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2017419日更新

米国の作付け時期と南米の生産高予想について

2017419日(水曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3431
今週月曜日の「日報」(穀物)冒頭で、<415日(土)の「日本経済新聞」の「トウモロコシ記事」には事実が一つもない>と記しました。
「(414日の)東京商品取引所のトウモロコシ先物が小幅に上昇した。主産地の米国で作付けが遅れているとの見方が広がっている。米国では2017年産の作付けが始まった。生産が集中する中西部で降雨が続き、作付けが遅れている。米農務省によると、中西部アイオワ州の42日時点の作付け進捗率は3%と、前年同期に比べて12ポイント低い。天候懸念を受けて国際指標のシカゴ相場は約1カ月ぶりの高値圏にある。」(415日、朝刊17面マーケット総合)
●当社の立場と意見
(@)例年、アイオワ州におけるトウモロコシ作付けは<4月下旬>にスタートします。雨で田圃がぬかるんでいるときは<5月作付け>が普通です。それにもかかわらず、なぜ「日本経済新聞」の「商品担当記者」は、まだトウモロコシの作付けが始まっていないアイオワについて、「42日時点の作付け進捗率は3%と前年同期に比べて12ポイント低い」などと書くことができたのだろうか?おそらく「日本経済新聞」の「商品担当記者」は、商社などの取材を通して「作付け遅れ」という話を聞き、その先入観で記事を書いた可能性が高い。
(A)つまり、上記の記事は、市場参加者の劣化を反映している。「日本経済新聞の商品担当記者だけが特別に出来が悪い」ということではなく、その取材先も「出来が悪い」ことを表しています。そもそもアイオワにおけるトウモロコシ作付けが42日や49日に始まるわけがない。それにもかかわらず4月半ばで「作付け遅れ」を喧伝するのは「セールストーク」です。
(B)「日本経済新聞」では、そんなことすらわからないものが「商品」の記事を書いている。「日本経済新聞」では時折、インタビュー記事が掲載されますが、その「インタビューを取った日付」が明記されることはほとんどありません。4月半ばに取ったインタビューが5月半ばに掲載されたこともありました。冒頭で抜粋した「日本経済新聞」の「トウモロコシ記事」は、もともと前週に書かれていたものを週末に掲載した可能性が高い。記事中の「米農務省の作付け進捗率」の数字はデタラメです。
(C)一般的に言って、4月の気温(地温)が穏やかで、田圃も乾燥していればトウモロコシの作付けは早い。しかし、その「早さ」が自慢になるわけではない。2012年のアイオワでは、410日頃に作付け機(プランター)を納屋から出して4月下旬に本格作付けを開始した。2012年は旱魃(かんばつ)になった。
(D)アイオワでは、5月作付けで「エーカーあたり200ブッシェル」の高収量を目指すことができます。重要なことは、土壌水分を適時補充し、天候に大過なければOKです。「スロー・スタート」で良いわけです。オハイオなどコーン・ベルト東部は、春の長雨で作付けが遅れることがありますが、遅くとも6月中旬までには終わるはずです。
(C)それと同時に、この時期は(a)南米アルゼンチンやブラジルの大豆収穫と(b)ブラジルの後作(2期作)トウモロコシの生育も見ておかなければなりません。当社では、2017/2018年度もグローバルな供給は潤沢と想定しているので、ウクライナやロシア、そして南米ブラジルの後作(2期作)トウモロコシに注目しています。米農務省は4月段階で、以下のように予想しています。
<ブラジル トウモロコシ
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想      9,350万トン   3,200万トン
3月予想      9,150万トン   3,100万トン
2月予想      8,650万トン   2,800万トン
1月予想      8,650万トン   2,800万トン
2015/2016年度   生産高      輸出
          6,700万トン   1,420万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          8,500万トン   3,446万トン

<アルゼンチン トウモロコシ
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想      3,850万トン   2,600万トン
3月予想      3,750万トン   2,550万トン
2月予想      3,650万トン   2,500万トン
1月予想      3,650万トン   2,500万トン
2015/2016年度   生産高      輸出
          2,900万トン   2,170万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          2,975万トン   1,896万トン

<ブラジル 大豆
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想     1億1,100万トン   6,190万トン
3月予想     1億0,800万トン   6,100万トン
2月予想     1億0,400万トン   5,950万トン
1月予想     1億0,400万トン   5,950万トン
2015/2016年度   生産高      輸出
          9,650万トン   5,438万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          9,720万トン   5,061万トン

<アルゼンチン 大豆
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想      5,600万トン    900万トン
3月予想      5,550万トン    900万トン
2月予想      5,550万トン    900万トン
1月予想      5,700万トン    900万トン
2015/2016年度    生産高      輸出
          5,680万トン    992万トン
2014/2015年度  生産高      輸出
          6,140万トン   1,057万トン

(E)現在、南米の大豆収穫が進展しており、2期作トウモロコシにも問題はありません。そして、米農務省が昨日発表した「416日時点の作付け進捗率」を見ても、米主産地の土壌水分は潤沢にあることから、作付け機(プランター)が田圃に入ると作付け〜初期生育に問題はないと思います。当社では、CBOTトウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望していますが、当面の相場で確認しなければならないことも多いので、本格的な攻防は<6月相場の7月限>を考えに入れて臨んでいます。穀物船の海上運賃については、もう少し引き付けてからお伝えする予定です。為替(ドル円)は、<行き過ぎた円安の是正>の第2段階を追求しています。
●シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物
2017418日(火)
<シカゴ(CBOT)トウモロコシ
限月     始値  高値  安値  帳入値
05月限 17  366'50 368'00 360'75 361'75  -4'75
07月限 17  373'00 374'50 367'25 368'25  -5'00
09月限 17  380'00 381'25 374'75 375'75  -4'25
12月限 17  390'25 391'50 385'25 386'25  -4'00

2017417日(月)
<シカゴ(CBOT)トウモロコシ
限月     始値  高値  安値  帳入値
05月限 17  371'00 372'00 365'50 366'50  -4'50
07月限 17  377'50 378'75 372'00 373'25  -4'75
09月限 17  384'00 385'00 378'75 380'00  -4'50
12月限 17  394'50 395'25 389'00 390'25  -4'25


<行き過ぎた円安の是正>について

2017412日(水曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3426
[1] 外為市場のドル円は、ようやく本年(2017)の第1段階の目標<111109円>になった。われわれが目指している<行き過ぎた円安の是正>は、単なる相場の問題ではありません。追求しているのは<わが国の輸入貨物に係わる換算為替レートの水準是正>です。
[2] 輸入貨物の換算為替レートを是正するには何が必要か? 1日や2日、為替レートが変動するだけは役に立ちません。金利指標を基準にして、その都度持続可能なレンジを策定しながら、長期にわたって継続することが必要です。<111109円>を打ち固めるだけでなく、第2段階が次の目標です。
[3] 2段階では、市場テーマを<低成長と低インフレ>に戻さなければならない。米欧ファンドは昨年(20169月、<低成長と低インフレ>を否定し、10-12月相場では「米国の経済成長とインフレ加速」を市場テーマにして、サウジアラビアとロシアの「原油減産計画」に追随し、トランプ氏の「減税と財政出動計画」に追従した。米欧金融市場の投資資金は「米国の経済成長とインフレ加速」の先入観からポジションを形成している。このため、外為市場で<行き過ぎた円安の是正>の第2段階を目指すためには、もう一度、市場全体のテーマを<低成長と低インフレ>に戻す必要があります。そのプロセスでは、米欧金融市場の投資資金と激しく対峙することになります。
[4] 物事には、それぞれ必要とする時間があります。われわれは、過ぎ去ったことがらに<時の英知>を感じるだけでなく、将来の困難に対しても<時の英知がどのように解決するのか見守る>余裕が必要です。<時の英知を利用する>つもりで、必要とする時間と共に進みたいと思います。第2段階は、<低成長と低インフレ>を市場テーマにしなければならないので、各市場が熟するのを待って、それと歩調を合わせて進むことができればよい。
●当社の立場と意見
(@) 当社では、米10年債利回り「2.452.50%」をメドに描いてきました。
10年債利回りについて「2.45%」が要所とお伝えしたのが、昨年122日(金)の「日報」(穀物)でした。それ以降、米10年債利回り「2.452.50%」をメドに描いてきました。米経済はまだ急激な利上げが必要な新体制に移行したわけではなく、米金利は低い水準にとどまる公算が大きいので、米大統領選後の米国債利回り上昇は<行き過ぎている>と分析してきました。
(A) 金利と為替には相関があります。
相関分析の出発点としては、散布図を作成すると概要がつかめます。Y軸にドル円(東京仲値)、X軸に米10年債利回りをとって、日々のデータをプロットしていけばよい。本年1月相場では、為替(ドル円)と米金利の相関を分析し、もみあいを通して関数(YAX+B)の切片(B)を引き下げたとお伝えしました。
a) 米大統領選後の米国債利回り上昇は行き過ぎている。
b) 為替(ドル円)も日米の金利指標から乖離して行き過ぎている。
c) したがって、行き過ぎたものはその是正が必要なので、昨年12月に「1ドル=118.66円」まで進んだ円安は、まず第1段階として<111109円>に是正することを当面の目標と描きました。本日412日(水)の東京仲値「109.58円」で第1段階に来ています。
(B)第2段階では<低成長と低インフレ>が市場テーマです。
外為市場で、第2段階を目指していくためには、全体の市場テーマをもう一度<低成長と低インフレ>に戻していかなければならない。そのプロセスでは、米欧金融市場の投資資金と激しく対峙することになると思います。それは20172018年に向けたテーマなので、物事が必要とする時間と共に進みたいと思います。本日412日(水)は「1ドル=110.05109.60109.15円」で揉み合っておればOKです。週末はイースター連休です。
●米国債利回りと「ドル円」
米国債の利回り(%)      為替(ドル円)
米国日付 
10年債  2年債   日本日付 東京仲値
04/11    
2.32  1.24   04/12   109.58円
04/10    
2.37  1.29   04/11   110.83円
04/07    
2.38  1.29   04/10   111.43円
04/06    
2.34  1.24   04/07   110.93円
04/05    
2.34  1.24   04/06   110.56円
04/04    
2.36  1.25   04/05   110.77円
04/03    
2.35  1.24   04/04   110.60円
03/31    
2.40  1.27   04/03   111.27円
03/30    
2.42  1.28   03/31   112.19円
--------------------------------------------------
11/21    
2.33  1.08   11/22   110.54円
11/18    
2.34  1.07   11/21   110.95円
11/17    
2.29  1.04   11/18   110.18円
11/16    
2.22  1.00   11/17   108.74円
11/15    
2.23  1.02   11/16   109.00円
11/14    
2.23  1.00   11/15   107.89円
11/11    
休み       11/14   107.36円
11/10    
2.15  0.92   11/11   106.69円
11/09    
2.07  0.90   11/10   105.63円
11/08    
1.88  0.87   11/09   102.22円
11/07    
1.83  0.82   11/08   104.52円
11/04    
1.79  0.80   11/07   103.96円
●米農務省の需給見通し
米農務省は昨夜、農産物市場の需給見通しを発表したので、それをお伝えします。ブラジルの後作(2期作)トウモロコシが順調に生育して収穫されるなら、ブラジル産にシフトする公算が大きい。
<ブラジル トウモロコシ
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想      9,350万トン   3,200万トン
3月予想      9,150万トン   3,100万トン
2月予想      8,650万トン   2,800万トン
1月予想      8,650万トン   2,800万トン
2015/2016年度   生産高      輸出
          6,700万トン   1,420万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          8,500万トン   3,446万トン

