn 5    
+15U to +18U no comp
Aug= 4.1775 - 4.2175 dn 5.25-dn 8.25 
+16U to +20U dn 5-8
Sep= 4.2175 - 4.2675 dn 4.25     
+20U to +25U dn 4
Oct= 4.3425 - 4.3925 dn 6.5-dn 11.5 
+20Z to +25Z dn 6-11
Nov= 4.3925 - 4.4425 dn 5.5-dn 6.5  
+25Z to +30Z dn 5-6
Dec= 4.4425 - 4.4525 no comp     
+30Z to +31Z no comp
Louisiana Midday bids and basis for US 1 Yellow Soybeans
Cash Bids        Change     Basis     Change
Jul= 10.5425 - 10.5925 up 3.5-dn 3.5 
+25Q to +30Q dn 1-8
Aug= 10.6125 - 10.6725 up 0.5-dn 1.5 
+32Q to +38Q dn 4-6
Sep= 10.7125 - 10.7225 dn 1-dn 9   
+28X to +29X dn 5-13
Oct= 10.7725 - 10.7925 up 1-dn 3   
+34X to +36X dn 3-7
Nov= 10.7925 - 10.8325 dn 3-dn 1   
+36X to +40X dn 7-5
Dec= 10.8775 - 10.9075 up 1-up 3   
+37F to +40F dn 3-1
※限月記号: CBOTトウモロコシ U=9月限、Z=12月限、CBOT大豆 Q=8月限、X=11月限、F=1月限
●前年同期と比較
昨年(2016)の同時期、米ガルフは下記の値段であった。昨年はブラジルの2期作トウモロコシが旱魃によって減産になり、ブラジルの輸出余力が払底したことによって、消費国の需要が米国産トウモロコシに集中し、FOBベーシスが高騰した。
2016713日(水) 米国トウモロコシ(#2
Cash Bids       Change       Basis     Change
07月 4.2300 - 4.3000 up 12.75-up 16.75
+61U to +68U up 3-7
08月 4.2400 - 4.3000 up 9.75-up 14.75 
+62U to +68U unch-up 5
09月 4.3000 - 4.3500 up 9.75-up 13.75 
+68U to +73U unch-up 4
10月 4.3975 - 4.4275 up 9.5-up 10.5  
+70Z to +73Z unch-up 1
11月 4.3775 - 4.4075 up 9.5-up 10.5  
+68Z to +71Z unch-up 1
12月 4.3575 - 4.3775 up 9.5      
+66Z to +68Z unch
2016712日(火) 米国トウモロコシ(#2
Cash Bids       Change       Basis     Change
07月 4.1025 - 4.1325 up 5-dn 4    
+58U to +61U up 1-dn 8
08月 4.1425 - 4.1525 up 5-up 2    
+62U to +63U up 1-dn 2
09月 4.2025 - 4.2125 up 4-up 1    
+68U to +69U unch-dn 3
10月 4.3025 - 4.3225 up 3.75-up 4.75 
+70Z to +72Z dn 1-unch
11月 4.2825 - 4.3025 up 4.75     
+68Z to +70Z unch
12月 4.2625 - 4.2825 up 3.75-up 5.75 
+66Z to +68Z dn 1-up 1
2016711日(月) 米国トウモロコシ(#2
Cash Bids       Change      Basis     Change
07月 4.0525 - 4.1725 dn 6.75     
+57U to +69U unch
08月 4.0925 - 4.1325 dn 8.75-dn 6.75 
+61U to +65U dn 2-unch
09月 4.1625 - 4.2025 dn 0.75-dn 6.75 
+68U to +72U up 6-unch
10月 4.2650 - 4.2750 dn 6-dn 7    
+71Z to +72Z up 1-unch
11月 4.2350 - 4.2550 dn 6-dn 7    
+68Z to +70Z up 1-unch
12月 4.2250      dn 6-dn 7    
+67Z to +67Z up 1-unch
●アメリカ穀物協会発表のFOB価格
米国トウモロコシのFOB価格(ベーシスとフラット価格)について、アメリカ穀物協会も週ごとに発表しています。本年の水準と前年同期を比較すると、ベーシス水準の天地のひらきを確認することができます。
先週木曜日  201776
 YC FOB Vessel   米ガルフ        米PNW
 Max.15.0%   Basis  Flat Price   Basis  Flat Price
 Moisture   (#2 YC)  (#2 YC)    (#2 YC)  (#2 YC)
  8月     
+37U  $168.30/MT    +56U  $175.80/MT
1年前の価格 2016714
 YC FOB Vessel   米ガルフ        米PNW
 Max.15.0%   Basis  Flat Price   Basis  Flat Price
 Moisture   (#2 YC)  (#2 YC)    (#2 YC)  (#2 YC)
  8月前半   
+110U  $184.14/MT   +114U  $185.72/MT
  8月後半   
+110U  $184.14/MT   +114U  $185.72/MT
  9月     
+110U  $184.14/MT   +120U  $188.08/MT
  10月     
+107Z  $185.72/MT   +122Z  $191.62/MT
●国際需給の潤沢な供給と競争
本年(2017)の米国積地のベーシス大幅下落は、国際需給の潤沢な供給と競争を反映しています。当社では、(@)アジア消費国の飼料用トウモロコシ需要は、すでに南米産にシフトしていること。(A)米国プレインスの乾燥で戻しても、現在の情勢は「コーンベルトの旱魃」ではないので、今後のブラジル2期作トウモロコシの出回りと共に供給は潤沢にあります。戻りを買う必要はないとお伝えしています。
●米国トウモロコシの輸出需要は急減している
<本年(2017)の米国トウモロコシの輸出需要
単位:トン  ┏━  2016/2017年度分  ━┓  次年度分(2017/2018)
期間     船積み  新規成約  成約残高 新規成約  成約残高
6/23-6/29 1,108,871  
140,275  8,191,107  74,516 3,021,498
6/16-6/22 1,020,827  
316,208  9,159,703  68,435 2,946,982
6/09-6/15 1,211,505  
528,825  9,864,322  124,000 2,878,547
6/02-6/08  992,266  
600,740 10,547,002  13,510 2,754,547
5/26-6/01 1,213,791  
348,595 10,938,528  127,970 2,741,037
5/19-5/25 1,332,446  
412,050 11,803,724  139,700 2,613,067
5/12-5/18 1,052,413  
457,211 12,724,120    508 2,473,367
5/05-5/11 1,543,364  
705,325 13,319,322  168,007 2,742,859
<前年同期(2016)の輸出需要
単位:トン  ┏━  2015/2016年度分  ━┓  次年度分(2016/2017)
期間     船積み  新規成約  成約残高 新規成約  成約残高
6/24-6/30 1,270,511  
369,750 11,810,944  443,245 5,486,552
6/17-6/23 1,497,152  
468,473 12,711,705  536,077 5,043,307
6/10-6/16 1,208,188  
870,744 13,740,384  550,318 4,507,230
6/03-6/09 1,507,924  
909,666 14,077,828  178,652 3,956,912
5/27-6/02 1,183,556 
1,500,227 14,676,086  120,388 3,778,260
5/20-5/26  752,280 
1,317,909 14,359,415  128,860 3,657,872
5/13-5/19 1,124,990 
1,381,075 13,793,788  246,235 3,529,012
5/06/5/12 1,175,084 
1,473,148 13,537,703  540,680 3,282,777
●外為市場=円安の行き過ぎを是正する
昨日711日(火)の「日報」(石油)で、「日本経済新聞」に「一段の円安進行」の記事が出たことによって、ここから再び<米国債利回り>を指標にして、<行き過ぎた円安の是正>を追求するとお伝えしました。
[1] 本来、当社の基本姿勢として、誰かを揶揄したり、あてこすったりするのは嫌いですが、そうであっても、経験的に言えば「日本経済新聞」に「解説」が掲載されるようになると、その話の「旬」(しゅん)は過ぎています。
[2] 市場参加者が、それぞれ「仮説」や「テーマ」を描きながら、葛藤(かっとう)のなかを進んでいるときが<物事の旬>(しゅん)であって、市場人気がそれに追随し始めたときには、そういう「仮説」や「テーマ」に沿ってポジションが形成されています。「日本経済新聞」の記者が、取材先で耳にし、それを拾い集めて要領よく記事にしたときには物事の佳境を過ぎています。
[3] われわれにとって一番肝心なときは、それぞれ迷いながら、葛藤のなかで決断します。葛藤のなかで、真実に近づこうとします。矛盾とか、ジレンマとか、そういう葛藤のなかで、将来に向けた決断をします。。「日本経済新聞」の記者が、後追いで、要領よく話をまとめた記事には、そのような葛藤がありません。葛藤のないものに真実があるわけがありません。後追いでまとめたものは、すでに消化されたカスです。
[4] 「日本経済新聞」は622日(木)〜76日(木)の2週間、「円高シナリオ」を打ち上げた。そして、昨日711日(火)には、手のひらを返して昔ながらの「円安」論者になり、「一段の円安進行」を主張した。こうした「日本経済新聞」の変化は、市場の「雰囲気」とか「気分」の変化を表しており、米国債相場や外為相場の内部要因の調整も進展したとすれば、当社ではここから、<米国債利回り>を指標にして<行き過ぎた円安の是正>を追求します。<円安の行き過ぎを是正する第2段階>を開始するためには、市場テーマを<低成長と低インフレ>に戻していく必要があります。<原油安が果たす役割>は大きい。
[5] 米国債利回りなどを指標に見たとき、本日712日(水)の為替は「114.00113.60円」で揉み合う可能性が高い。
<米国債利回りと「ドル円」
米国債の利回り(%)      為替(ドル円)
米国日付  10年債  2年債   日本日付 東京仲値
07/11    2.37  1.37   07/12
07/10    2.38  1.40   07/11   114.22円
07/07    2.39  1.40   07/10   114.17円
07/06    2.37  1.40   07/07   113.28円
07/05    2.33  1.41   07/06   113.04円
07/04    休み       07/05   113.08円
07/03    2.35  1.41   07/04   113.21円
06/30    2.31  1.38   07/03   112.22円


韓国のトウモロコシ購入価格

2017629日(木曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3480
韓国のトウモロコシ購入価格について、日付がハッキリしないところがありますが、暫定的に整理します。
627日(火曜日)
Buyer    韓国コーン加工業連合会(Kocopia
Seller   
Midstar
Origin    南米産 食品向けトウモロコシ
Tonnage   60,000トン
Arrival   2017年10月15日
C&F basis  
$177.50/ton C&F
including surcharge for additional port unloading