<ブラジル 大豆
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想     1億1,100万トン   6,190万トン
3月予想     1億0,800万トン   6,100万トン
2月予想     1億0,400万トン   5,950万トン
1月予想     1億0,400万トン   5,950万トン
2015/2016年度   生産高      輸出
          9,650万トン   5,438万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          9,720万トン   5,061万トン

<アルゼンチン トウモロコシ
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想      3,850万トン   2,600万トン
3月予想      3,750万トン   2,550万トン
2月予想      3,650万トン   2,500万トン
1月予想      3,650万トン   2,500万トン
2015/2016年度   生産高      輸出
          2,900万トン   2,170万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          2,975万トン   1,896万トン

<アルゼンチン 大豆
2016/2017年度   生産高予想    輸出予想
4月予想      5,600万トン    900万トン
3月予想      5,550万トン    900万トン
2月予想      5,550万トン    900万トン
1月予想      5,700万トン    900万トン
2015/2016年度    生産高      輸出
          5,680万トン    992万トン
2014/2015年度   生産高      輸出
          6,140万トン   1,057万トン

<米国トウモロコシの2017/2018年度需給見通し
米農務省が2017/2018年度の需給見通しを発表するのは5月です。しかしながら、2017/2018年度の概要は2月アウトルックであきらかになっているので、現状の推定値を「当社予想」として下に記します。
米国トウモロコシの需給見通し
単位: 面積はエーカー、需給見通しはブッシェル


2017/2018年度需給見通し

201743日(月曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3413
フランスの数学者で科学哲学者でもあったアンリ・ポアンカレは、いみじくもこう述べた。「家が石で造られるように、科学は事実を用いて作られる。しかし、石の集積が家ではないように、事実の集積は科学ではない。」 それと同じように、相場の値動きについて時事ニュースの中から「適当なもの」を拾い出し、後付けで「値動き」と「材料」を直結させて説明することも科学ではない。当社では、穀物市場の売りをネバっこく追求しており、CBOTトウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望していますが、当面の相場では確認しなければならないことが多いので、本格的な攻防は<6月相場の7月限>を考えに入れています。
●為替(ドル円)
当社では、米国債利回りを指標に<行き過ぎた円安の是正>を追求しており、本年の第1段階では<111109円>まで是正することが目標です。
●米国トウモロコシの2017/2018年度需給見通し
米農務省が331日に発表した2017年の作付意向面積は、トウモロコシ=9000万エーカー(89996千エーカー)、大豆=8950万エーカー(89482千エーカー)であった。2月アウトルックの数字と比較すると下記の通りです。
        2017年3月作付意向面積  2017年2月アウトルック
米国トウモロコシ 
8999万6千エーカー ← 9000万エーカー
米国大豆     
8948万2千エーカー ← 8800万エーカー
したがって、米国トウモロコシの2017/2018年度需給見通しは「2月アウトルック」をそのまま引き継いで試算します。現状の需給見通しであれば、小麦、トウモロコシ、大豆ともに潤沢な供給が続く。現在の南米の天候と収穫が順調なら、供給不足が発生する懸念は低い。
<米国トウモロコシの2017/2018年度需給見通し
単位: 面積はエーカー、需給見通しはブッシェル
          2015/16     2016/17     2017/18
作付面積      8,800万     9,400万     9,000万
収穫面積      8,080万     8,670万     8,240万
単位収量       168.4      174.6      170.7
期初在庫    17億3,100万   17億3,700万   23億2,000万
生産高     136億0,200万   151億4,800万   140億6,500万
輸入        6,700万     5,500万     5,000万
総供給     154億0,100万   169億4,000万   164億3,500万
飼料用     51億2,000万   55億5,000万   54億5,000万
エタノール   52億2,400万   54億0,000万   54億0,000万
その他FSI    14億2,200万   14億4,500万   14億7,000万
米国内需要   117億6,600万   123億9,500万   123億2,000万
輸出      18億9,800万   22億2,500万   19億0,000万
総需要     136億6,400万   146億2,000万   142億2,000万
期末在庫    17億3,700万   23億2,000万   22億1,500万
在庫率        12.7%      15.9%      15.6%
農家手取り      $3.61      $3.40      $3.50

<米国トウモロコシの2017年作付意向面積
        :--------------------------------------------------
 主要州    :  2015年  : 2016年  : 2017年  : 前年比
        :  作付面積 : 作付面積 : 意向面積 :   %
-------------------------------------------------------------------
        :  ------------ 万エーカー ------------
アイオワ    :   1350     1390     1330     96
イリノイ    :   1170     1160     1130     97
ネブラスカ   :    940     985     955     97
ミネソタ    :    810     845     800     95
インディアナ  :    565     560     560     100
サウスダコタ  :    540     560     540     96
カンザス    :    415     510     520     102
ウィスコンシン :    400     405     400     99
オハイオ    :    355     355     355     100
ノースダコタ  :    275     345     330     96
ミズーリ    :    325     365     325     89
テキサス    :    230     290     245     84
ミシガン    :    235     240     230     96
ペンシルベニア :    134     140     137     98
ケンタッキー  :    140     150     132     88
コロラド    :    110     134     130     97
 合計     :   8801万9千  9400万4千  8999万6千   96
------------------------------------------------------------------

Intended plantings in 2017 as indicated by reports from farmers.
●米国大豆の2017/2018年度需給見通し
米国大豆の作付意向面積は「2月アウトルック」から「+150万エーカー」増加し、「8950万エーカー」であった。それにもとづいて、米国大豆の2017/2018年度需給見通しを試算すると下のようになります。
<米国大豆の2017/2018年度需給見通し
単位: 面積はエーカー、需給見通しはブッシェル
          2015/16     2016/17     2017/18
作付面積       8,270      8,340      8,950
収穫面積       8,170      8,270      8,850
単位収量        48.0       52.1       48.0
期初在庫     1億9,100万    1億9,700万    4億3,500万
生産高     39億2,600万   43億0,700万   42億4,800万
輸入        2,400万     2,500万     2,500万
総供給量    41億4,000万   45億2,800万   47億0,800万
搾油(圧砕)  18億8,600万   19億4,000万   19億4,500万
種子/食用    1億2,200万    1億2,800万    1億3,500万
米国内需要   20億0,800万   20億6,800万   20億8,000万
輸出      19億3,600万   20億2.500万   21億2,500万
総需要     39億4,400万   40億9,300万   42億0,500万
期末在庫     1億9,700万    4億3,500万    5億0,300万
在庫率        5.0%      10.6%      12.0%
農家手取り      $8.95      $9.50      $8.**

<米国大豆の2017年作付意向面積
        :--------------------------------------------------
 主要州    :  2015年  : 2016年  : 2017年  : 前年比
        :  作付面積 : 作付面積 : 意向面積 :   %
-------------------------------------------------------------------
        :  ------------ 万エーカー ------------
イリノイ    :   980     1010     1020     101
アイオワ    :   985     950     1010     106
ミネソタ    :   760     755     825     109
サウスダコタ  :   575     605     690     114
インディアナ  :   555     565     600     106
ネブラスカ   :   530     520     570     110
ミズーリ    :   455     560     565     101
サウスダコタ  :   515     520     540     104
オハイオ    :   475     485     500     103
カンザス    :   390     405     500     123
アーカンソー  :   320     313     350     112
ミシガン    :   203     207     235     114
ミシシッピ   :   230     204     225     110
ウィスコンシン :   188     196     215     110
ケンタッキー  :   184     179     190     106
ノースカロライナ:   182     169     175     104
テネシー    :   175     166     175     105
ルイジアナ   :   143     123     140     114
合計      :   8265万0千  8343万3千  8948万2千   107
----------------------------------------------------------------------
Intended plantings in 2017 as indicated by reports from farmers.
●国際穀物理事会の需給見通し
現状の需給見通しにもとづくと、小麦、トウモロコシ、大豆ともに潤沢な供給が続く。現在の南米の天候と収穫が順調なら、供給不足が発生する懸念は低い。
<世界小麦の需給見通し(単位:トン)

    2015/2016    2016/2017        2017/2018 
           2月23日予想 3月30日予想  3月30日予想
生産  7億3,600万  7億5,200万→ 7億5,400万  7億3,500万
貿易  1億6,600万  1億6,900万→ 1億6,900万  1億6,600万
消費  7億1,900万  7億3,800万→ 7億3,700万  7億4,000万
在庫  2億2,300万  2億3,600万→ 2億3,900万  2億3,400万

<世界トウモロコシ需給見通し(単位:トン)
    2015/2016    2016/2017        2017/2018
           2月23日予想 3月30日予想  3月30日予想
生産  9億7,400万  10億4,900万→10億5,300万  10億2,400万
貿易  1億3,600万  1億3,600万→ 1億3,700万  1億3,700万
消費  9億7,100万  10億3,500万→10億3,800万  10億4,400万
在庫  2億0,900万  2億2,400万→ 2億2,500万  2億0,500万

<世界大豆の需給見通し(単位:トン)
    2015/2016    2016/2017        2017/2018
           2月23日予想 3月30日予想  3月30日予想
生産  3億1,500万  3億3,600万→ 3億4,100万  
次回(4月)
貿易  1億3,400万  1億3,900万→ 1億4,000万  
予想で上方改定
消費  3億2,000万  3億3,400万→ 3億3,500万  
される公算が大
在庫    3,300万    3,500万→  3,800万  
きい


CBOT トウモロコシの値段と建玉

2017324日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3413
当社では、CBOT トウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望していますが、当面の相場で確認しなければならないことも多いので、本格攻防は<6月相場の7月限>を考えに入れて臨んでいます。
●南米の良好な天候
<米農務省の3月予想
            トウモロコシ生産高予想  輸出予想
アルゼンチン 2016/2017年度   3,750万トン   2,550万トン
       2015/2016年度   2,900万トン   2,170万トン
--------------------------------------------------------------
ブラジル   2016/2017年度   9,150万トン   3,100万トン
       2015/2016年度   6,700万トン   1,420万トン

<アルゼンチン
アルゼンチンでトウモロコシの収穫作業が進展しており、内陸部の供給地から積み出し港に向けてトラックで移送されている。アルゼンチンのトウモロコシ収穫は先週「10%」だったので、今週の良好な天候で「17%以上は進捗した」と観測されています。アルゼンチンの収穫と出回りは、相場の戻りを抑える公算が大きい。
<ブラジル
ブラジルでも良好な天候が続き、後作(2期作)トウモロコシは順調に生育している。後作(2期作)トウモロコシの生産高予想は上方修正される可能性がある。但し、現在の国際市場では、買い手はブラジル産トウモロコシにシフトしておらず、米国産を購入している。ブラジル産トウモロコシの生産高と輸出が市場を圧迫するようになるのは<夏>あたりになるので、国際市場の買い手はそれを待ってブラジル産トウモロコシに本格シフトする公算が大きい。
●東京(TOCOM)トウモロコシ
[1] 今朝のシカゴ(CBOT7月限は「3.6450」であった。仮に、わが国7-8月入着玉のプライシングの加重平均値が「CBOT 7月限=3.6450」の場合、購入価格の目安は「$1.113.64504.7550/bu.」となり、トンあたり「$187.19/MT C&F」見当になります。当社では、行き過ぎた円安の是正=第1段階の目標<111109円>を想定しているので、「1ドル=111.00円」で換算すると「東京(TOCOM)トウモロコシ7月限、9月限=20,780円」見当です。
[2] 東京の円貨/トン建て相場は、(@)穀物船の海上運賃下げ、(A)為替の円高、(B)シカゴ(CBOT)先物の下げが歩調を合わせたとき、大きく下げると考えています。当社では、CBOT トウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望してお伝えしてきましたが、それぞれの物事には必要とする時間があり、その都度検証しなければならないことがあるので、本格攻防は<6月相場のCBOT 7月限>を焦点に臨んでいます。
●シカゴ(CBOT)トウモロコシ
2017323日(木)
限月     始値  高値  安値  帳入値
05月限 17  358'50 359'75 356'25 356'75  
-2'00
07月限 17  366'25 367'25 364'00 364'50  
-2'00
09月限 17  373'75 374'75 371'50 372'00  
-2'00
12月限 17  381'75 382'75 379'50 380'00  
-2'00
●為替(ドル円)
当社では、米国債利回りを指標に<行き過ぎた円安の是正>を追求しています。本年(2017)の場合、<111109円>が第1段階の目標です。本日324日(金)の為替は「1ドル=111.45111.15110.85円」あたりで揉み合う可能性が高い。
<米国債の利回りと「ドル円」
米国債の利回り(%)     為替(ドル円)
米国日付  10年債  2年債   日本日付 東京仲値
3/23    2.41  1.26   3/24
3/22    2.40  1.27   3/23   111.48円
3/21    2.43  1.27   3/22   111.72円
3/20    2.47  1.30   3/21   112.40円
3/17    2.50  1.33   3/20   休み
3/16    2.53  1.35   3/17   113.48円
3/15
米FOMC 2.51  1.33   3/16   113.28円
3/14
米FOMC 2.60  1.40   3/15   114.83円
3/13    2.62  1.40   3/14   114.86円
3/10    2.58  1.36   3/13   114.82円
3/09    2.60  1.37   3/10   115.22円
3/08    2.57  1.36   3/09   114.60円

●シカゴ(CBOT)トウモロコシの値段と建玉
シカゴ(CBOT5月限の受渡通知初日は「428日」です。CBOT 5月限の投資玉は来月28日までに手仕舞いしなければならない。CBOT 7月限の建玉については「630日」までに手仕舞いしなければならない。同時に「630日」は、1-6月期の建玉整理と運用資金の再配分に重なるので、本年の天候と作況が順調なら<CBOT先物の総取組高は大幅に減少する>可能性が高い。トウモロコシ相場がCBOT各限月の一代安値更新を達成できるかどうかの焦点は<6月>にあると考えています。
   CBOT トウモロコシ
日付  5月限 出来高  5限建玉 7限建玉 9限建玉  総取組高
3/23 3.5675 217,533
3/22 3.5875 232,461  612,612 361,891 160,537 143万5,675
3/21 3.6125 264,364  608,461 359,415 159,204 141万7,628
3/20 3.6350 239,162  607,480 359,316 157,569 141万4,462
3/17 3.6750 148,142  613,602 354,963 154,194 140万9,002
3/16 3.6600 173,722  611,414 351,206 152,377 139万8,064
3/15 3.6350 160,921  608,989 343,414 151,244 138万5,196
3/14 3.6225 350,780  608,242 337,653 149,930 137万6,220
3/13 3.6100 222,685  608,655 332,067 149,375 137万0,184
3/10 3.6425 286,959  616,979 331,426 147,594 137万9,719
3/09 3.6700 332,594  616,036 329,571 145,246 137万5,322
3/08 3.7225 200,934  629,890 323,734 141,185 137万6,635
3/07 3.7600 253,892  636,299 316,120 140,175 137万3,407
3/06 3.7850 221,389  654,256 307,099 136,796 138万1,224
3/03 3.8075 200,210  661,328 306,779 136,118 138万0,320
3/02 3.7950 234,041  658,511 304,396 135,476 138万0,320
3/01 3.8200 283,046  654,290 301,473 134,558 136万4,339
2/28 3.7375 594,706  649,364 304,983 132,977 136万1,513
2/27 3.6825 595,346  627,370 306,376 129,766 134万1,731
2/24 3.7075 508,357  618,422 306,168 130,470 140万7,617
2/23 3.7250 390,694  600,718 302,004 126,866 146万5,724
2/22 3.7825 309,778  591,535 296,631 125,428 149万4,778
2/21 3.7650 375,924  568,758 291,567 123,301 150万1,027


FOMC後の米国債利回り低下と為替

2017316日(木曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3408
●米連邦公開市場委員会(FOMC)後の金利低下
[1] 米連邦公開市場委員会(FOMC)後、米国債の利回りは低下した。相場の動きを見ると、市場の思惑人気はFOMC前に「債券売り、米ドル買い」に傾斜していたので、そのポジションが積み上がっておれば整理しなければならないだろうと思います。イベント通過後は、市場の思惑人気が事前に積み上げたポジションの整理商いになる公算が大きい。
[2] 当社「日報」では、<イベントによって相場の方向が変わることはない>と記してきました。米国債利回りを指標に<行き過ぎた円安の是正>を追求しています。まず、本年の第1段階では<111109円>を当面の目標にしています。20172018年の道中は長いので、その都度確認する必要があるところでは立ち止まり、検証しながら進んでいきたいと思います。本日の為替は、米金利指標から「1ドル=113.75113.45113.15円」あたりの公算が大きい。
<米国債の利回りと「ドル円」
米国債の利回り(%)     為替(ドル円)
米国日付 
10年債  2年債   日本日付 東京仲値
3/15    
2.51  1.33   3/16 113.75-113.45-113.15
3/14    
2.60  1.40   3/15   114.83円
3/13    
2.62  1.40   3/14   114.86円
3/10    
2.58  1.36   3/13   114.82円
3/09    
2.60  1.37   3/10   115.22円
3/08    
2.57  1.36   3/09   114.60円
3/07    
2.52  1.32   3/08   113.91円
3/06    
2.49  1.31   3/07   113.98円
3/03    
2.49  1.32   3/06   113.78円
3/02    
2.49  1.32   3/03   114.23円
3/01    
2.46  1.29   3/02   114.00円
●米中西部供給地のベーシス
当社では、穀物(トウモロコシ)の感度の良い指標として<オマハ-カウンシルブラフス>のベーシス水準を見ています。
<オマハ-カウンシルブラフス
※ H=20173月限、K=20175月限
#2 黄トウモロコシ
日付 シカゴ(CBOT) オマハ現物   ベーシス
3/15  3.6350 K   3.14-3.29  -50K -35K unch-
up 2
3/14  3.6225 K   3.12-3.25  -50K -37K unch
3/13  3.6100 K   3.11-3.24  -50K -37K unch
3/10  3.6425 K   3.14-3.27  -50K -37K unch-
up 1
3/09  3.6700 K   3.17-3.29  -50K -38K unch
3/08  3.7225 K   3.22-3.34  -50K -38K unch
3/07  3.7600 K   3.26-3.38  -50K -38K unch
3/06  3.7850 K   3.29-3.41  -50K -38K 
dn 5-unch
3/03  3.8075 K   3.36-3.43  -45K -38K 
up 2-unch
3/02  3.7950 K   3.33-3.42  -47K -38K unch
3/01  3.8200 K   3.35-3.44  -47K -38K No Comp
2/28  3.6675 H   3.27-3.36  -40H -31H unch
2/27  3.6025 H   3.20-3.29  -40H -31H unch

●シカゴ(CBOT)トウモロコシの値段と建玉
(@)シカゴ(CBOT5月限の受渡通知初日は「428日」です。CBOT 5月限の投資玉は来月28日までに手仕舞いしなければならない。CBOT 7月限の建玉については「630日」までに手仕舞いしなければならない。同時に「630日」は、1-6月期の建玉整理と運用資金の再配分に重なるので、本年の天候と作況が順調なら<CBOT先物の総取組高は大幅に減少する>可能性が高い。トウモロコシ相場がCBOT各限月の一代安値更新を達成できるかどうかの焦点は<6月>にあると考えています。
(A)当社では、CBOTトウモロコシ期近5月限で<3.41ドル〜一代安値更新>を展望しています。但し、目先の相場では「米国冬小麦の作況」や「降雨予報」などによって左右されるので、値動きは一直線ではない。今週314日(火)-17日(金)は確認しなければならないことが多いので、揉み合ってもよいつもりで行きたいと思います。
CBOT 5月限の値段と建玉推移
    CBOT トウモロコシ
日付  5月限 出来高  5限建玉 7限建玉 9限建玉  総取組高
3/15 3.6650 160,921
3/14 3.6225 350,780  608,242 337,653 149,930 137万6,220
3/13 3.6100 222,685  608,655 332,067 149,375 137万0,184
3/10 3.6425 286,959  616,979 331,426 147,594 137万9,719
3/09 3.6700 332,594  616,036 329,571 145,246 137万5,322
3/08 3.7225 200,934  629,890 323,734 141,185 137万6,635
3/07 3.7600 253,892  636,299 316,120 140,175 137万3,407
3/06 3.7850 221,389  654,256 307,099 136,796 138万1,224
3/03 3.8075 200,210  661,328 306,779 136,118 138万0,320
3/02 3.7950 234,041  658,511 304,396 135,476 138万0,320
3/01 3.8200 283,046  654,290 301,473 134,558 136万4,339
2/28 3.7375 594,706  649,364 304,983 132,977 136万1,513
2/27 3.6825 595,346  627,370 306,376 129,766 134万1,731
2/24 3.7075 508,357  618,422 306,168 130,470 140万7,617
2/23 3.7250 390,694  600,718 302,004 126,866 146万5,724
2/22 3.7825 309,778  591,535 296,631 125,428 149万4,778
2/21 3.7650 375,924  568,758 291,567 123,301 150万1,027
2/17 3.7550 401,556  556,223 288,494 121,686 151万3,203
2/16 3.8100 403,880  533,371 282,230 117,888 151万4,562