623日(金曜日)
Buyer    韓国 Feed Leaders Committee(FLC
Seller   
Lansing
Origin   
worldwide origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   68,000トン
Arrival   2017年11月30日
C&F basis  
$178.33/ton C&F
plus $1.00/ton surcharge for additional port unloading

622日(木曜日)
<韓国農協 207,000トン
Buyer    韓国農協(農協飼料)
Seller   
Cargill
Origin   
optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   69,000トン
Arrival   2017年11月5日
C&F basis  
$179.19/ton C&F
plus $1.00/ton surcharge for additional port unloading

Buyer    韓国農協(農協飼料)
Seller   
Cargill
Origin   
optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   69,000トン
Arrival   2017年11月15日
C&F basis  
$179.89/ton C&F
plus $1.00/ton surcharge for additional port unloading

Buyer    韓国農協(農協飼料)
Seller   
Pan Ocean
Origin   
optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   69,000トン
Arrival   2017年11月25日
C&F basis  
$179.20/ton C&F
plus $1.00/ton surcharge for additional port unloading

<韓国Major Feedmill GroupMFG) 418,000トン
Buyer    韓国 Major Feedmill Group(MFG
Seller   
Cargill
Origin   
optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   69,000トン
Arrival   2017年10月20日
C&F basis  
$179.75/ton C&F
plus $1.00/ton surcharge for additional port unloading

Buyer    韓国 Major Feedmill Group(
MFG
Seller   
Cargill
Origin   
optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   69,000トン
Arrival   2017年10月27日
C&F basis  
$179.79/ton C&F
plus $1.25/ton surcharge for additional port unloading

Buyer    韓国 Major Feedmill Group(
MFG
Seller   
CJ international
Origin   
optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   70,000トン
Arrival   2017年11月3日
C&F basis  
$179.59/ton C&F
plus $1.20/ton surcharge for additional port unloading

Buyer    韓国 Major Feedmill Group(
MFG
Seller   
CJ international
Origin   
optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   70,000トン
Arrival   2017年11月11日
C&F basis  
$179.59/ton C&F
plus $1.50/ton surcharge for additional port unloading

Buyer    韓国 Major Feedmill Group(
MFG
Seller   
Cremer
Origin   
optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   70,000トン
Arrival   2017年11月18日
C&F basis  
$179.79/ton C&F
plus $1.00/ton surcharge for additional port unloading

Buyer    韓国 Major Feedmill Group(
MFG
Seller    Cremer
Origin   
optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   70,000トン
Arrival   2017年11月26日
C&F basis  
$179.79/ton C&F
plus $1.00/ton surcharge for additional port unloading

●シカゴ(CBOT)トウモロコシの値段と出来高、建玉推移
    CBOTトウモロコシ
日付  7月限  出来高  7限建玉 9限建玉 12限建玉 総取組高
6/28 3.5675  581,739
6/27 3.5925  596,347  121,651 545,135 482,178 136万1,668
6/26 3.5900  493,072  179,907 520,451 467,390 137万7,125
6/23 3.5775  569,360  229,216 500,920 456,824 139万2,378
6/22 3.6275  417,622  304,177 477,541 445,821 142万9,142
6/21 3.6875  323,328  318,252 470,155 431,550 141万7,674
6/20 3.7000  421,039  340,388 459,401 426,282 142万2,725
6/19 3.7525  466,869  357,849 442,299 421,070 141万5,228
6/16 3.8400  427,300  382,743 434,737 405,011 141万7,310
6/15 3.7950  500,400  406,465 424,237 397,114 142万0,080
6/14 3.7700  373,222  437,817 414,120 394,386 143万9,148
6/13 3.8100  418,622  452,077 409,284 390,921 144万4,543
6/12 3.7725  665,091  477,069 388,990 389,243 144万4,924
6/09 3.8775  438,430  513,832 366,852 386,125 145万3,848
6/08 3.8575  773,200  547,989 337,192 375,277 144万3,377
6/07 3.8475 1,018,430  580,420 322,660 360,198 144万0,063
6/06 3.7725  438,430  637,875 275,952 325,640 141万3,738
6/05 3.7300  336,647  641,997 264,749 317,704 139万6,305


米国トウモロコシの輸出需要の急減

2017623日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3476
●米国トウモロコシ輸出需要の急減
[1] 1年前のことなど、すっかり忘れているかもしれませんが、昨年46月は南米の天候をめぐって思惑人気が沸騰していた。「アルゼンチン大豆の収穫時期の大雨」「マレーシアのパームオイル高」、そして「ブラジルの2期作トウモロコシの乾燥」が取りざたされ、実需は安定供給を確保するため米国産にシフトした。韓国の配合飼料メーカーは「昨年67日〜617日」の戻り高値で「911月入着玉」のカバーを大量に進捗させた。
[2] しかし、本年(2017)は逆に米国トウモロコシの輸出需要が急減(a sharp decline)している。米農務省が今月9日に発表した米国トウモロコシの「2017/2018年度の輸出需要」は「187500万ブッシェル」(4763万トン)、「2016/2017年度の222500万ブッシェル」(5652万トン)から急減する。それは本年224日の「アウトルック・フォーラム」で予想されたことであって、今になってビックリすることではありません。米農務省は2月「アウトルック」で米国トウモロコシの輸出需要の大減速を次のように説明した。「Corn exports for 2017/18 are expected to fall 325 million bushels to 1,900 million, a sharp decline from 2016/17. While attractive prices relative to other feedstuffs are expected to boost feed use and sustain demand for exports to traditional markets, increased competition will limit gains for the U.S. share of global trade. Abundant supplies and stiffer competition are expected from major corn-exporting countries such as Argentina, Brazil and Ukraine. Exportable supplies in Argentina are forecast to rise as growers face reduced policy barriers. Early indications for Brazils 2016/17 second-crop corn remain favorable, and exports of the crop will cut into the 2017/18 U.S. shipping season. Ukraine has expanded its exports to Asia and increased its market share in the region - a major destination for U.S. corn.
[3] 本年2月の「アウトルック」時点よりも、ブラジル生産高予想が一段と増加し、米国トウモロコシの輸出需要はさらに減少した。
2017年                      2月13日予想       6月8日予想
ブラジルの1期作トウモロコシの生産高   2881万6700トン →   3031万3300トン
ブラジルの2期作トウモロコシの生産高   5859万1900トン →   6352万2300トン
ブラジル大豆の生産高          1億0555万8200トン → 1億1392万3100トン

[4] 穀物市場の一部は、米国トウモロコシの「69日〜615日の船積み合計が1211505トン、その内韓国向けが127000トンあったことで、「米国トウモロコシに競争力がある」「輸出需要は好調」という解釈に固執するかもしれません。しかし、韓国向けなどに6月に船積みされているものは<本年2月下旬から3月の既契約分>であって、本年4月以降の新規成約は大幅な減少が続いています。このかんアジア消費国の新規契約では、7月以降の船積みがブラジル産にシフトしている。米国トウモロコシ輸出需要の急減は、米農務省が毎週発表している「米国トウモロコシの輸出成約高」によって確認できます。われわれが見なければならないのは足もとの「船積み」ではない。先行指標は<新規輸出成約とその成約残高>です。
<米国トウモロコシの輸出需要
単位:トン  ┏━  2016/2017年度分  ━┓  次年度分(2017/2018)
期間     船積み  新規成約  成約残高 新規成約  成約残高
6/09-6/15 1,211,505  
528,825  9,864,322  124,000 2,878,547
6/02-6/08  992,266  
600,740 10,547,002  13,510 2,754,547
5/26-6/01 1,213,791  
348,595 10,938,528  127,970 2,741,037
5/19-5/25 1,332,446  
412,050 11,803,724  139,700 2,613,067
5/12-5/18 1,052,413  
457,211 12,724,120    508 2,473,367
5/05-5/11 1,543,364  
705,325 13,319,322  168,007 2,742,859
4/28-5/04  722,918  
277,695 14,157,361  -55,100 2,304,852
<前年同期の輸出需要
単位:トン  ┏━  2015/2016年度分  ━┓  次年度分(2016/2017)
期間     船積み  新規成約  成約残高 新規成約  成約残高
6/10-6/16 1,208,188  
870,744 13,740,384  550,318 4,507,230
6/03-6/09 1,507,924  
909,666 14,077,828  178,652 3,956,912
5/27-6/02 1,183,556 
1,500,227 14,676,086  120,388 3,778,260
5/20-5/26  752,280 
1,317,909 14,359,415  128,860 3,657,872
5/13-5/19 1,124,990 
1,381,075 13,793,788  246,235 3,529,012
5/06/5/12 1,175,084 
1,473,148 13,537,703  540,680 3,282,777
4/29-5/05 1,141,597 
1,105,267 13,239,639  150,352 2,742,097
●韓国の飼料用トウモロコシの購入価格
今週(619日〜622日)はあたらしい情報がありません。韓国飼料会社の新規購入がわかればお知らせします。このため1週間前の615日(木)の購入価格をもう一度記します。
1週間前の購入価格(2017615日)
Buyer    韓国飼料協会
Seller   
ADMArcher Daniels Midland
Origin    optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   65,000トン
Arrival   2017年10月5日入着
C&F basis  
$183.50/ton C&F
plus $1.00/ton surcharge for additional port unloading