買われながら下げる公算が大きい

201733日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3399
今朝のニュースの中に、ブラジル北部の大豆積み出し港では、大雨によってブラジル中部〜西部からのトラック輸送に遅れが発生し、そのためターミナルへの搬入作業が遅延し、少なくとも11隻が滞船していることが大豆市場のセンチメントを支援しているとの記事があった。
[1] ブラジル最大の大豆生産州であるマットグロッソ州からブラジル北部の大豆積み出し港に至る幹線道路で、新穀大豆を輸送するトラックが立ち往生しているのは事実でも、それによって大豆相場が上昇するとは考えにくい。本年(2017)のブラジル大豆は「10600万〜10800万トン」の史上最高の生産高が見込まれている。トラック輸送の遅延で船積み遅れが発生していても、いずれにせよ「5,9006,000万トン」のブラジル大豆は輸出される。ブラジル大豆の出回りはこれからです。現在の船積み遅れが「センチメントを支援する」ことはない。
[2] 当社では、大豆だけでなく、小麦、トウモロコシについても<買われながら下げる公算が大きい>と考えています。本日の「日報」では、小麦から、ここ2週間の動きを入力します。
●シカゴ(CBOT)軟質赤冬小麦(216日〜32日)
●シカゴ(
CBOT)トウモロコシ(216日〜32日)
●米中西部供給地のベーシス

3月に入り、米中西部供給地の基準限月は「CBOT 5月限」(K)に移行した。シカゴ(CBOT)先物の思惑人気は「ファンドの買い」で強く見えるが、中西部供給地のベーシス水準は引き続き重い。オマハ現物の水準は本年1月からほとんど上昇していない。
<オマハ-カウンシルブラフス
H20173月限、K20175月限
#2 黄トウモロコシ
日付  シカゴ(CBOT) オマハ現物  ベーシス
3/02  
3.7950 K   3.33-3.42  -47K -38K  unch
3/01  
3.8200 K   3.35-3.44  -47K -38K  No Comp
2/28  
3.6675 H   3.27-3.36  -40H -31H  unch
2/27  3.6025 H   3.20-3.29  
-40H -31H  unch
2/24  3.6400 H   3.24-3.33  
-40H -31H  unch
2/23  3.6550 H   3.27-3.36  
-40H -31H  unch
2/22  3.7100 H   3.31-3.40  
-40H -31H  unch
2/21  3.6925 H   3.29-3.38  
-40H -31H  unch
2/17  3.6825 H   3.28-3.37  
-40H -31H  unch-dn 1
2/16  3.7350 H   3.34-3.44  
-40H -30H  unch
2/15  3.7875 H   3.39-3.49  
-40H -30H  dn 1-unch
2/14  3.7425 H   3.35-3.44  
-39H -30H  unch
2/13  3.7550 H   3.37-3.46  
-39H -30H  unch
2/10  3.7450 H   3.36-3.45  
-39H -30H  dn 9-dn 6
2/09  3.6950 H   3.40-3.44  
-30H -26H  unch
2/08  3.7075 H   3.41-3.45  
-30H -26H  unch-dn 2
CBOT トウモロコシの建玉
[1] シカゴ(CBOT)先物のファンドは228-29日、バイオ燃料の噂を手掛かりに戻りを買った可能性が高い。当社では、現状の米国エタノール生産=「日量1034千バレル」は、必要とされる需要水準を「数万バレル」上回っていると思います。このあと4-5月に向けて、米国エタノール生産は「日量97万バレル」あたりに減少すると思います。
[2] <ファンドの買いと当業者の売り>によって、すでにシカゴ(CBOT5月限の建玉は「65万枚以上」に増加しています。ここから5月限の建玉増加は限られています。5月限の取組高は「67万枚」「68万枚」さらに「70万枚」へと増えることはありません。
[3] 米国内のトウモロコシ貨車輸送に遅れが出て、太平洋北西岸(PNW)の積み出しに問題が発生してきたが、春とともに米国内の輸送は改善します。
<シカゴ(CBOT)トウモロコシの値段と建玉
日付   3月限 出来高   3限建玉 5限建玉 7限建玉  総取組高
03/02  3.7275 234,041
03/01  3.7575 283,046   15,988 654,290 301,473 136万4,339
02/28  3.6675 594,706   20,351 649,364 304,983 136万1,513
02/27  3.6025 595,346   33,183 627,370 306,376 134万1,731
02/24  3.6400 508,357  108,630 618,422 306,168 140万7,617
02/23  3.6550 390,694  190,325 600,718 302,004 146万5,724
02/22  3.7100 309,778  234,788 591,535 296,631 149万4,778
02/21  3.6925 375,924  273,636 568,758 291,567 150万1,027
02/17  3.6925 401,556  306,725 556,223 288,494 151万3,203
02/16  3.7350 403,880  341,147 533,371 282,230 151万4,562
02/15  3.7875 453,386  367,835 524,466 277,804 152万1,697

02/14  3.7425 397,530  371,897 487,884 267,507 146万8,620
02/13  3.7550 507,598  404,228 475,047 267,020 147万6,705
02/10  3.7450 458,442  429,035 432,473 263,409 144万4,819
02/09  3.6950 553,151  451,716 384,052 255,599 140万2,350
02/08  3.7075 356,194  500,405 346,739 255,527 140万7,731


3-6月に向けて

2017224日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3394
東京の円貨/トン建て相場は為替が主要因、今朝も米国債利回りが低下しているので、本日のドル円は「1ドル=112.88112.30円」あたりで推移する公算が大きい。
●今朝のCBOTトウモロコシ先物
2017223日(木) CBOTトウモロコシ先物
限月     始値  高値  安値  帳入値
03月限 17  370'50 371'75 365'25 365'50 -5'50
05月限 17  377'50 379'00 372'25 372'50 -5'75
07月限 17  384'75 386'25 379'75 379'75 -5'75
09月限 17  391'00 391'75 385'50 385'75 -5'50
12月限 17  396'50 397'75 391'50 391'75 -5'50

●米農務省の「アウトルック・フォーラム」
[1] 今朝の米農務省のマーケット・ニュースは、以下のように伝えていた。「The Ag Outlook released its yearly planting acreage estimations which totaled 90 million acres of corn, 88 million acres of soybeans, and 46 million acres of wheat. Compared to last year, this is a slight increase in soybean acreage and a slight decrease in corn and wheat acreage.
[2] 米農務省が「アウトルック・フォーラム」で提示した「米国の2017年作付面積予想」は「市場の事前予想」と一致していた。「米国の2017年作付面積は小麦やトウモロコシが減って大豆が増える」という市場人気と米農務省予想があまりにも同じであったため、逆に、市場は<このあとの変動>の方に目が向いた可能性が高い。予想の数字が現実化するプロセスでは、減るか、増えるか、必ず変動する。3-6月の作付けまでの変動を考えると、<米国トウモロコシの作付面積は2月アウトルックから増える>可能性が高い。
[3] 「予想」は過去の条件を反映しています。このため、「予想の数字」と現実が同一になることはありません。必ず、現実化するプロセスでは変動します。「米農務省の2月アウトルックの作付面積予想」がそのまま2017年の作付面積になることはあり得ない。当社では、本年(2017)の米国トウモロコシの作付面積は<9千万エーカーを上回る>と考えていますが、それはこのあとの天候などによって検証するつもりです。
[4] 米農務省の「アウトルック」は今夜24日が2日目で、「2017/2018年度の米国穀物および油糧種子の需給見通し」が発表されます。米農務省の考え方が示されるので、詳細はそれを見てから分析しようと思います。
●今後のブラジルの供給増
本年(2017)のブラジル大豆の収穫が進展しています。ブラジルの大豆栽培史上はじめて生産高が「1億トン」を超える。そして、「後作(2期作)トウモロコシ」の作付けも進捗しています。ブラジルのトウモロコシ輸出の主体になるのは、この「後作トウモロコシ」です。現在のところ、ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)によれば、ブラジルの「後作トウモロコシ」の生産高予想は「58591,900トン=前年比+40%増」です。
<ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)の2016/2017年度生産予測
              作付面積     生産高予想    前年度比
ブラジル1期作トウモロコシ 548万1,200ha.  2881万6,700トン 11.5%増
    2期作トウモロコシ 1103万3,900ha.  5859万1,900トン 44.0%増
    合計       1651万5,100ha.  8740万8,500トン 31.4%増