●シカゴ(CBOT)トウモロコシ価格
[1] 当社では本年(2017331日、<CBOTトウモロコシ期近の一代安値更新を展望していますが、当面の相場で確認しなければならないことも多いので、本格攻防は6月相場の7月限を考えに入れて臨む>ことをお伝えし、4月、5月相場でも<CBOT各限月の一代安値更新に向けた本格攻防は6月相場の7月限が焦点>と繰り返してきました。
[2] 531日の「日報」(穀物)でも次のように記した。<皆が満を持して6月相場に突入していくわけで、当社でも全力を尽くしたいと考えています。相場は必ずしも予想通り動くものではないので、もし、CBOT各限月の一代安値更新が「無理かナ」と思ったときは、できるかぎり早めに判断をお伝えします。
[3] CBOT各限月の一代安値更新の追求は現在も継続しています。
(@)ファンドなど投資玉は、630日までに7月限の建玉を手仕舞いしなければならない。CBOT期近7月限の建玉は、630日の受渡通知初日までに「2万枚」あたりに減少し、9月限、12月限へ乗り換えが進展します。
(A)同時に、630日は本年(2017)の上半期の終わりであるため、ファンドなど金融市場の投資資金は(@)運用資金の建玉整理と(A)下半期に向けた資金の再配分をおこなわなければならないので、こうした上半期末の建玉整理と再配分によっても値動きが拡大します。
(B)当社では、<低成長と低インフレ>を市場テーマに想定しています。原油も穀物も、商品市場は潤沢な供給によって安定しています。各市場で<低成長と低インフレ>を確認できるようになれば、金利、外為を含めて各市場が連携した下げを追求できると考えています。CBOT各限月の一代安値更新の追求は現在も継続しています。前もって予断をいだかず、ひとつ、ひとつ検証しながら、臨んでいきたいと思います。
●来週の降雨範囲と雨量について
個人的な意見として、米国中西部の夏の天気はとても不安定なので、予報は実際に降雨範囲と雨量を確認するまで確定的なことは言えません。とくに来週628日(水)以降の降雨予報については、ここでただちに織り込むことはできない。それと同時に、ノースダコタやサウスダコタなど、春小麦生産地帯の雨量と土壌水分にも注意を払う必要があるので、このあとの推移で検証します。
<オマハ-カウンシルブラフス
米国トウモロコシの地合いを見るために「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準をお伝えします。
#2 黄トウモロコシ(N20177月限)
日付    シカゴ7月限  オマハ現物   ベーシス
6/22 2017  3.6275 N  
3.31-3.33  -32N -30N unch
6/21 2017  3.6875 N  
3.37-3.39  -32N -30N up 3-1
6/20 2017  3.7000 N  
3.35-3.39  -35N -31N unch
6/19 2017  3.7525 N  
3.40-3.44  -35N -31N unch
6/16 2017  3.8400 N  
3.49-3.53  -35N -31N unch
6/15 2017  3.7950 N  
3.45-3.49  -35N -31N unch
6/14 2017  3.7700 N  
3.42-3.46  -35N -31N unch
6/13 2017  3.8100 N  
3.46-3.50  -35N -31N unch
6/12 2017  3.7725 N  
3.42-3.46  -35N -31N unch-dn 1
6/09 2017  3.8775 N  
3.53-3.58  -35N -30N dn 7-4
6/08 2017  3.8575 N  
3.58-3.60  -28N -26N unch
6/07 2017  3.8475 N  
3.57-3.59  -28N -26N unch
6/06 2017  3.7725 N  
3.49-3.51  -28N -26N unch
6/05 2017  3.7300 N  
3.45-3.47  -28N -26N unch
6/02 2017  3.7225 N  
3.45-3.47  -28N -26N unch
6/01 2017  3.7050 N  
3.43-3.45  -28N -26N unch
5/31 2017  3.7200 N  
3.44-3.46  -28N -26N unch
5/30 2017  3.6700 N  
3.39-3.41  -28N -26N up 1-unch
5/26 2017  3.7425 N  
3.45-3.48  -29N -26N dn 2-unch
5/25 2017  3.6925 N  
3.42-3.43  -27N -26N unch
5/24 2017  3.7125 N  
3.44-3.45  -27N -26N unch-dn 1
5/23 2017  3.6950 N  
3.43-3.45  -27N -25N unch
5/22 2017  3.7500 N  
3.48-3.50  -27N -25N up 1-dn 3


米国トウモロコシの需給情勢=前年度との違いについて

2017616日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3471
●米国トウモロコシ輸出需要は前年同期と著しく異なっている
<米国トウモロコシの輸出需要
単位:トン  ┏━  2016/2017年度分  ━┓   次年度分(2017/2018)
期間     輸出高  新規成約 成約残高   成約高 成約残高
6/02-6/08  992,266  
600,740 10,547,002  13,510 2,754,547
5/26-6/01 1,213,791  
348,595 10,938,528  127,970 2,741,037
5/19-5/25 1,332,446  
412,050 11,803,724  139,700 2,613,067
5/12-5/18 1,052,413  
457,211 12,724,120    508 2,473,367
5/05-5/11 1,543,364  
705,325 13,319,322  168,007 2,742,859
4/28-5/04  722,918  
277,695 14,157,361  -55,100 2,304,852
4/21-4/27 1,226,140  
771,563 14,602,584  24,131 2,359,952
<前年同期の輸出需要
単位:トン  ┏━  2015/2016年度分  ━┓  次年度分(2016/2017)
期間     輸出高  新規成約 成約残高   成約高 成約残高
6/03-6/09 1,507,924  
909,666 14,077,828  178,652 3,956,912
5/27-6/02 1,183,556 
1,500,227 14,676,086  120,388 3,778,260
5/20-5/26  752,280 
1,317,909 14,359,415  128,860 3,657,872
5/13-5/19 1,124,990 
1,381,075 13,793,788  246,235 3,529,012
5/06/5/12 1,175,084 
1,473,148 13,537,703  540,680 3,282,777
4/29-5/05 1,141,597 
1,105,267 13,239,639  150,352 2,742,097
4/22-4/28 1,225,976  
769,323 13,275,969  60,500 2,591,745
[1] 1年前のことなど、すでに忘れているかもしれません。昨年(20164月から6月は、南米の天候をめぐって思惑人気が沸騰し、アルゼンチンの大雨、ブラジルの2期作トウモロコシの旱魃、パームオイル高を背景に、米国産穀物の輸出需要が急増した。韓国の配合飼料メーカーは昨年67日〜617日の戻り高値で「911月入着玉」のカバーを大量に進捗させた。昨年46月、実需は南米産の供給減少を想定し、米国産に回帰した。
[2] しかし、本年の場合はブラジル大豆生産が史上最高の「1億トン超え」(113923千トン)、2期作トウモロコシも63522千トン、1期作と合わせて93836千トンの生産増加見通しで、マレーシアのパームオイル生産も回復した。アジアの飼料原料需要は本年46月、南米産にシフトしてきた。米農務省も、米国トウモロコシの輸出見通しについて「2016/2017年度が222500万ブッシェル」(5652万トン)、「2017/2018年度は187500万ブッシェル」(4763万トン)に減少すると予想している。
●ブラジル生産が記録的に増加している
ブラジルの生産と輸出について、米農務省が見通しを発表していますが、当社ではブラジル国家食糧供給公社(CONAB)のデータを基準にしています。その方がよくわかるからです。
<ブラジル トウモロコシ(市場年度=101日〜翌年930日)単位:トン
   2016/2017年度
   6月予想   5月予想  2015/2016 2014/2015 2013/2014
生産 9383万6千 ← 9283万3千 6653万1千 8467万2千 8005万2千
輸出 2600万0千 ← 2600万0千 1888万3千 3017万2千 2092万5千
在庫 2023万5千 ← 1923万1千  799万9千 1040万1千 1232万8千

2016/2017年度ブラジルのトウモロコシ生産の内訳
2016/2017年度    6月予想      5月予想
1期作トウモロコシ  3031万3千トン ← 3015万1千トン
2期作トウモロコシ  6352万2千トン ← 6268万2千トン
合計         9383万6千トン ← 9283万3千トン

<ブラジル 大豆(市場年度=101日〜翌年930日)単位:トン
    2016/2017年度
    6月予想     5月予想  2015/2016 2014/2015 2013/2014
生産 1億1392万3千 ← 1億1301万3千 9543万5千 9622万8千 8612万1千
輸出  6300万0千 ←  6300万0千 5158万2千 5432万4千 4569万2千
在庫   541万8千 ←   451万5千  147万6千  92万9千  155万2千

[1] 本年(2017)は、米国産トウモロコシの生産見通しが昨年より減少しても、南米やウクライナなどの供給が潤沢にあり、とくにブラジルの2期作トウモロコシの大幅増加で出回り量が多い。ブラジルの供給量の多さは、2017/2018年度のシカゴ(CBOT)先物の戻りを抑える公算が大きい。供給量の多さは、商品市場を安定させると思います。
[2] 韓国配合飼料メーカーの原料手配は、大豆カスをインドから買ったり、飼料小麦を大量に買ったり、そのときの市況にフレキシブルに対応している。本年(2017)は東南アジアからコストの安い「パーム核カス」や「コプラカス」(copra meal)の購入が多い。商品市場は、原油も穀物も安定しており、供給は潤沢にあると考えています。
●米中西部の供給地のベーシス水準
米国トウモロコシの地合いを見るために「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準をお伝えします。
<オマハ-カウンシルブラフス
#2 黄トウモロコシ(N20177月限)
日付    シカゴ7月限  オマハ現物   ベーシス
6/15 2017  3.7950 N  
3.45-3.49  -35N -31N unch
6/14 2017  3.7700 N  
3.42-3.46  -35N -31N unch
6/13 2017  3.8100 N  
3.46-3.50  -35N -31N unch
6/12 2017  3.7725 N  
3.42-3.46  -35N -31N unch-dn 1
6/09 2017  3.8775 N  
3.53-3.58  -35N -30N dn 7-4
6/08 2017  3.8575 N  
3.58-3.60  -28N -26N unch
6/07 2017  3.8475 N  
3.57-3.59  -28N -26N unch
6/06 2017  3.7725 N  
3.49-3.51  -28N -26N unch
6/05 2017  3.7300 N  
3.45-3.47  -28N -26N unch
6/02 2017  3.7225 N  
3.45-3.47  -28N -26N unch
6/01 2017  3.7050 N  
3.43-3.45  -28N -26N unch
5/31 2017  3.7200 N  
3.44-3.46  -28N -26N unch
5/30 2017  3.6700 N  
3.39-3.41  -28N -26N up 1-unch
5/26 2017  3.7425 N  
3.45-3.48  -29N -26N dn 2-unch
5/25 2017  3.6925 N  
3.42-3.43  -27N -26N unch
5/24 2017  3.7125 N  
3.44-3.45  -27N -26N unch-dn 1
5/23 2017  3.6950 N  
3.43-3.45  -27N -25N unch
5/22 2017  3.7500 N  
3.48-3.50  -27N -25N up 1-dn 3


米国トウモロコシのベーシス下落

2017612日(月曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3467
「イリノイ・ファームビューローの報告」は週末610日(土)の朝にお伝えしました。
[1] イリノイは、全米の「標準木」のようなものと考えています。週末のノースダコタおよびサウスダコタの気温と土壌水分は気になりますが、アイオワ、イリノイ、ネブラスカ、ミネソタ、インディアナなど主産地は潤沢な土壌水分を保持しているので、むしろ日照と積算気温を取り戻すと考えています。実際、週末の「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシスは下落した。
[2] イリノイ生産者も「Planting, replanting, and replanting the replanting is finally complete.」「With extreme heat coming, it will be interesting to see how crops handle it.」「It is going to be hot and breezy during the weekend, but there should be enough soil moisture available to crops for a while. 」「In what seemed like an instant, we went from cool and wet to hot and dry. The warmth is welcomed by both crops, and the dry isn't a factor yet. 」と記していた。
[3] 国際商品市場は、原油も穀物も、潤沢な供給によって安定しています。当社では、<低成長と低インフレ>を市場テーマにしており、ひとつ、ひとつ、その都度検証しながら、売りの目標を追求していきたいと思います。
[4] 当社「日報」では(@)外為市場のドル円は<米10年債利回り>(あるいは米2年債利回り)、(A)原油市場は<ブレントとWTIの価格差>、(B)穀物市場は<オマハ-カウンシルブラフスのベーシス水準>を手掛かりにしています。それぞれの市場で<定量的>に分析することを目指しています。
●米中西部供給地のベーシス下落
(@) 米国トウモロコシの地合いを見るために、最も感度の良い指標として「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準をお伝えしています。米中西部供給地のトウモロコシ価格は、シカゴ(CBOT)先物の基準限月に対して下ザヤで「アンダー・マーケット」を形成しています。一方、ミシシッピ河口の米ガルフ需要地のトウモロコシ価格は、CBOT先物より高い「オーバー・マーケット」です。
(A) 米中西部供給地のベーシス水準はアンダー・マーケットで「マイナス」、米ガルフやPNW需要地のベーシスは「オーバー・マーケットで「プラス」です。CBOT先物の基準限月に対してベーシスが強含むときはトウモロコシの地合いは強い。ベーシス水準が軟化するときは、地合いは弱いと判断しています。
(B) オマハ-カウンシルブラフスのベーシス下落
<オマハ-カウンシルブラフス
#2 黄トウモロコシ(N20177月限)
日付    シカゴ7月限  オマハ現物   ベーシス
6/09 2017  3.8775 N  
3.53-3.58  -35N -30N dn 7-4
6/08 2017  3.8575 N  
3.58-3.60  -28N -26N unch
6/07 2017  3.8475 N  
3.57-3.59  -28N -26N unch
6/06 2017  3.7725 N  
3.49-3.51  -28N -26N unch
6/05 2017  3.7300 N  
3.45-3.47  -28N -26N unch
6/02 2017  3.7225 N  
3.45-3.47  -28N -26N unch
6/01 2017  3.7050 N  
3.43-3.45  -28N -26N unch
5/31 2017  3.7200 N  
3.44-3.46  -28N -26N unch
5/30 2017  3.6700 N  
3.39-3.41  -28N -26N up 1-unch
5/26 2017  3.7425 N  
3.45-3.48  -29N -26N dn 2-unch
5/25 2017  3.6925 N  
3.42-3.43  -27N -26N unch
5/24 2017  3.7125 N  
3.44-3.45  -27N -26N unch-dn 1
5/23 2017  3.6950 N  
3.43-3.45  -27N -25N unch
5/22 2017  3.7500 N  
3.48-3.50  -27N -25N up 1-dn 3
5/19 2017  3.7250 N  
3.45-3.51  -28N -22N unch-up 2
5/18 2017  3.6600 N  
3.38-3.42  -28N -24N unch
5/17 2017  3.7150 N  
3.44-3.48  -28N -24N unch
5/16 2017  3.6775 N  
3.40-3.44  -28N -24N unch
5/15 2017  3.6775 N  
3.40-3.44  -28N -24N unch-dn 2
5/12 2017  3.7100 N  
3.43-3.49  -28N -22N unch-up 3
5/11 2017  3.6975 N  
3.41-3.44  -28N -25N unch
5/10 2017  3.7375 N  
3.46-3.49  -28N -25N unch-dn 4
5/09 2017  3.6650 N  
3.39-3.46  -28N -21N unch
5/08 2017  3.6600 N  
3.38-3.45  -28N -21N unch-up 4


米国春小麦生産地の天候と「トウモロコシの取組要因」

201768日(木曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3465
●今朝のミネアポリス春小麦は下落した
Minneapolis (Jul) 春小麦     5.95 1/2 dn 3 1/4
Kansas City (Jul) 硬質赤冬小麦  4.46   up 8
Chicago (Jul)   軟質赤冬小麦  4.44 3/4 up 9
Chicago (Jul)   黄トウモロコシ 3.84 3/4 up 7 1/2
Chicago (Jul)   黄大豆     9.30 3/4 up 7 1/4

201764日時点の米国春小麦の作況
           極悪  不良  並   良   優
ノースダコタ 6/04   2    8   38   47    5
540万エーカー
5/28   1    5   32   54    8
モンタナ   6/04   7    4   41   45    3
260万エーカー
5/28   0    2   46   52    0
ミネソタ   6/04   0    0    5   70   25
129万エーカー
5/28   0    0    4   68   28
サウスダコタ 6/04   4   28   43   22    3
94万エーカー 
5/28   2   21   38   36    3
ワシントン  6/04   0    1   16   82    1
55万エーカー 
5/28   0    1   26   65    8
アイダホ   6/04   3    1   20   58   18
43万エーカー 
5/28   3    1   20   43   33
----------------------------------------------------------
主要 6州   6/04   3    8   34   48    7
       
5/28   1    5   32   53    9
201764日時点の米国春小麦生産地の土壌水分
ノースダコタの土壌水分
地表   甚だ不足  不足   十分   過剰
6/04    17    37    44     2
心土   甚だ不足  不足   十分   過剰
6/04    10    25    62     3

サウスダコタの土壌水分
地表   甚だ不足  不足   十分   過剰
6/04    21    33    43     3
心土   甚だ不足  不足   十分   過剰
6/04    18    34    46     2

●米ガルフのベーシス水準は下落した
このかんの推移を下に記します。
<米ガルフ=ミシシッピ河口のCIF barge bids
Gulf Export bids and basis for grain delivered to Gulf export elevators, CIF barge to Louisiana Gulf (Mississippi River), delivery periods as specified, dollar per bushel. Bids as of 2:00 Central time. Change and basis is cents per bushel.
※シカゴ(CBOT)の限月記号=N July, U September, Z December
#2 黄トウモロコシ
米国現地
201767日(水)
Cash Bids       Change      Basis     Change
06月 4.0375 - 4.1775 up 1.5-up 7.5   +19N to +33N 
dn 6-unch
07月 4.0775 - 4.1775 up 2.5-up 7.5   +23N to +33N 
dn 5-unch
08月 4.1425 - 4.2025 up 4.75-up 6.75  +22U to +28U 
dn 2-unch
09月 4.1825 - 4.2125 up 6.75-up 5.75  +26U to +29U unch-
dn 1
10月 4.3050 - 4.3850 up 1.75-up 6.75  +28Z to +36Z 
dn 5-unch
11月 4.3450 - 4.3850 up 2.75-up 6.75  +32Z to +36Z 
dn 4-unch
米国現地 201766日(火)
Cash Bids       Change      Basis     Change
06月 4.0225 - 4.1025 up 4.25      +25N to +33N unch
07月 4.0525 - 4.1025 up 4.25      +28N to +33N unch
08月 4.0950 - 4.1350 up 3.25-up 4.25  +24U to +28U 
dn 1-unch
09月 4.1150 - 4.1550 up 4.25-up 3.25  +26U to +30U unch-
dn 1
10月 4.2875 - 4.3175 up 3.75      +33Z to +36Z unch
11月 4.3175      up 3.75      +36Z     unch

米国現地 201765日(月)
Cash Bids       Change      Basis     Change
06月 3.9800 - 4.0600 dn 0.75-up 0.25  +25N to +33N 
dn 1-unch
07月 4.0100 - 4.0600 dn 0.75-up 0.25  +28N to +33N 
dn 1-unch
08月 4.0625 - 4.0925 up 0.5      +25U to +28U unch
09月 4.0725 - 4.1225 up 0.5-up 2.5   +26U to +31U unch-
up 2
10月 4.2500 - 4.2800 up 1       +33Z to +36Z unch
11月 4.2800               +36Z     no comp

6月相場の建玉整理と乗り換え
(@)ファンドなど投資玉は、630日までに7月限の建玉を手仕舞いしなければならない。CBOT期近7月限の建玉は、630日の受渡通知初日までに「2万枚」あたりに減少し、9月限、12月限への乗り換えが進展します。
(A)同時に、630日は本年(2017)の上半期の終わりであるため、ファンドなど金融市場の投資資金は(1)運用資金の建玉整理と(2)下半期に向けた資金の再配分をおこなわなければならないので、こうした上半期末の建玉整理と再配分によっても値動きが拡大します。今朝のCBOTトウモロコシ先物の出来高は「101万枚」を超えている。
(B)当社では、<低成長と低インフレ>を市場テーマにしています。商品市場は、原油も穀物も、潤沢な供給によって安定している。各市場で<低成長と低インフレ>を確認できるようになれば、金利、外為市場を含めて一つの奔流を形成できるのではないかと考えています。ひとつ、ひとつ、その都度検証しながら、臨んでいきたいと思います。
CBOTトウモロコシ7月限の値段と建玉推移
    CBOT  トウモロコシ
日付  7月限  出来高   7限建玉 9限建玉 12限建玉 総取組高
6/07 3.8475 
1,018,430
6/06 3.7725  438,430  637,875 275,952 325,640 141万3,738
6/05 3.7300  336,647  641,997 264,749 317,704 139万6,305
6/02 3.7275  192,765  665,083 258,410 305,503 139万7,847
6/01 3.7050  270,037  675,785 253,595 302,288 139万8,497
5/31 3.7200  414,477  684,554 244,093 297,806 139万2,819
5/30 3.6700  316,946  699,581 233,666 293,592 139万0,444
●為替=「110.10109.85109.60円」
当社では、<円安の行き過ぎを是正する第2段階>は、<低成長と低インフレ>を市場テーマに打ち出すことを考えています。それによって、原油も穀物も、金利も為替も、各市場が連携して下げることができます。
(@) <円安の行き過ぎを是正する第1段階>は「111-109円」を達成したあと、<第2段階>へ移行するためには、もう一度、市場テーマを<低成長と低インフレ>に戻す必要があります。<円安の行き過ぎを是正する第2段階>では、原油を含む各市場で<低成長と低インフレ>が熟していくプロセスが必要です。<低成長と低インフレ>によって商品市場が安定しているとき、1970年代や2000年代のような「強気の罫線」は形成されず、弱気市場が長期化する可能性が高い。
(A) 当社は、<低成長と低インフレ>を市場テーマにしているので、(1)米10年債利回りは「2.452.50%」をメドに描いてきました。(2)原油はサウジアラビアなどが減産を実施しても、米国などは増産し、需要の伸びは失速するので、あたらしい標準に移行するとお伝えしてきました。(3)トランプ米大統領については(a)多重虚偽、(b)危険な幻想の商売、(c)現実からの逃走 という3つの要素で特徴付けました。本日68日(木)の為替は、米国債利回りの小幅上昇を背景に「1ドル=110.10109.85109.60円」で揉み合う可能性が高い。