ブラジル大豆       3377万6,100ha. 1億0555万8,200トン 10.6%増
ブラジルの「後作(2期作)トウモロコシ」の作付けと天候が順調なら、ブラジルのトウモロコシ生産は1期作と合わせて「9000万トンを超える」可能性が高い。今後のブラジル大豆とトウモロコシの供給能力はとても大きくなります。こうした点は、ひとつ、ひとつ、確認しながら臨んでいきたいと思います。おそらく、韓国の配合飼料メーカーなども、南米産や東欧産(黒海沿岸)など、グローバルな供給情勢を見ながらシフトする公算が大きい。
●米中西部供給地のベーシス
当社では、トウモロコシ相場の感度のよい指標として「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準を目安にしています。「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準は123日(月)以降4週間下落しています。
<オマハ-カウンシルブラフス
#2 黄トウモロコシ ※H=20173月限
日付 CBOT3月限(H) オマハ現物  ベーシス
2/23  3.6550   3.27-3.36  
-40H -31H  unch
2/22  3.7100   3.31-3.40  
-40H -31H  unch
2/21  3.6925   3.29-3.38  
-40H -31H  unch
2/17  3.6825   3.28-3.37  
-40H -31H  unch-dn 1
2/16  3.7350   3.34-3.44  
-40H -30H  unch
2/15  3.7875   3.39-3.49  
-40H -30H  dn 1-unch
2/14  3.7425   3.35-3.44  
-39H -30H  unch
2/13  3.7550   3.37-3.46  
-39H -30H  unch
2/10  3.7450   3.36-3.45  
-39H -30H  dn 9-dn 6
2/09  3.6950   3.40-3.44  
-30H -26H  unch
2/08  3.7075   3.41-3.45  
-30H -26H  unch-dn 2
2/07  3.6850   3.39-3.45  
-30H -24H  unch
2/06  3.6375   3.34-3.40  
-30H -24H  unch
2/03  3.6525   3.35-3.41  
-30H -24H  dn 2-dn 3
2/02  3.6750   3.40-3.47  
-28H -21H  unch
2/01  3.6825   3.40-3.47  
-28H -21H  unch-dn 2
1/31  3.5975   3.32-3.41  
-28H -19H  unch
1/30  3.5775   3.30-3.39  
-28H -19H  unch-up 1
1/27  3.6250   3.35-3.43  
-28H -20H  dn 1-unch
1/26  3.6375   3.37-3.44  
-27H -20H  unch
1/25  3.6625   3.39-3.46  
-27H -20H  unch-up 2
1/24  3.6325   3.36-3.41  
-27H -22H  unch
1/23  3.6950   3.43-3.48  
-27H -22H  dn 2-dn 4
1/20  3.6975   3.45-3.52  
-25H -18H  unch
1/19  3.6625   3.41-3.48  
-25H -18H  unch
CBOTトウモロコシの建玉
当社「日報」では、<シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物のファンドの買いと総取組高増加は210日〜217日のあいだで止まる>と記しました。215日大引け時点の「総取組高=152万枚」は、通常の季節的増加分をはるかに超えた思惑人気が乗っている。このあと月末28日までに、総取組高は<-10万枚以上減少する>と思います。
<シカゴ(CBOT)トウモロコシの値段と建玉
     CBOT トウモロコシ
日付   3月限 出来高   3限建玉 5限建玉 7限建玉  総取組高
2/23  3.6550 390,694
2/22  3.7100 309,778  234,788 591,535 296,631 149万4,778
2/21  3.6925 375,924  273,636 568,758 291,567 150万1,027
2/17  3.6925 401,556  306,725 556,223 288,494 151万3,203
2/16  3.7350 403,880  341,147 533,371 282,230 151万4,562
2/15  3.7875 453,386  367,835 524,466 277,804 152万1,697
2/14  3.7425 397,530  371,897 487,884 267,507 146万8,620
2/13  3.7550 507,598  404,228 475,047 267,020 147万6,705
2/10  3.7450 458,442  429,035 432,473 263,409 144万4,819
2/09  3.6950 553,151  451,716 384,052 255,599 140万2,350
2/08  3.7075 356,194  500,405 346,739 255,527 140万7,731
2/07  3.6850 315,291  519,412 310,142 252,559 138万3,789
2/06  3.6375 199,328  548,858 272,248 250,560 136万9,491
2/03  3.6525 214,092  555,630 269,883 249,187 137万0,548
2/02  3.6750 280,399  569,346 264,435 246,820 137万3,480
2/01  3.6825 393,768  579,785 261,648 242,851 137万0,671
1/31  3.5975 233,346  581,212 246,374 243,136 134万6,772
1/30  3.5775 260,038  590,878 243,074 239,157 134万7,712
1/27  3.6250 185,808  612,085 238,322 235,965 135万6,975
1/26  3.6375 167,917  627,698 232,265 233,933 136万2,908
1/25  3.6625 200,663  631,989 230,453 232,605 136万2,184
1/24  3.6325 280,715  629,582 227,843 230,893 135万1,289
1/23  3.6950 218,974  636,887 220,835 229,361 134万7,392
1/20  3.6975 319,002  637,030 215,919 226,516 133万4,670
1/19  3.6625 270,519  649,177 217,389 224,952 134万2,060
1/18  3.6500 313,292  648,815 215,323 219,074 133万1,735
1/17  3.6550 467,924  648,705 207,114 218,050 132万1,861
●為替(ドル円)
東京の円貨建ては、為替が大きな要因になる。今朝も米国債利回りが低下したので、本日224日(金)は1ドル=112.88112.30あたりで推移する公算が大きい。
(@) 当社では昨秋以降、米10年債利回り「2.452.50%」をメドに描いてきました。
米経済はまだ急激な利上げが必要な新体制に移行したわけではなく、米金利は低い水準にとどまる公算が大きいので、米10年債利回りは「2.452.50%」をメドに描いてきました。したがって、米大統領選後の米国債の利回り上昇は<行き過ぎている>と考えています。
(A) 金利と為替には相関があります。
年明けの東京市場では、米10年債の利回りが「2.452.50%」に低下していたにもかかわらず、外為市場のドル円は「1ドル=118円」の思惑人気に振れた。金利指標から乖離していた。このため、<金利指標からの乖離を是正する>とお伝えしました。本年1月相場では、為替(ドル円)と米金利の相関を分析し、もみあいを通して関数(Y=AX+B)の切片(B)を引き下げてきたと考えています。引き続き、<行き過ぎた円安>に対しては、第1段階の水準是正を追求します。
a) 米大統領選後の米国債の利回り上昇は行き過ぎている。
b) 為替(ドル円)も日米の金利指標から乖離して行き過ぎている。
c) 行き過ぎたものはその是正が必要です。当社では<まず本年第1段階の目標として111109円あたり>を当面の課題にしています。
(B)本日224日(金)の為替=「112.88112.30円」
1ドル=112.88112.30円」あたりで揉み合う可能性が高い。
<米国債の利回りと「ドル円」
相関分析の出発点としては、散布図を作成すると概要がつかめると思います。
米国債の利回り(%)     為替(ドル円)
米国日付  10年債  2年債  日本日付 東京仲値
2/23    2.38  1.18   2/24  
112.88〜112.30円
2/22    2.42  1.22   2/23   113.37円
2/21    2.43  1.22   2/22   113.66円
2/20    休み       2/21   113.43円
2/17    2.42  1.21   2/20   112.88円
2/16    2.45  1.22   2/17   113.47円
2/15    2.51  1.27   2/16   114.11円
2/14    2.47  1.25   2/15   114.50円
2/13    2.43  1.20   2/14   113.69円
2/10    2.41  1.20   2/13   113.96円


現状分析と当面の予定

2017213日(月曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3386
124日(火)=転換点>を形成したあと、ファンドの資金流入と建玉増加によって<延長戦>を繰り返しているが、そうしたファンドの買いと建玉増加も210日〜217日には止まる。米国生産者の現物出荷によってベーシス水準が下落しており、ファンドのおカネも無尽蔵ではないからです。現状分析と当面の予定をお伝えします。
CBOTトウモロコシ先物
ファンドは昨年(2016)の相場でも、年明け1月の資金配分にもとづき新規資金を流入させ、総取組高を「13日=124万枚→ 215日=142万枚」に増加させた。そうした例年の季節的な総取組高増加は<210日〜217日のあいだでピーク>となり、2月末にかけて「-10万枚」は減少する。
<シカゴ(CBOT)トウモロコシの値段と建玉
日付   3月限 出来高   3限建玉 5限建玉 7限建玉  総取組高
2/10  3.7450 458,442
2/09  3.6950 553,151  451,716 384,052 255,599 140万2,350
2/08  3.7075 356,194  500,405 346,739 255,527 140万7,731
2/07  3.6850 315,291  519,412 310,142 252,559 138万3,789
2/06  3.6375 199,328  548,858 272,248 250,560 136万9,491
2/03  3.6525 214,092  555,630 269,883 249,187 137万0,548
2/02  3.6750 280,399  569,346 264,435 246,820 137万3,480
2/01  3.6825 393,768  579,785 261,648 242,851 137万0,671
1/31  3.5975 233,346  581,212 246,374 243,136 134万6,772
1/30  3.5775 260,038  590,878 243,074 239,157 134万7,712
1/27  3.6250 185,808  612,085 238,322 235,965 135万6,975
1/26  3.6375 167,917  627,698 232,265 233,933 136万2,908
1/25  3.6625 200,663  631,989 230,453 232,605 136万2,184
1/24  3.6325 280,715  629,582 227,843 230,893 135万1,289
1/23  3.6950 218,974  636,887 220,835 229,361 134万7,392
1/20  3.6975 319,002  637,030 215,919 226,516 133万4,670
1/19  3.6625 270,519  649,177 217,389 224,952 134万2,060
1/18  3.6500 313,292  648,815 215,323 219,074 133万1,735
1/17  3.6550 467,924  648,705 207,114 218,050 132万1,861
1/16  
Martin Luther King Day
1/13  3.5850 286,968  649,019 202,492 218,381 131万1,648
1/12  3.5825 438,102  653,664 196,491 209,621 129万0,721
1/11  3.5725 325,043  654,227 187,848 201,776 126万6,407
1/10  3.5825 200,630  660,154 184,519 194,065 125万1,333
1/09  3.6000 273,776  671,536 179,209 188,768 124万8,605
1/06  3.5800 248,029  676,270 173,243 183,222 123万5,983
1/05  3.6125 325,404  677,366 176,294 182,426 123万7,396

●米中西部供給地のベーシス
当社では、トウモロコシ相場の感度のよい指標として「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準を目安にしています。その「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準は123日(月)以降、ここ3週間にわたって下落している。
<オマハ-カウンシルブラフス
Spot Truck Bids for grain delivered to elevators, dollars per bushel, as of 2:30 PM.
#2 黄トウモロコシ(H=2017年3月限)
日付 CBOT3月限(H)オマハ現物  ベーシス
2/10  3.7450   3.36-3.45  
-39H -30H  dn 9-dn 6
2/09  3.6950   3.40-3.44  
-30H -26H  unch
2/08  3.7075   3.41-3.45  
-30H -26H  unch-dn 2
2/07  3.6850   3.39-3.45  
-30H -24H  unch
2/06  3.6375   3.34-3.40  
-30H -24H  unch
2/03  3.6525   3.35-3.41  
-30H -24H  dn 2-dn 3
2/02  3.6750   3.40-3.47  
-28H -21H  unch
2/01  3.6825   3.40-3.47  
-28H -21H  unch-dn 2
1/31  3.5975   3.32-3.41  
-28H -19H  unch
1/30  3.5775   3.30-3.39  
-28H -19H  unch-up 1
1/27  3.6250   3.35-3.43  
-28H -20H  dn 1-unch
1/26  3.6375   3.37-3.44  
-27H -20H  unch
1/25  3.6625   3.39-3.46  
-27H -20H  unch-up 2
1/24  3.6325   3.36-3.41  
-27H -22H  unch
1/23  3.6950   3.43-3.48  
-27H -22H  dn 2-dn 4
1/20  3.6975   3.45-3.52  
-25H -18H  unch
1/19  3.6625   3.41-3.48  
-25H -18H  unch
1/18  3.6500   3.40-3.47  
-25H -18H  unch
1/17  3.6550   3.41-3.48  
-25H -18H  unch-up 5
1/16  
Martin Luther King Day
●米国生産者の現物出荷の増加と売りヘッジ
なぜ、米中西部供給地の「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準がここ3週間も下落しているのか? 当社では、米国生産者が現物出荷を増やし、CBOT先物の戻りを売っているからだと考えています。201712月限の「3ドル99セント25」は、米国生産者にヘッジの機会を提供している。
210日のCBOTトウモロコシ
03月限 2017 374'50
05月限 2017 382'00
07月限 2017 388'75
09月限 2017 394'00
12月限 2017 399'25
attractive hedging opportunities for farmers
03月限 2018 407'00
05月限 2018 410'50