晴天、日照、気温上昇に期待する

201761日(木曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3460
(@)本年(2017321日の「日報」で次のようにお伝えしました。「当社では、CBOTトウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望していますが、当面の相場で確認しなければならないことも多いので、本格的な攻防は<6月相場の7月限>を考えに入れて臨んでいます。」 そして、3月下旬から4月、5月相場でも、「穀物相場の各限月の一代安値更新に向けた本格攻防は<6月相場の7月限>が焦点になる」と記してきました。皆が満を持して6月相場に突入していくわけで、当社でも全力を尽くしたいと考えています。(注)相場は必ずしも予想通り動くものではないので、もし、CBOT各限月の一代安値更新が「無理かナ」と思ったときは、できるかぎり早めに判断をお伝えしようと思います。
(A)ファンドなど投資玉は、630日までに7月限の建玉を手仕舞いしなければならない。CBOT期近7月限の建玉は630日の受渡通知初日までに「2万枚」あたりに減少し、9月限、12月限への乗り換えが進展します。同時に、630日は本年(2017)上半期の終わりであるため、ファンドなど金融市場の投資資金は(1)運用資金の建玉整理と(2)下半期に向けた資金の再配分をおこなわなければならないので、こうした上半期末の建玉整理と再配分によっても値動きが拡大する可能性があります。当社では、<低成長と低インフレ>を市場テーマに想定しています。原油や穀物など各市場で<低成長と低インフレ>を確認できるようになれば、金利、外為市場を含めて一つの奔流を形成できるのではないかと考えています。ひとつ、ひとつ、その都度検証しながら、臨んでいきたいと思います。
●海上運賃下落について
(@)「日本経済新聞」が「バルチック指数75%上昇/中国向け需要旺盛」などという記事を掲載したのが本年(2017322日朝刊であった。一般的に言って、低迷相場が長期にわたってダラダラ続くと、その道中半ばで局面的に「異常な取引高増加と価格上昇」が発生することがある。そして、しかる後はまたゆっくりと沈降過程に回帰する。「320日から420日」の1カ月間、直近安値からの反発を「底入れ」と解釈して思惑人気が踊ったあと、再び船腹需給のオーバー・サプライという現実に引き戻されている。思惑に踊った向きはその対価を支払っている。
(A)ドライバルク市場は20052008年、劇的な強気相場に舞い上がった、その過程で発生した船腹需給のオーバー・サプライを改善するには長期のプロセスを必要とします。このため、ドライバルク・マーケットの罫線は、ダラダラと時間をかけて底を形成する「ソーサーやランディングボトム」になりやすい。<低成長と低インフレ>によって商品市場が安定しているとき、1970年代や2000年代のような「強気の罫線」は形成されず、弱気市場が長期化する可能性が高い。
(B)海上運賃が「トンあたり5ドル幅」下落すると、おおざっぱに言って、シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物が「ブッシェルあたり10セント以上」下げたのと同じです。
<スポット4航路平均の傭船料
BPI(パナマックス74型)、米ドル/1日あたり
5/31    6,658
5/30    6,764
5/26    6,795
5/25    6,819
5/24    6,823
5/23    6,837
5/22    6,872
●米国トウモロコシの作況=前週比ほぼ同じ
(@)米国主産地の土壌水分は十分にあるので作況だけをお伝えします。米国トウモロコシの「528日」時点の作況は、前週(522日)と比較して<ほぼ同じ>です。
<アイオワの作況
     極悪  不良  並   良   優
5/28    1    2   24   61   12
5/21    1    2   22   63   12

<イリノイの作況
     極悪  不良   並   良   優
5/28    3   12   33   44    8
5/21    3   12   34   44    7

<ミネソタの作況
     極悪  不良   並   良   優
5/28    0    3   29   60    8
5/21    0    2   16   75    7

(A)426日以降、1カ月にわたって「雨と低温」が続いてきたところは、これから「日照と気温上昇」が必要です。現在の予報では、今週から来週は晴れが続く可能性が高いので追肥や除草剤の散布も進展し、作況も改善すると考えています。
●イリノイなどの作況について
イリノイを例に取ると、4月下旬から5月に降り続いた雨と低温によって沼地のように水浸かりの箇所があり、再作付けができたところもあれば、様子を見ているところもある。発芽したトウモロコシは葉の色が黄色で見た目が悪い。イリノイでは先週も雨が降ったので、追肥や除草剤もあまり進展しないまま、トウモロコシの作況はヨコバイが続いた。
(@)それでも、4月下旬から5月の雨の多さにもかかわらず、「5月最終月曜日=メモリアル・デイ」までに米国トウモロコシの作付けをほぼ終えたことは、米国生産者の努力を反映している。米国生産者が高い生産意欲を維持していることによって達成できた成果です。
(A)田圃によって水浸かりが続いたところや状況の悪いところは<再作付け>をおこなう。本年は<再作付け>が多く、そうした種子の手配が多いという記事を読んだ記憶があります。いまだに水浸しの箇所が残っているが、6月上旬までは再作付けができると思います。
(B)そして、作付け後の農作業として、追肥や農薬散布があります。植物に肥料をあたえることを「施肥」と言い、作付け前にあたえる肥料を「元肥」、作付け後にあたえるものを「追肥」(sidedressing)と言います。トウモロコシは成長が速く、グングン大きくなるので、栽培途中の「追肥」は草丈が低い時期に完了させなければならない。生産者は播種が終わったあとも田圃と天候を見ながら<再作付け>や<追肥>(補肥)をおこない、生産量の増加に努力します。
(C)そうした生産者の努力によって、晴天による日照と気温上昇さらに適切な雨量があれば、作況は好転していきます。521日」時点、「528日」時点の作況が悪くとも、このあと好転すればOKです。当社では、日照と気温上昇が10日間続くだけでも、草丈や発芽の密度、葉の色などは大きく変わると考えているので、今週から来週の天候に期待しています。
<米国各州のトウモロコシ作況
●外為市場=110.85110.65110.45
当社では、<円安の行き過ぎを是正する第2段階>では<低成長と低インフレ>を市場テーマに打ち出すことを考えています。それによって、原油も穀物も、金利も為替も、各市場が連携して下げることができます。本日61日(木)朝も米国債利回りは昨日と同じです。為替は「1ドル=110.85110.65110.45円」レンジで、10銭幅を細かく刻みながら推移する可能性が高い。
<当社の立場と意見
(@)<円安の行き過ぎを是正する第1段階>は「111-109円」を達成したあと、<第2段階>へ移行するためには、もう一度、市場テーマを<低成長と低インフレ>に戻す必要があります。<円安の行き過ぎを是正する第2段階>では、原油市場を含む各市場で<低成長と低インフレ>が熟していくプロセスが必要です。当社では、それを<幕間のインターバル>として想定しました。<低成長と低インフレ>によって商品市場が安定しているとき、1970年代や2000年代のような「強気の罫線」は形成されず、弱気市場が長期化する可能性が高い。
(A)当社「日報」は、<低成長と低インフレ>を市場テーマにしているので(1)米10年債利回りは「2.452.50%」をメドに描いてきました。(2)原油はサウジアラビアなどが減産を実施しても、米国などは増産し、需要の伸びは失速するので、あたらしい標準に移行するとお伝えしてきました。(3)トランプ米大統領については(a)多重虚偽、(b)危険な幻想の商売、(c)現実からの逃走 という3つの要素で特徴付けました。
<米国債利回りと「ドル円」
<円安の行き過ぎを是正する第2段階>は、<低成長と低インフレ>を市場テーマにすることによって開始すると考えています。現状は、まだ<幕間のインターバル>で揉み合っています。揉み合うときは、時間をかけて揉み合うのが良いと思います。
米国債の利回り(%)     為替(ドル円)
米国日付 10年債  2年債   日本日付 東京仲値
05/31   2.21  1.28   06/01 
110.85-110.65-110.45
05/30   2.21  1.28   05/31   110.96円
05/29   休み       05/30   111.10円
05/26   2.25  1.30   05/29   111.34円
05/25   2.25  1.30   05/26   111.79円
05/24   2.26  1.29   05/25   111.66円
05/23   2.29  1.31   05/24   111.82円
05/22   2.25  1.29   05/23   111.16円


海上運賃下落と購入価格

2017524日(水曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3454
●海上運賃下落
[1] 「日本経済新聞」が「バルチック指数75%上昇/中国向け需要旺盛」などという記事を掲載したのが本年(2017322日の朝刊であった。おそらくドライバルク市場では、この「320日」から「420日」にかけて約1カ月間に<先高観を思惑した動きが嵩んだ>と推測していています。「直近安値からの反発」を「底入れ=先高観」と解釈して動いた向きが多かった。
[2] その結果、「320日から420日の1カ月」が過ぎてみれば、船腹需給のオーバー・サプライが続いている現実に引き戻され、5月相場では<思惑に踊った1カ月間のトガメ>が出ている。当社は、そういうシツコイ相場が大好きです。
●海上運賃下落とトウモロコシ購入価格
台湾飼料メーカーグループは4月下旬から、南米産トウモロコシの購入にシフトしています。その購入価格は、以下のように推移している。
2017517日(水曜日)
Buyer    台湾 MFIG
Seller   
Origin    ブラジル産飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   65,000トン
Shipment   2017年8月17日〜9月5日
C&F basis  
$0.847/bu.+ CBOT 12月限
201753日(水曜日)
Buyer    台湾 MFIG
Seller   
Origin    アルゼンチン産飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   65,000トン
Shipment   2017年7月26日〜8月14日
C&F basis  
$0.8219/bu. + CBOT 12月限
2017426日(水曜日)
Buyer    台湾 MFIG
Seller    ADM
Origin    ブラジル産飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   65,000トン
Shipment   2017年7月1日〜7月20日
C&F basis  
$1.0537/bu.+ CBOT 9月限
517日(水)に購入した「817日〜95日積み」の「ブラジル産トウモロコシ」の購入価格は「$0.847/bu.+CBOT12月限」であった。おおざっぱな目安として、今朝のシカゴ(CBOT12月限の帳入値=「$3.8775/bu.」をプライシングの加重平均値とするなら、ブッシェルあたりの購入価格は「$0.8473.8775$4.7245」、トンあたり「$185.99/MT C&F」になります。
●穀物船の海上運賃下落
ばら積み船の海上運賃(フレート)下落は、飼料原料購入価格(C&Fプレミアム)の押し下げになります。
<スポット主要4航路平均の傭船量=BPI(パナマックス74型)
米ドル/1日あたり
5/23    6,837
5/22    6,872
5/19    7,000
5/18    7,192
5/17    7,445
5/16    7,693
5/15    7,870


5月第1週〜第2週は作付けの<ビッグ・ウィーク>

201752日(火曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3440
米国中西部主産地では425日(火)までトウモロコシの作付けが急進展した。426日(水)〜51日(月)は気温が低下し、「降雨」(降雪)のために作付けが中断した。週末の雨があがったあと、52日(火)から気温が20℃以上にグーンと上昇し、晴れ間も58日(月)まで続く可能性が高いので、<5月第1週後半から作付けのビッグ・ウィークとなる>と思います。大豆の作付けも完了させると予想しています。本年の米国主産地は土壌水分を潤沢に補充しており、南米ブラジルやアルゼンチンの天候も良好です。当社では、<穀物市場の各限月の一代安値更新>を追求しています。
●週末の低温と降雨(降雪)について
429日(土)-430日(日)の低温と大雨(降雪)について、米農務省の「マーケット・ニュース」は次のように記していた。Grain and Soybean prices gained a boost today from increased planting and crop damage concerns due to harsh weather this past weekend. In parts of Kansas and Nebraska, Winter Wheat crop was damaged from freezing temperatures and snowfall, up to 12or more in some areas. This system also delivered several inches of rain to much of the Midwest, causing flooding and increasing concerns of crop damage, as well as planting delays. 画像を見れば、その様子がわかるので、一つ紹介します。
http://www.agriculture.com/news/crops/7-photos-of-snowy-and-flooded-fields-from-texas-to-illinois 
●当社の立場と意見
当社では、石油市場でも、穀物市場でも、できるかぎりシンプルな原理で<売り>の目標を追求しています。必要がないなら多くのものを定立してはならない。現象を説明する方法が何通りかあるとき、よりシンプルな説明の方が正しい可能性が高い。
(@) 米国生産者の多くは、425日(火)までにトウモロコシの作付けを終えたが、まだ終わっていない農家もある。週末429日(土)〜430日(日)の大雨で田圃が冠水し、表土や種子が流失したところは<再作付け>が必要になると思います。
(A) 昨年のイリノイ北部では、「母の日」後の低温と降雨で何千エーカーものトウモロコシと大豆が再作付けされた。米国生産者にとって<再作付け>はめずらしいことではありません。想定以上の急な大雨によって、播種後の田圃が冠水したり、種子が流されておれば、再作付けが必要です。本年の場合は「429日(土)〜430日(日)」の低温と大雨(降雪)だったので、このあと5月第1週後半から第2週の田圃の状態を見て、「このまま行く」のか「再作付けの方がよいのか」、それぞれ判断して種子の手配ができます。
(B) 本日52日(火)から気温がグーンと上昇し、58日(火)まで晴れ間が続く。今週木曜日あたりは風も強い。田圃の水が乾くと、作付けの<ビッグ・ウィーク>です。日本でも、米国でも、5月に入ると<初夏>の気象です。
●米国主産地の土壌水分
Rain makes grain. 本年(2017)の米国主産地は土壌水分を潤沢に補充しています。
<アイオワの土壌水分
地表   甚だ不足  不足   十分   過剰
4/30     0     0    63    37
4/23     0     1    79    20
4/16     0     1    74    25
4/09     1     3    72    24
4/02     1     6    67    26

心土   甚だ不足  不足   十分   過剰
4/30     0     1    71    28
4/23     1     3    77    19
4/16     1     3    76    20
4/09     1     5    75    19
4/02     2     6    72    20

<イリノイの土壌水分
地表   甚だ不足  不足   十分   過剰
4/30     0     0    42    58
4/23     0     6    86     8
4/16     0     4    77    19
4/09     0     4    70    26
4/02     1    10    72    17
心土   甚だ不足  不足   十分   過剰
4/30     0     2    60    38
4/23     0     7    87     6
4/16     0     7    81    12
4/09     0     8    76    16
4/02     2    16    73     9

<ネブラスカの土壌水分
<ミネソタの土壌水分
<インディアナの土壌水分
<サウスダコタの土壌水分
<カンザスの土壌水分
<ウィスコンシンの土壌水分
<オハイオの土壌水分
<ノースダコタの土壌水分
<ミズーリの土壌水分
<テキサスの土壌水分
<ミシガンの土壌水分
<ペンシルベニアの土壌水分
<ケンタッキーの土壌水分
<ノースカロライナの土壌水分
<テネシーの土壌水分
<アーカンソーの土壌水分
<ミシシッピの土壌水分
<ルイジアナの土壌水分


米国の作付け時期と南米の生産高予想について

2017419日(水曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3431
今週月曜日の「日報」(穀物)冒頭で、<415日(土)の「日本経済新聞」の「トウモロコシ記事」には事実が一つもない>と記しました。
「(414日の)東京商品取引所のトウモロコシ先物が小幅に上昇した。主産地の米国で作付けが遅れているとの見方が広がっている。米国では2017年産の作付けが始まった。生産が集中する中西部で降雨が続き、作付けが遅れている。米農務省によると、中西部アイオワ州の42日時点の作付け進捗率は3%と、前年同期に比べて12ポイント低い。天候懸念を受けて国際指標のシカゴ相場は約1カ月ぶりの高値圏にある。」(415日、朝刊17面マーケット総合)
●当社の立場と意見
(@)例年、アイオワ州におけるトウモロコシ作付けは<4月下旬>にスタートします。雨で田圃がぬかるんでいるときは<5月作付け>が普通です。それにもかかわらず、なぜ「日本経済新聞」の「商品担当記者」は、まだトウモロコシの作付けが始まっていないアイオワについて、「42日時点の作付け進捗率は3%と前年同期に比べて12ポイント低い」などと書くことができたのだろうか?おそらく「日本経済新聞」の「商品担当記者」は、商社などの取材を通して「作付け遅れ」という話を聞き、その先入観で記事を書いた可能性が高い。
(A)つまり、上記の記事は、市場参加者の劣化を反映している。「日本経済新聞の商品担当記者だけが特別に出来が悪い」ということではなく、その取材先も「出来が悪い」ことを表しています。そもそもアイオワにおけるトウモロコシ作付けが42日や49日に始まるわけがない。それにもかかわらず4月半ばで「作付け遅れ」を喧伝するのは「セールストーク」です。
(B)「日本経済新聞」では、そんなことすらわからないものが「商品」の記事を書いている。「日本経済新聞」では時折、インタビュー記事が掲載されますが、その「インタビューを取った日付」が明記されることはほとんどありません。4月半ばに取ったインタビューが5月半ばに掲載されたこともありました。冒頭で抜粋した「日本経済新聞」の「トウモロコシ記事」は、もともと前週に書かれていたものを週末に掲載した可能性が高い。記事中の「米農務省の作付け進捗率」の数字はデタラメです。
(C)一般的に言って、4月の気温(地温)が穏やかで、田圃も乾燥していればトウモロコシの作付けは早い。しかし、その「早さ」が自慢になるわけではない。2012年のアイオワでは、410日頃に作付け機(プランター)を納屋から出して4月下旬に本格作付けを開始した。2012年は旱魃(かんばつ)になった。
(D)アイオワでは、5月作付けで「エーカーあたり200ブッシェル」の高収量を目指すことができます。重要なことは、土壌水分を適時補充し、天候に大過なければOKです。「スロー・スタート」で良いわけです。オハイオなどコーン・ベルト東部は、春の長雨で作付けが遅れることがありますが、遅くとも6月中旬までには終わるはずです。
(C)それと同時に、この時期は(a)南米アルゼンチンやブラジルの大豆収穫と(b)ブラジルの後作(2期作)トウモロコシの生育も見ておかなければなりません。当社では、2017/2018年度もグローバルな供給は潤沢と想定しているので、ウクライナやロシア、そして南米ブラジルの後作(2期作)トウモロコシに注目しています。米農務省は4月段階で、以下のように予想しています。
<ブラジル トウモロコシ
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想      9,350万トン   3,200万トン
3月予想      9,150万トン   3,100万トン
2月予想      8,650万トン   2,800万トン
1月予想      8,650万トン   2,800万トン
2015/2016年度   生産高      輸出
          6,700万トン   1,420万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          8,500万トン   3,446万トン

<アルゼンチン トウモロコシ
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想      3,850万トン   2,600万トン
3月予想      3,750万トン   2,550万トン
2月予想      3,650万トン   2,500万トン
1月予想      3,650万トン   2,500万トン
2015/2016年度   生産高      輸出
          2,900万トン   2,170万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          2,975万トン   1,896万トン

<ブラジル 大豆
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想     1億1,100万トン   6,190万トン
3月予想     1億0,800万トン   6,100万トン
2月予想     1億0,400万トン   5,950万トン
1月予想     1億0,400万トン   5,950万トン
2015/2016年度   生産高      輸出
          9,650万トン   5,438万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          9,720万トン   5,061万トン

<アルゼンチン 大豆
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想      5,600万トン    900万トン
3月予想      5,550万トン    900万トン
2月予想      5,550万トン    900万トン
1月予想      5,700万トン    900万トン
2015/2016年度    生産高      輸出
          5,680万トン    992万トン
2014/2015年度  生産高      輸出
          6,140万トン   1,057万トン

(E)現在、南米の大豆収穫が進展しており、2期作トウモロコシにも問題はありません。そして、米農務省が昨日発表した「416日時点の作付け進捗率」を見ても、米主産地の土壌水分は潤沢にあることから、作付け機(プランター)が田圃に入ると作付け〜初期生育に問題はないと思います。当社では、CBOTトウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望していますが、当面の相場で確認しなければならないことも多いので、本格的な攻防は<6月相場の7月限>を考えに入れて臨んでいます。穀物船の海上運賃については、もう少し引き付けてからお伝えする予定です。為替(ドル円)は、<行き過ぎた円安の是正>の第2段階を追求しています。
●シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物
2017418日(火)
<シカゴ(CBOT)トウモロコシ
限月     始値  高値  安値  帳入値
05月限 17  366'50 368'00 360'75 361'75  -4'75
07月限 17  373'00 374'50 367'25 368'25  -5'00
09月限 17  380'00 381'25 374'75 375'75  -4'25
12月限 17  390'25 391'50 385'25 386'25  -4'00