●参考意見(全国肉牛生産者・牛肉協会の年次会合)
米国の全国肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)の第120回年次会合およびトレードショーは131日から23日までテネシー州ナッシュビル市で開催された。農畜産業振興機構のリポートのなかから注目すべき点を幾つか抜粋します。
(@) コリン・ウッドオール副会長兼ワシントン事務所長兼主任ロビイストは、トランプ大統領が、就任早々の大統領令で、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの米国の永久離脱を宣言したことについて遺憾の意を表明し、全国肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)として完全にTPPをあきらめたわけではなく、今後も復活のための努力を続けるとした。この根拠として、与党共和党が上下両院の過半を占めるという現在の強い立場を維持できるとは思えず、2018年に行われる中間選挙で共和党が敗北し、政権が沈没する可能性を挙げ、現在の状況はあと1年半であると強調した。
(A) 農業調査会社であるキャトル・ファックス社は、NCBAの年次会合で、2017年の気象および穀物見通しに関するセミナーを開催した。マイク・マーフィー・アナリストによれば、2017年の主要作物の作付面積は、トウモロコシが9290万エーカー(前年比110万エーカー減)、大豆が8390万エーカー(同50万エーカー増)、小麦が4640万エーカー(同380万エーカー減)予想。2017年のトウモロコシに関する見通しでは、米国では、家畜・家禽の頭羽数が増加していることから、今後2年間は、トウモロコシの飼料需要が高い水準を維持すると見込まれること。作付面積は減少するものの、反収が過去のトレンドである1エーカー当たり170ブッシェルにとどまっても、消費量に対する在庫量の割合は1315%の高い水準を維持すると見込まれるため、5月から12月までの価格は、現在を下回り1ブッシェル当たり2.903.10ドルの範囲にとどまると予想した。
●当面の需要な日程
(@)ブラジルの後作(2期作)トウモロコシの作付け
(A)ブラジルとメキシコの農業相会合
(B)米農務省のアウトルック・フォーラム
1)ブラジルのトウモロコシ作付けと生産見通し
米農務省は29日に発表した「需給見通し」で、南米アルゼンチンおよびブラジルの生産高見通しを前回から据え置いた。しかし、現在の23月で、ブラジル大豆の収穫量と後作トウモロコシの作付面積が具体的になる。たとえば、ブラジルにおける大豆とトウモロコシの最大生産地はマットグロッソ州だが、一般的に前作に大豆(播種期が912月、収穫期が14月)、大豆収穫直後に後作のトウモロコシが作付けされ、、57月に後作(2期作)トウモロコシを収穫する。同州における後作トウモロコシの播種は220日ごろまでが望ましく、遅くとも3月中旬までには済ませる必要があると言われている。ブラジルのトウモロコシ生産と輸出は、この後作(2期作)トウモロコシが主体です。
<ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)の2016/2017年度生産予測
               作付面積         生産高予想
ブラジル1期作トウモロコシ  548万1,200ヘクタール   2881万6,700トン
    
2期作トウモロコシ  1103万3,900ヘクタール   5859万1,900トン
    合計        1651万5,100ヘクタール   8740万8,500トン
    大豆        3377万6,100ヘクタール 1億0555万8,200トン

2222日、ブラジルとメキシコの農業相会合
ブラジルのBlairo Maggi農牧食糧供給大臣は、メキシコのJose Eduardo Calzada農業大臣と、穀物などの取引拡大に向けた会合を222日に予定していることを明らかにした。メキシコはこれまで、北米自由貿易協定(NAFTA)の枠組みの中で、とくに米国からトウモロコシなど多くの農畜産物を輸入してきた。しかし、トランプ大統領は環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の永久離脱だけでなくNAFTAの見直しも唱えている。ブラジルのMaggi大臣は、このような情勢のなかで、TPP交渉参加国のなかでブラジルとの会合を希望する国が増えていると述べた。ブラジルとしては、農畜産物の輸出に期待するところが大きいことから、商工サービス省の高官は、米国を除いたTPP交渉参加国11カ国(オーストラリア、ニュージーランド、ブルネイ、シンガポール、ベトナム、マレーシア、日本、カナダ、メキシコ、チリ)など太平洋諸国との関係強化を目指すと述べている。
3223-24日、米農務省のアウトルック・フォーラム
ブラジルの大豆収穫と後作トウモロコシの作付けが進展するなかで、米農務省は223日(木)と24日(金)に「アウトルック・フォーラム」(Agricultural Outlook Forum)を開催し、2017/2018年度の農務省の考え方と見通しを発表する。2月の「アウトルック」で発表された(@)2017年の作付面積予想、(A)傾向反収予想、(B)生産高予想、(C)需要予想がこのあと5月にかけて、市場予測の下ジキになる。現在のトウモロコシ相場では223-24日の「アウトルック・フォーラム」まで視野に入れて、足もとの米国生産者の現物出荷と2017年の需給見通しを勘案したヘッジを見ながら臨んでいく必要があります。通常、「オマハ-カウンシルブラフス」のベーシス水準の下落が続いているとき、足もとの現物需給に逼迫感はないので、CBOTトウモロコシ先物の思惑人気(=ファンドの買いと建玉増加)に無理があると考えています。
●為替(ドル円)
東京市場の円貨/トン建て相場は、為替が主要因です。
(@) 米10年債利回りは「2.452.50%」をメドに描いてきました。
当社「日報」では、米経済はまだ急激な利上げが必要な新体制に移行したわけではなく、米金利は低い水準にとどまる公算が大きいので、米10年債利回りは「2.452.50%」をメドに描いてきました。したがって、米大統領選後の米国債の利回り上昇は<行き過ぎている>と考えています。
(A) 金利と為替には相関があります。
年明けの東京市場では、米10年債の利回りが「2.452.50%」に低下していたにもかかわらず、外為市場のドル円は「1ドル=118円」の思惑人気に振れた。金利指標から乖離していた。このため、<金利指標からの乖離を是正する>とお伝えしました。本年1月相場では、為替(ドル円)と米金利の相関を分析し、もみあいを通して関数(YAXB)の切片(B)を引き下げてきたと考えています。引き続き、<行き過ぎた円安>に対しては、第1段階の水準是正を目指しています。


トウモロコシ相場の転換点

2017125日(水曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3373
昨日の「日報」で、このあとシカゴ(
CBOT)トウモロコシの下げを予知し、満を持して<124日(火)=転換点>をお伝えしました。そして、今朝のシカゴ(CBOT)は-6セント安に下げた。
<米国現地 2017124日(火)
限月     始値  高値  安値  帳入値
03月限 17  369'25 371'00 362'25 363'25  
-6'25
05月限 17  376'00 377'75 369'50 370'50  
-6'00
07月限 17  383'00 384'50 376'50 377'50  
-5'75
09月限 17  388'75 390'25 382'75 384'00  
-5'50
12月限 17  395'50 396'75 389'75 391'00  
-5'00
●当社の立場と意見
(@)年明け1月は、原油やトウモロコシなどでファンドの買いが増加している。原油では、ファンドの買いが記録的な水準に積み上がっており、トウモロコシでも「1月の10セント幅」で総取組高が約10万枚増加した。
(A)原油でもトウモロコシでも、ファンドが買っているあいだは強く見える。しかしながら、ファンドの買いと当業者の売りで総取組高が増加しているので、値動きのレンジが限定されておれば、ファンドの買いには回転が利かなくなり、建玉の多さはこのあと重荷になる。
(B)昨年12月〜年明け1月にかけて、米中西部トウモロコシ供給地におけるベーシス水準の堅調さは、米国エタノールプラントの需要が背景にあったが、その米国エタノール生産についても、エタノール在庫が増加するようになれば調整も必要になる。
(C)そして、もっと具体的に言えば、米国生産者が先週のシカゴ(CBOT)トウモロコシの戻りを売っていたので、米国中西部の現物供給が増加していた。そして、週明け123日の「オマハ-カウンシルブラフス」のトウモロコシ現物は週末よりもベーシス水準が「-2-3セント」下落した。
[1] シカゴ(CBOT)トウモロコシのファンドは、先週の当業者の現物出荷や売りの増加に買い向かい、さらに週明け23日(月)のCBOTフロア取引でも引けにかけて買いを膨らませた。こうしたファンドの買いは回転が利かずに惨落する可能性が高いと指摘しました。おおざっぱに言って、ファンドは狭い業界で連鎖して動き、罫線の格好(かっこう)に追随して動く。平たく言えば、周りに追随する「チョーチン筋」のようなものです。
[2] 123日(月)の現物ベーシスが下落したのは、すでに年明けの現物供給が増加したことを告げていた。ファンドはそれを無視して買い続いていたので、遅かれ早かれ<ここらが転換点になる>という観測をお伝えしました。但し、大事なことは昨日もお伝えしたように、このあとの南米アルゼンチンやブラジルを含めた検証が必要です。今朝のシカゴ(CBOT)トウモロコシの下げは、このあとの南米の天候と生産高予想につなげることによってリバーサルが完成するので、それまではまだ一歩、一歩のプロセスです。
[3] 当社では、昨年12月の「日報」で繰り返し記しました。<石油、穀物、為替(金利)、海上運賃などで、解明しなければならない問題はたくさんあります。しかし、これらの問題はひとつひとつ片付けていかなければならない。いっぺんに飛び越えることはできません。どんな目的であれ、それを達成したいなら、一度に一歩進むことだ。その通り、一度に一歩。そして、また一歩、さらに一歩。・・・ 本年(20171-3月は、為替や海上運賃でも当面の問題をひとつひとつ片付けて行かなければならない。シカゴ(CBOT)期近3月限の受渡通知初日である「2月末」までには「南米の天候と生産高予想」などもある程度固まってくるのではないかと思います。ファンドは、南米の天候や生産高予想、米国の2017年作付面積などを材料に買い策動を続けることがあり得るので、それまではひとつひとつ片付けて行くプロセスになると思います。そういう闘いが続くと考えています。
●ファンドの買いに回転が利くのか?
(@) シカゴ(CBOT)トウモロコシのファンドは123日(月)のフロア取引の引け際まで買い続け、さらに24日(火)の電子取引も買っていた。これに対して、当業者は123日(月)〜24日(火)を売っていた。
(A) 今朝のシカゴ(CBOT)トウモロコシの下げは、このあとの南米の天候と生産高予想につなげることによってリバーサルが完成する。それまでは一歩、一歩のプロセスです。現在のところは「アルゼンチンの作付-収穫面積予想」や「生産高予想」にひらきがあり、「ブラジルの2期作トウモロコシ」にも不透明感を残しています。シカゴ(CBOT)期近3月限の受渡通知初日である「2月末」までには「南米の天候と生産高予想」がある程度固まってくるのではないかと思います。ファンドは、南米の天候や生産高予想、米国の2017年作付面積などを材料に買い策動を続けることがあり得るので、ひとつひとつ片付けて行くプロセスを想定して臨んでいくことになると思います。
<シカゴ(CBOT)トウモロコシの値段と建玉
     CBOT トウモロコシ
日付   3月限  出来高   3限建玉 5限建玉 7限建玉  総取組高
01/24  3.6325 280,715
01/23  3.6950 218,974  636,887 220,835 229,361 134万7,392
01/20  3.6975 319,002  637,030 215,919 226,516 133万4,670
01/19  3.6625 270,519  649,177 217,389 224,952 134万2,060
01/18  3.6500 313,292  648,815 215,323 219,074 133万1,735
01/17  3.6550 467,924  648,705 207,114 218,050 132万1,861
01/16  休み
01/13  3.5850 286,968  649,019 202,492 218,381 131万1,648
01/12  3.5825 438,102  653,664 196,491 209,621 129万0,721
01/11  3.5725 325,043  654,227 187,848 201,776 126万6,407
01/10  3.5825 200,630  660,154 184,519 194,065 125万1,333
01/09  3.6000 273,776  671,536 179,209 188,768 124万8,605
01/06  3.5800 248,029  676,270 173,243 183,222 123万5,983
01/05  3.6125 325,404  677,366 176,294 182,426 123万7,396