2017417日(月)
<シカゴ(CBOT)トウモロコシ
限月     始値  高値  安値  帳入値
05月限 17  371'00 372'00 365'50 366'50  -4'50
07月限 17  377'50 378'75 372'00 373'25  -4'75
09月限 17  384'00 385'00 378'75 380'00  -4'50
12月限 17  394'50 395'25 389'00 390'25  -4'25


2017/2018年度需給見通し

201743日(月曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3413
フランスの数学者で科学哲学者でもあったアンリ・ポアンカレは、いみじくもこう述べた。「家が石で造られるように、科学は事実を用いて作られる。しかし、石の集積が家ではないように、事実の集積は科学ではない。」 それと同じように、相場の値動きについて時事ニュースの中から「適当なもの」を拾い出し、後付けで「値動き」と「材料」を直結させて説明することも科学ではない。当社では、穀物市場の売りをネバっこく追求しており、CBOTトウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望していますが、当面の相場では確認しなければならないことが多いので、本格的な攻防は<6月相場の7月限>を考えに入れています。
●為替(ドル円)
当社では、米国債利回りを指標に<行き過ぎた円安の是正>を追求しており、本年の第1段階では<111109円>まで是正することが目標です。
●米国トウモロコシの2017/2018年度需給見通し
米農務省が331日に発表した2017年の作付意向面積は、トウモロコシ=9000万エーカー(89996千エーカー)、大豆=8950万エーカー(89482千エーカー)であった。2月アウトルックの数字と比較すると下記の通りです。
        2017年3月作付意向面積  2017年2月アウトルック
米国トウモロコシ 
8999万6千エーカー ← 9000万エーカー
米国大豆     
8948万2千エーカー ← 8800万エーカー
したがって、米国トウモロコシの2017/2018年度需給見通しは「2月アウトルック」をそのまま引き継いで試算します。現状の需給見通しであれば、小麦、トウモロコシ、大豆ともに潤沢な供給が続く。現在の南米の天候と収穫が順調なら、供給不足が発生する懸念は低い。
<米国トウモロコシの2017/2018年度需給見通し
単位: 面積はエーカー、需給見通しはブッシェル
          2015/16     2016/17     2017/18
作付面積      8,800万     9,400万     9,000万
収穫面積      8,080万     8,670万     8,240万
単位収量       168.4      174.6      170.7
期初在庫    17億3,100万   17億3,700万   23億2,000万
生産高     136億0,200万   151億4,800万   140億6,500万
輸入        6,700万     5,500万     5,000万
総供給     154億0,100万   169億4,000万   164億3,500万
飼料用     51億2,000万   55億5,000万   54億5,000万
エタノール   52億2,400万   54億0,000万   54億0,000万
その他FSI    14億2,200万   14億4,500万   14億7,000万
米国内需要   117億6,600万   123億9,500万   123億2,000万
輸出      18億9,800万   22億2,500万   19億0,000万
総需要     136億6,400万   146億2,000万   142億2,000万
期末在庫    17億3,700万   23億2,000万   22億1,500万
在庫率        12.7%      15.9%      15.6%
農家手取り      $3.61      $3.40      $3.50

<米国トウモロコシの2017年作付意向面積
        :--------------------------------------------------
 主要州    :  2015年  : 2016年  : 2017年  : 前年比
        :  作付面積 : 作付面積 : 意向面積 :   %
-------------------------------------------------------------------
        :  ------------ 万エーカー ------------
アイオワ    :   1350     1390     1330     96
イリノイ    :   1170     1160     1130     97
ネブラスカ   :    940     985     955     97
ミネソタ    :    810     845     800     95
インディアナ  :    565     560     560     100
サウスダコタ  :    540     560     540     96
カンザス    :    415     510     520     102
ウィスコンシン :    400     405     400     99
オハイオ    :    355     355     355     100
ノースダコタ  :    275     345     330     96
ミズーリ    :    325     365     325     89
テキサス    :    230     290     245     84
ミシガン    :    235     240     230     96
ペンシルベニア :    134     140     137     98
ケンタッキー  :    140     150     132     88
コロラド    :    110     134     130     97
 合計     :   8801万9千  9400万4千  8999万6千   96
------------------------------------------------------------------

Intended plantings in 2017 as indicated by reports from farmers.
●米国大豆の2017/2018年度需給見通し
米国大豆の作付意向面積は「2月アウトルック」から「+150万エーカー」増加し、「8950万エーカー」であった。それにもとづいて、米国大豆の2017/2018年度需給見通しを試算すると下のようになります。
<米国大豆の2017/2018年度需給見通し
単位: 面積はエーカー、需給見通しはブッシェル
          2015/16     2016/17     2017/18
作付面積       8,270      8,340      8,950
収穫面積       8,170      8,270      8,850
単位収量        48.0       52.1       48.0
期初在庫     1億9,100万    1億9,700万    4億3,500万
生産高     39億2,600万   43億0,700万   42億4,800万
輸入        2,400万     2,500万     2,500万
総供給量    41億4,000万   45億2,800万   47億0,800万
搾油(圧砕)  18億8,600万   19億4,000万   19億4,500万
種子/食用    1億2,200万    1億2,800万    1億3,500万
米国内需要   20億0,800万   20億6,800万   20億8,000万
輸出      19億3,600万   20億2.500万   21億2,500万
総需要     39億4,400万   40億9,300万   42億0,500万
期末在庫     1億9,700万    4億3,500万    5億0,300万
在庫率        5.0%      10.6%      12.0%
農家手取り      $8.95      $9.50      $8.**

<米国大豆の2017年作付意向面積
        :--------------------------------------------------
 主要州    :  2015年  : 2016年  : 2017年  : 前年比
        :  作付面積 : 作付面積 : 意向面積 :   %
-------------------------------------------------------------------
        :  ------------ 万エーカー ------------
イリノイ    :   980     1010     1020     101
アイオワ    :   985     950     1010     106
ミネソタ    :   760     755     825     109
サウスダコタ  :   575     605     690     114
インディアナ  :   555     565     600     106
ネブラスカ   :   530     520     570     110
ミズーリ    :   455     560     565     101
サウスダコタ  :   515     520     540     104
オハイオ    :   475     485     500     103
カンザス    :   390     405     500     123
アーカンソー  :   320     313     350     112
ミシガン    :   203     207     235     114
ミシシッピ   :   230     204     225     110
ウィスコンシン :   188     196     215     110
ケンタッキー  :   184     179     190     106
ノースカロライナ:   182     169     175     104
テネシー    :   175     166     175     105
ルイジアナ   :   143     123     140     114
合計      :   8265万0千  8343万3千  8948万2千   107
----------------------------------------------------------------------
Intended plantings in 2017 as indicated by reports from farmers.
●国際穀物理事会の需給見通し
現状の需給見通しにもとづくと、小麦、トウモロコシ、大豆ともに潤沢な供給が続く。現在の南米の天候と収穫が順調なら、供給不足が発生する懸念は低い。
<世界小麦の需給見通し(単位:トン)

    2015/2016    2016/2017        2017/2018 
           2月23日予想 3月30日予想  3月30日予想
生産  7億3,600万  7億5,200万→ 7億5,400万  7億3,500万
貿易  1億6,600万  1億6,900万→ 1億6,900万  1億6,600万
消費  7億1,900万  7億3,800万→ 7億3,700万  7億4,000万
在庫  2億2,300万  2億3,600万→ 2億3,900万  2億3,400万

<世界トウモロコシ需給見通し(単位:トン)
    2015/2016    2016/2017        2017/2018
           2月23日予想 3月30日予想  3月30日予想
生産  9億7,400万  10億4,900万→10億5,300万  10億2,400万
貿易  1億3,600万  1億3,600万→ 1億3,700万  1億3,700万
消費  9億7,100万  10億3,500万→10億3,800万  10億4,400万
在庫  2億0,900万  2億2,400万→ 2億2,500万  2億0,500万

<世界大豆の需給見通し(単位:トン)
    2015/2016    2016/2017        2017/2018
           2月23日予想 3月30日予想  3月30日予想
生産  3億1,500万  3億3,600万→ 3億4,100万  
次回(4月)
貿易  1億3,400万  1億3,900万→ 1億4,000万  
予想で上方改定
消費  3億2,000万  3億3,400万→ 3億3,500万  
される公算が大
在庫    3,300万    3,500万→  3,800万  
きい


CBOT トウモロコシの値段と建玉

2017324日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3413
当社では、CBOT トウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望していますが、当面の相場で確認しなければならないことも多いので、本格攻防は<6月相場の7月限>を考えに入れて臨んでいます。
●南米の良好な天候
<米農務省の3月予想
            トウモロコシ生産高予想  輸出予想
アルゼンチン 2016/2017年度   3,750万トン   2,550万トン
       2015/2016年度   2,900万トン   2,170万トン
--------------------------------------------------------------
ブラジル   2016/2017年度   9,150万トン   3,100万トン
       2015/2016年度   6,700万トン   1,420万トン

<アルゼンチン
アルゼンチンでトウモロコシの収穫作業が進展しており、内陸部の供給地から積み出し港に向けてトラックで移送されている。アルゼンチンのトウモロコシ収穫は先週「10%」だったので、今週の良好な天候で「17%以上は進捗した」と観測されています。アルゼンチンの収穫と出回りは、相場の戻りを抑える公算が大きい。
<ブラジル
ブラジルでも良好な天候が続き、後作(2期作)トウモロコシは順調に生育している。後作(2期作)トウモロコシの生産高予想は上方修正される可能性がある。但し、現在の国際市場では、買い手はブラジル産トウモロコシにシフトしておらず、米国産を購入している。ブラジル産トウモロコシの生産高と輸出が市場を圧迫するようになるのは<夏>あたりになるので、国際市場の買い手はそれを待ってブラジル産トウモロコシに本格シフトする公算が大きい。
●東京(TOCOM)トウモロコシ
[1] 今朝のシカゴ(CBOT7月限は「3.6450」であった。仮に、わが国7-8月入着玉のプライシングの加重平均値が「CBOT 7月限=3.6450」の場合、購入価格の目安は「$1.113.64504.7550/bu.」となり、トンあたり「$187.19/MT C&F」見当になります。当社では、行き過ぎた円安の是正=第1段階の目標<111109円>を想定しているので、「1ドル=111.00円」で換算すると「東京(TOCOM)トウモロコシ7月限、9月限=20,780円」見当です。
[2] 東京の円貨/トン建て相場は、(@)穀物船の海上運賃下げ、(A)為替の円高、(B)シカゴ(CBOT)先物の下げが歩調を合わせたとき、大きく下げると考えています。当社では、CBOT トウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望してお伝えしてきましたが、それぞれの物事には必要とする時間があり、その都度検証しなければならないことがあるので、本格攻防は<6月相場のCBOT 7月限>を焦点に臨んでいます。
●シカゴ(CBOT)トウモロコシ
2017323日(木)
限月     始値  高値  安値  帳入値
05月限 17  358'50 359'75 356'25 356'75  
-2'00
07月限 17  366'25 367'25 364'00 364'50  
-2'00
09月限 17  373'75 374'75 371'50 372'00  
-2'00
12月限 17  381'75 382'75 379'50 380'00  
-2'00
●為替(ドル円)
当社では、米国債利回りを指標に<行き過ぎた円安の是正>を追求しています。本年(2017)の場合、<111109円>が第1段階の目標です。本日324日(金)の為替は「1ドル=111.45111.15110.85円」あたりで揉み合う可能性が高い。
<米国債の利回りと「ドル円」
米国債の利回り(%)     為替(ドル円)
米国日付  10年債  2年債   日本日付 東京仲値
3/23    2.41  1.26   3/24
3/22    2.40  1.27   3/23   111.48円
3/21    2.43  1.27   3/22   111.72円
3/20    2.47  1.30   3/21   112.40円
3/17    2.50  1.33   3/20   休み
3/16    2.53  1.35   3/17   113.48円
3/15
米FOMC 2.51  1.33   3/16   113.28円
3/14
米FOMC 2.60  1.40   3/15   114.83円
3/13    2.62  1.40   3/14   114.86円

●シカゴ(CBOT)トウモロコシの値段と建玉
シカゴ(CBOT5月限の受渡通知初日は「428日」です。CBOT 5月限の投資玉は来月28日までに手仕舞いしなければならない。CBOT 7月限の建玉については「630日」までに手仕舞いしなければならない。同時に「630日」は、1-6月期の建玉整理と運用資金の再配分に重なるので、本年の天候と作況が順調なら<CBOT先物の総取組高は大幅に減少する>可能性が高い。トウモロコシ相場がCBOT各限月の一代安値更新を達成できるかどうかの焦点は<6月>にあると考えています。
   CBOT トウモロコシ
日付  5月限 出来高  5限建玉 7限建玉 9限建玉  総取組高
3/23 3.5675 217,533
3/22 3.5875 232,461  612,612 361,891 160,537 143万5,675
3/21 3.6125 264,364  608,461 359,415 159,204 141万7,628
3/20 3.6350 239,162  607,480 359,316 157,569 141万4,462
3/17 3.6750 148,142  613,602 354,963 154,194 140万9,002
3/16 3.6600 173,722  611,414 351,206 152,377 139万8,064
3/15 3.6350 160,921  608,989 343,414 151,244 138万5,196
3/14 3.6225 350,780  608,242 337,653 149,930 137万6,220
3/13 3.6100 222,685  608,655 332,067 149,375 137万0,184


3-6月に向けて

2017224日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3394
東京の円貨/トン建て相場は為替が主要因、今朝も米国債利回りが低下しているので、本日のドル円は「1ドル=112.88112.30円」あたりで推移する公算が大きい。
●今朝のCBOTトウモロコシ先物
2017223日(木) CBOTトウモロコシ先物
限月     始値  高値  安値  帳入値
03月限 17  370'50 371'75 365'25 365'50 -5'50
05月限 17  377'50 379'00 372'25 372'50 -5'75
07月限 17  384'75 386'25 379'75 379'75 -5'75
09月限 17  391'00 391'75 385'50 385'75 -5'50
12月限 17  396'50 397'75 391'50 391'75 -5'50

●米農務省の「アウトルック・フォーラム」
[1] 今朝の米農務省のマーケット・ニュースは、以下のように伝えていた。「The Ag Outlook released its yearly planting acreage estimations which totaled 90 million acres of corn, 88 million acres of soybeans, and 46 million acres of wheat. Compared to last year, this is a slight increase in soybean acreage and a slight decrease in corn and wheat acreage.
[2] 米農務省が「アウトルック・フォーラム」で提示した「米国の2017年作付面積予想」は「市場の事前予想」と一致していた。「米国の2017年作付面積は小麦やトウモロコシが減って大豆が増える」という市場人気と米農務省予想があまりにも同じであったため、逆に、市場は<このあとの変動>の方に目が向いた可能性が高い。予想の数字が現実化するプロセスでは、減るか、増えるか、必ず変動する。3-6月の作付けまでの変動を考えると、<米国トウモロコシの作付面積は2月アウトルックから増える>可能性が高い。
[3] 「予想」は過去の条件を反映しています。このため、「予想の数字」と現実が同一になることはありません。必ず、現実化するプロセスでは変動します。「米農務省の2月アウトルックの作付面積予想」がそのまま2017年の作付面積になることはあり得ない。当社では、本年(2017)の米国トウモロコシの作付面積は<9千万エーカーを上回る>と考えていますが、それはこのあとの天候などによって検証するつもりです。
[4] 米農務省の「アウトルック」は今夜24日が2日目で、「2017/2018年度の米国穀物および油糧種子の需給見通し」が発表されます。米農務省の考え方が示されるので、詳細はそれを見てから分析しようと思います。
●今後のブラジルの供給増
本年(2017)のブラジル大豆の収穫が進展しています。ブラジルの大豆栽培史上はじめて生産高が「1億トン」を超える。そして、「後作(2期作)トウモロコシ」の作付けも進捗しています。ブラジルのトウモロコシ輸出の主体になるのは、この「後作トウモロコシ」です。現在のところ、ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)によれば、ブラジルの「後作トウモロコシ」の生産高予想は「58591,900トン=前年比+40%増」です。
<ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)の2016/2017年度生産予測
              作付面積     生産高予想    前年度比
ブラジル1期作トウモロコシ 548万1,200ha.  2881万6,700トン 11.5%増
    2期作トウモロコシ 1103万3,900ha.  5859万1,900トン 44.0%増
    合計       1651万5,100ha.  8740万8,500トン 31.4%増

ブラジル大豆       3377万6,100ha. 1億0555万8,200トン 10.6%増
ブラジルの「後作(2期作)トウモロコシ」の作付けと天候が順調なら、ブラジルのトウモロコシ生産は1期作と合わせて「9000万トンを超える」可能性が高い。今後のブラジル大豆とトウモロコシの供給能力はとても大きくなります。こうした点は、ひとつ、ひとつ、確認しながら臨んでいきたいと思います。おそらく、韓国の配合飼料メーカーなども、南米産や東欧産(黒海沿岸)など、グローバルな供給情勢を見ながらシフトする公算が大きい。
●米中西部供給地のベーシス
当社では、トウモロコシ相場の感度のよい指標として「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準を目安にしています。「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準は123日(月)以降4週間下落しています。
<オマハ-カウンシルブラフス
#2 黄トウモロコシ ※H=20173月限
日付 CBOT3月限(H) オマハ現物  ベーシス
2/23  3.6550   3.27-3.36  
-40H -31H  unch
2/22  3.7100   3.31-3.40  
-40H -31H  unch
2/21  3.6925   3.29-3.38  
-40H -31H  unch
2/17  3.6825   3.28-3.37  
-40H -31H  unch-dn 1
2/16  3.7350   3.34-3.44  
-40H -30H  unch
2/15  3.7875   3.39-3.49  
-40H -30H  dn 1-unch
2/14  3.7425   3.35-3.44  
-39H -30H  unch
2/13  3.7550   3.37-3.46  
-39H -30H  unch
CBOTトウモロコシの建玉
当社「日報」では、<シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物のファンドの買いと総取組高増加は210日〜217日のあいだで止まる>と記しました。215日大引け時点の「総取組高=152万枚」は、通常の季節的増加分をはるかに超えた思惑人気が乗っている。このあと月末28日までに、総取組高は<-10万枚以上減少する>と思います。
<シカゴ(CBOT)トウモロコシの値段と建玉
     CBOT トウモロコシ
日付   3月限 出来高   3限建玉 5限建玉 7限建玉  総取組高
2/23  3.6550 390,694
2/22  3.7100 309,778  234,788 591,535 296,631 149万4,778
2/21  3.6925 375,924  273,636 568,758 291,567 150万1,027
2/17  3.6925 401,556  306,725 556,223 288,494 151万3,203
2/16  3.7350 403,880  341,147 533,371 282,230 151万4,562
2/15  3.7875 453,386  367,835 524,466 277,804 152万1,697
2/14  3.7425 397,530  371,897 487,884 267,507 146万8,620
2/13  3.7550 507,598  404,228 475,047 267,020 147万6,705
●為替(ドル円)
東京の円貨建ては、為替が大きな要因になる。今朝も米国債利回りが低下したので、本日224日(金)は1ドル=112.88112.30あたりで推移する公算が大きい。
(@) 当社では昨秋以降、米10年債利回り「2.452.50%」をメドに描いてきました。
米経済はまだ急激な利上げが必要な新体制に移行したわけではなく、米金利は低い水準にとどまる公算が大きいので、米10年債利回りは「2.452.50%」をメドに描いてきました。したがって、米大統領選後の米国債の利回り上昇は<行き過ぎている>と考えています。
(A) 金利と為替には相関があります。
年明けの東京市場では、米10年債の利回りが「2.452.50%」に低下していたにもかかわらず、外為市場のドル円は「1ドル=118円」の思惑人気に振れた。金利指標から乖離していた。このため、<金利指標からの乖離を是正する>とお伝えしました。本年1月相場では、為替(ドル円)と米金利の相関を分析し、もみあいを通して関数(Y=AX+B)の切片(B)を引き下げてきたと考えています。引き続き、<行き過ぎた円安>に対しては、第1段階の水準是正を追求します。
a) 米大統領選後の米国債の利回り上昇は行き過ぎている。
b) 為替(ドル円)も日米の金利指標から乖離して行き過ぎている。
c) 行き過ぎたものはその是正が必要です。当社では<まず本年第1段階の目標として111109円あたり>を当面の課題にしています。
(B)本日224日(金)の為替=「112.88112.30円」
1ドル=112.88112.30円」あたりで揉み合う可能性が高い。
<米国債の利回りと「ドル円」
相関分析の出発点としては、散布図を作成すると概要がつかめると思います。
米国債の利回り(%)     為替(ドル円)
米国日付  10年債  2年債  日本日付 東京仲値
2/23    2.38  1.18   2/24  
112.88〜112.30円
2/22    2.42  1.22   2/23   113.37円
2/21    2.43  1.22   2/22   113.66円
2/20    休み       2/21   113.43円


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