転換点の可能性

2017124日(火曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3372
●当社では<124日(火)=転換点>を追求します
(@) 年明け1月は、原油やトウモロコシなどでファンドの買いが増加している。原油では、ファンドの買いが記録的な水準に積み上がっており、トウモロコシでも「10セント幅」の中で総取組高が約10万枚増加した。
(A) 原油でもトウモロコシでも、ファンドが買っているあいだは強く見える。しかしながら、ファンドの買いと当業者の売りで総取組高が増加する中で、値動きのレンジが限定されておれば、ファンドの買いに回転が利かなくなり、建玉の多さは重荷になります。
(B) 昨年12月〜年明け1月にかけて、米中西部トウモロコシ供給地におけるベーシス水準の堅調さは、米国エタノールプラントの需要が背景にあったが、その米国エタノール生産についても在庫が増加するようになれば調整が必要になる。
(C) 当社では、昨年12月の「日報」で繰り返し記しました。<石油、穀物、為替(金利)、海上運賃などで、解明しなければならない問題はたくさんあります。しかし、これらの問題はひとつひとつ片付けていかなければならない。いっぺんに飛び越えることはできません。どんな目的であれ、それを達成したいなら、一度に一歩進むことだ。その通り、一度に一歩。そして、また一歩。>・・・あくまで、ひとつの仮説として、週末119-20日がCBOTトウモロコシの思惑人気のピークであったなら、本日124日(火)は<転換点の可能性>を追求する地点に来たと思います。それを今週の相場で検証します。
●トウモロコシ=ファンドの買いに回転が利くのか?
      CBOT トウモロコシ
日付   3月限 出来高   3限建玉 5限建玉 7限建玉  総取組高
01/23  3.6950 218,974
01/20  3.6975 319,002  637,030 215,919 226,516 133万4,670
01/19  3.6625 270,519  649,177 217,389 224,952 134万2,060
01/18  3.6500 313,292  648,815 215,323 219,074 133万1,735
01/17  3.6550 467,924  648,705 207,114 218,050 132万1,861
01/16  休み
01/13  3.5850 286,968  649,019 202,492 218,381 131万1,648
01/12  3.5825 438,102  653,664 196,491 209,621 129万0,721
01/11  3.5725 325,043  654,227 187,848 201,776 126万6,407
01/10  3.5825 200,630  660,154 184,519 194,065 125万1,333
01/09  3.6000 273,776  671,536 179,209 188,768 124万8,605
01/06  3.5800 248,029  676,270 173,243 183,222 123万5,983
01/05  3.6125 325,404  677,366 176,294 182,426 123万7,396

●行き過ぎた円安の是正
当社「日報」では、米国における労働生産性が年間0.5%程度しか上昇していないなかでは、ホイホイ利上げする話にはならないとお伝えしました。
(@) 米10年債利回り「2.452.50%」をメドに描いてきました。
当社では、米大統領選後の米国債の利回り上昇は<行き過ぎている>と考えています。米10年債利回り「2.50%」以上には抵抗があると予想しました。米経済はまだ急激な利上げが必要な新体制に移行したわけではなく、少なくとも年内の米金利は低い水準にとどまると考えています。
(A) 金利と為替には相関があります。
年明けの東京市場では、米10年債利回りが「2.452.50%」に低下していたにもかかわらず、外為市場のドル円は「1ドル=118円」の思惑人気に振れた。金利指標から乖離していた。このため、<金利指標からの乖離を是正する>とお伝えしました。
a) 米大統領選後の米国債の利回り上昇は行き過ぎている。
b) 為替(ドル円)も日米の金利指標から乖離して行き過ぎている。
c) したがって、その是正が必要です。
(B)本日124日(火)の為替=「113.25112.55円」
昨日123日の「日報」では「1ドル=114.00113.55円」を目指すには、米金利指標の手掛かりが必要と記しました。今朝は米財務省のデータで「米30年債利回り=2.99%」、「米10年債利回り=2.41%」、「米2年債利回り=1.16%」に低下しているので、外為市場でも「1ドル=113.25112.55円」を目指すことができる。当社では、昨年12月の「日報」で繰り返し記しました。<石油、穀物、為替(金利)、海上運賃などで、解明しなければならない問題はたくさんあります。しかし、これらの問題はひとつひとつ片付けていかなければならない。いっぺんに飛び越えることはできません。どんな目的であれ、それを達成したいなら、一度に一歩進むことだ。> 「1ドル=118円」の行き過ぎた円安から、現在では「1ドル=111円」を見通せるところまで、一歩、一歩進んできました。
※先週119日(木)は、証券ジャパンの大谷正之調査情報部長がブルームバーグの取材に対して「米長期金利の目先のボトムを確認できた」「日本株下落の警戒感が後退した」と答えていたが、株屋のセールストークでは毎日が「ボトム」らしい。米財務省は今週124日に260億ドルの2年債、25日に340億ドルの5年債、26日に280億ドルの7年債の入札を実施する。ロイター傘下のIFRによると、今週は社債の発行も相次ぐ。200-250億ドルの投資適格級社債が発行される見通し。その推移にも注目したいと思います。
<米国債の利回りと「ドル円」
米国債の利回り(%)     為替(ドル円)
米国日付  10年債  2年債  日本日付 東京仲値

01/23    2.41  1.16   01/24  
113.25〜112.55円
01/20    2.48  1.20   01/23   113.96円
01/19    2.47  1.25   01/20   115.15円
01/18    2.42  1.23   01/19   114.92円
01/17    2.33  1.17   01/18   112.83円
01/16    休み       01/17   114.16円
01/13    2.40  1.21   01/16   114.33円
01/12    2.36  1.18   01/13   115.03円
01/11    2.38  1.20   01/12   115.25円
01/10    2.38  1.19   01/11   115.96円
01/09    2.38  1.21   01/10   115.96円
01/06    2.42  1.22   01/09   休み
01/05    2.37  1.17   01/06   115.72円
01/04    2.46  1.24   01/05   116.56円
01/03    2.45  1.22   01/04   117.96円
01/02    休み       01/03   休み
12/30    2.45  1.20   01/02   休み
12/29    2.49  1.22   12/30   116.49円
12/28    2.51  1.26   12/29   117.19円
12/27    2.57  1.28   12/28   117.68円
12/26    休み       12/27   117.45円
12/23    2.55  1.22   12/26   117.02円
12/22    2.55  1.22   12/23   休み
12/21    2.55  1.21   12/22   117.72円
12/20    2.57  1.25   12/21   117.94円
12/19    2.54  1.24   12/20   117.18円
12/17    2.60  1.28   12/19   117.63円
12/15    2.60  1.29   12/16   118.18円


乖離の是正に向かう

201715日(木曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3361
わが国の建値基準(=円貨)では「為替」が主要因です。わが国当業者にとって、もっとも頭を悩ませているのは「為替」(ドル円)だと思います。
●トランプ勝利後の米金利と為替
(@) 当社では、米10年債利回りは「2.452.50%」をメドにお伝えしてきました。
米大統領選でトランプ勝利後は、インフレ期待の思惑が拡大した。当社は、米10年債利回り「2.50%」以上には抵抗があると予想しました。米大統領選後の米国債の利回り上昇は<行き過ぎている>と考えています。
(A) 金利と為替には相関があります。
昨日14日(水)の東京市場では、米10年債利回りが「2.452.50%」レンジに低下していたにもかかわらず、外為市場のドル円は「1ドル=118円」の思惑人気に振れた。本日15日(木)は金利指標からの乖離を是正すると思います。
a) 昨年11月の米大統領選後の米国債の利回り上昇は行き過ぎている。
b) 為替(ドル円)も日米の金利指標から乖離して行き過ぎている。
c) したがって、金利および為替の是正が必要です。
<米国債の利回りと「ドル円」(東京仲値は三菱東京UFJ銀行)
米国債の利回り(%)     為替(ドル円)
米国日付  10年債  2年債  日本日付 東京仲値
01/04    2.46  1.24   01/05
01/03    2.45  1.22   01/04   117.96円
01/02    休み       01/03   休み
12/30    2.45  1.20   01/02   休み
12/29    2.49  1.22   12/30   116.49円
12/28    2.51  1.26   12/29   117.19円
12/27    2.57  1.28   12/28   117.68円
12/26    休み       12/27   117.45円
12/23    2.55  1.22   12/26   117.02円
12/22    2.55  1.22   12/23   休み
12/21    2.55  1.21   12/22   117.72円
12/20    2.57  1.25   12/21   117.94円
12/19    2.54  1.24   12/20   117.18円
12/17    2.60  1.28   12/19   117.63円
12/15    2.60  1.29   12/16   118.18円
12/14    2.54  1.27   12/15   117.72円
12/13    2.48  1.17   12/14   115.18円
12/12    2.49  1.15   12/13   115.04円
12/09    2.47  1.15   12/12   115.47円

●冬季の需給相場=南米の天候
わが国の建値基準(=円貨)では「為替」が主要因です。わが国当業者にとって、もっとも頭を悩ませているのは「為替」(ドル円)だと思います。
<カンザス(KCBT)硬質赤冬小麦
<シカゴ(CBOT)軟質赤冬小麦
<シカゴ(CBOT)トウモロコシ
<シカゴ(CBOT)大豆
CBOTトウモロコシの出来高と建玉


まず、「1ドル=117.25円以下」を目指す

20161220日(火曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3352
現在の市場では、石油、穀物、為替(金利)、海上運賃などで、解明しなければならない問題がたくさんあります。そして、これらの問題をいっぺんに飛び越えることはできない。ひとつひとつ片付けていきたいと思います。 The only way to reach any objective is by taking one step at a time. (THE SHORT-TIMERS
●為替(ドル円)
わが国の「円貨/トン建て」の建値基準では「為替」が主要因です。わが国当業者にとって、もっとも頭を悩ませているのは「為替」(ドル円)だと思います。本日1220日(火)の外為市場では「1ドル=117.25116.55円」で推移してくればよいと考えています。まず、行き過ぎたものを是正することから始めなければなりません。
(@) 本日20日は日銀の金融政策決定会合で、それを「材料」に取り沙汰する向きがあったとしても、日銀黒田執行部に「当面の金融政策運営」を変更する意志はない。黒田日銀をめぐって思惑する動きもない。簡単に言えば、なにもないと思います。
(A) 当社では、米10年債利回りは「2.452.50%」をメドに考えています。しかし、先週の相場では「2.60%」に上伸した。
米大統領選でトランプ勝利後は、グローバルに金利上昇が進み、インフレ期待が拡大したが、トランプ次期政権の具体的な政策がまだ出ていない段階で、これほど期待が膨らんだ状態が持続するとは考えにくい。米10年債利回り「2.50%」以上には、それなりの抵抗があると思います。
(B) 今朝は、米10年債利回りが「2.54%」に低下した。外為市場のドル円でも行き過ぎた分を是正し、その第一歩として「1ドル=117.25116.55円」を目指す。まず一歩、そして、また一歩、さらに一歩と進んで行くことができればよいと思います。「1ドル=118円台」まで行き過ぎた為替を、まず「117.25116.55円」に抑えることによって、そのあとの展望が具体化します。
●穀物市場
言うまでもないことですが、クリスマスが近づいているので、米国や南米、黒海沿岸諸国や欧州など当業者の取引は細る可能性が高い。


ひとつひとつ片付けていく

20161216日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3350
1) 昨日の「日報」(石油-1)で記しましたが、石油、穀物、為替(金利)、海上運賃などで、解明しなければならない問題がたくさんあります。そして、これらの問題について、いっぺんに飛び越えようとするのではなく、ひとつひとつ片付けていかなければならない。
212月のこの時期は、例年(@)南米の天候と(A)ファンドの玉の出具合で高下する。すでにクリスマスが近づいているので、実需の取引も低調になる可能性が高い。当社では、1214日あたりまで大きな動きはないと考えてシカゴ(CBOT)先物の建玉の動きを見てきました。1215日以降は米国や南米、さらに黒海沿岸諸国や欧州でクリスマス時期ですが、2017年に向けた動きを探ります。
3) 米国トウモロコシの中西部供給地におけるベーシスの堅調さは、エタノール・プラントの旺盛な需要を反映し、南米ではアルゼンチンの乾燥懸念がサポートしている。わが国の「円貨/トン建て」の建値基準では「為替」が主要因です。わが国当業者にとって、もっとも頭を悩ませているのは「為替」(ドル円)だと思います。
●米国現地1214日(木)の相場
<カンザス(KCBT)硬質赤冬小麦
限月     始値  高値  安値  帳入値
03月限 17  420'00 420'00 411'25 412'75   -7'25
05月限 17  430'25 431'00 423'00 424'25   -7'00
07月限 17  441'75 442'75 435'00 436'25   -6'75
09月限 17  457'25 457'25 450'00a 451'00   -6'25
12月限 17  475'00 475'00 468'50 469'25   -6'50

<シカゴ(CBOT)軟質赤冬小麦
限月     始値  高値  安値  帳入値
03月限 17  418'00 418'25 408'50 409'25   -8'75
05月限 17  428'75 429'25 420'00 421'25   -7'75
07月限 17  440'75 440'75 432'50 433'75   -7'25
09月限 17  453'75 453'75 445'25a 446'50   -7'50
12月限 17  469'00 469'50b 460'50 462'25   -8'00

<シカゴ(CBOT)トウモロコシ
限月     始値  高値  安値  帳入値
03月限 17  361'50 363'00 356'25 356'50   -5'50
05月限 17  368'50 369'50 362'75 363'25   -5'25
07月限 17  375'50 376'50 370'00 370'75   -4'75
09月限 17  382'00 383'25 377'00 377'50   -4'50
12月限 17  389'00 391'50 385'25 386'00   -4'00

<シカゴ(CBOT)大豆
限月     始値   高値   安値  帳入値
01月限 17  1023'50 1038'50 1018'50 1029'00  +5'25
03月限 17  1034'25 1048'25 1028'75 1039'25  +4'75
05月限 17  1042'25 1055'25 1036'75 1046'50  +4'00
07月限 17  1047'50 1060'00 1042'25 1051'50  +3'50
08月限 17  1045'75 1056'50b 1041'50 1048'50  +3'00
09月限 17  1025'00 1039'25 1025'00 1031'25  +2'00
11月限 17  1015'00 1024'50 1011'00 1016'25  +0'25

CBOTトウモロコシの出来高と建玉
※出来高、建玉の単位は枚数
     CBOT トウモロコシ先物
日付   3月限  出来高  3限建玉 5限建玉 7限建玉  総取組高
12/15  3.5650 186,368
12/14  3.6200 122,002  706,378 164,789 162,033 122万1,985
12/13  3.6100 190,593  705,532 164,364 161,159 121万9,931
12/12  3.6050 161,936  705,437 161,116 162,439 121万8,748
12/09  3.5950 178,198  706,422 160,342 161,846 121万8,812
12/08  3.5350 253,131  707,133 160,057 159,966 121万8,425
12/07  3.5800 159,788  715,281 157,000 157,801 122万1,645
12/06  3.6050 240,258  715,955 154,186 158,125 122万1,274
12/05  3.5925 298,758  711,325 155,574 158,401 121万9,481
12/02  3.4725 194,680  724,239 155,944 162,843 123万8,970
12/01  3.4250 258,587  730,750 152,129 162,111 124万2,729
11/30  3.4850 250,437  722,371 149,322 162,848 123万3,882
11/29  3.4900 521,325  718,475 149,663 161,251 123万6,807
11/28  3.5825 480,200  691,426 148,830 159,901 126万4,289
11/25  3.5825 333,704  664,558 150,929 162,566 129万6,732
11/24  感謝祭休日
11/23  3.5925 364,853  641,244 149,646 156,997 134万1,620
11/22  3.5900 368,591  624,219 146,555 154,709 134万8,656
11/21  3.5775 304,918  604,034 143,890 154,465 137万0,482
11/18  3.5350 321,297  587,185 138,648 152,271 137万9,181
11/17  3.4975 357,619  574,566 134,107 153,619 138万9,978
11/16  3.4650 257,728  562,033 127,438 154,507 139万5,928
11/15  3.4925 354,383  556,385 121,796 153,284 139万8,285
11/14  3.4525 322,809  544,699 118,554 152,610 140万1,516
11/11  3.4900 352,591  538,252 115,560 154,760 141万0,294
11/10  3.5200 482,864  504,007 110,434 153,014 138万6,026
11/09  3.4975 543,329  466,860 107,487 149,436 136万8,349
11/08  3.6275 575,414  435,588 104,528 145,420 134万6,960
11/07  3.5525 335,032  391,643 101,389 143,115 133万7,906
11/04  3.5750 193,202  369,581  97,033 140,297 133万3,544
11/03  3.5700 204,914  366,006  93,561 139,173 132万9,761
11/02  3.5550 384,049  362,158  92,264 137,959 133万4,642
11/01  3.5775 335,927  357,902  89,461 136,531 134万5,452
10/31  3.6275 265,050  357,483  84,644 137,122 135万1,888
10/28  3.6325 186,670  353,869  83,704 136,200 134万9,222
10/27  3.6625 321,714  344,852  82,180 134,147 134万1,056
10/26  3.6325 256,833  338,143  82,094 137,762 134万6,150
10/25  3.5900 180,497  325,810  81,938 136,938 133万5,614
10/24  3.5800 221,581  322,705  81,426 134,137 133万5,170


戻りの全値下げに向けて

20161111日(金曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3327
トランプ氏が勝利したあとの米国市場で債券相場が急落(金利が急上昇)し、外為相場がそれに反応し、原油相場が戻した。これは金融市場の投資資金の動きを反映している。金融市場の投資資金は<低成長と低インフレ>を否定し、「将来のインフレ昂進」を思惑し、「将来のインフレ」を「あたらしい市場テーマ」に持ち上げようとしている。しかし、当社は、こうした金融市場の動きに賛同しません。真実は各市場の各論のファンダメンタルズにあると考えているので、原油でも穀物でも<売り>を追求します。
●天候から需給相場への移行期>の相場要素
(@)米国の収穫進捗状況
(A)南米の作付け進捗状況と天候
(B)米国内需要と輸出需要
<オマハ−カウンシルブラフス
当社では、穀物(トウモロコシ)市場の地合いを見るために感度のよい指標として<オマハ−カウンシルブラフス>を目安にしています。10月下旬あたりから米国中西部供給地の現物はベーシス水準がサポートされるようになってきたが、水準そのものは近年と比較して低い。当社では、米国中西部供給地(オマハ−カウンシルブラフス)のベーシス水準の動きを見ながら、104日(火)〜106日(木)に<トウモロコシの売り>を選択しました。
<小麦とトウモロコシの相関
もうひとつ、当社が注目してお伝えしているのは<小麦とトウモロコシの相関>です。米国3取引所の「春小麦(NS/DNS)」「硬質赤冬小麦」「軟質赤冬小麦」の値はまだそろっていない。値がそろっていないのは、まだ<下げの道中>にある可能性が高いので、当社「日報」では<トウモロコシの売り>を追求しています。
●今朝の米国市場
先物取引所          2016年11月10日 前日比  前年2015年11月12日
ミネアポリス(MGE)春小麦12限   5.15    
up 1/2    5.05 1/4
カンザス(KCBT)硬質赤冬小麦12限 4.08 3/4  
dn 1 1/2   4.63 3/4
シカゴ(CBOT)軟質赤冬小麦12限  4.04 3/4  
dn 2     4.98
シカゴ(CBOT)トウモロコシ12限  3.43 1/2  
up 2 3/4   3.62
シカゴ(CBOT)大豆1限       9.98    
up 7     8.63
●今朝のシカゴ(CBOT)トウモロコシ
米国現地 20161110日(木)
限月     始値  高値  安値  帳入値
12月限 16  341'50 346'50 340'25 343'50  +2'75
03月限 17  350'25 355'50 349'00 352'00  +2'25
05月限 17  358'00 362'75 356'25 359'25  +2'00
07月限 17  365'00 370'00 363'50 366'50  +2'25
09月限 17  373'50 377'00 370'50 373'25  +1'75
12月限 17  381'25 385'50 379'25 382'00  +1'75

●米ガルフ需要地のベーシス
<米ガルフ需要地=ミシシッピ河口のCIF barge bids
Gulf Export bids and basis for grain delivered to Gulf export elevators, CIF barge to Louisiana Gulf (Mississippi River), delivery periods as specified, dollar per bushel. Bids as of 2:00 Central time. Change and basis is cents per bushel.

#2 黄トウモロコシ
米国現地 20161110日(木)
Cash Bids       Change      Basis     Change
11月 3.8550 ? 3.8950 up 5.75-up 2.75  +42Z to +46Z up 3-unch
12月 3.8850 ? 3.9450 up 2.75      +45Z to +51Z unch
01月 3.9800 ? 4.0000 up 2.25      +46H to +48H unch
02月 3.9800 ? 4.0000 up 2.25      +46H to +48H unch
03月 3.9800 ? 4.0000 up 2.25      +46H to +48H unch
04月 3.9625 ? 3.9825 up 2       +37K to +39K unch

●米国中西部供給地のベーシス
<オマハ-カウンシルブラフス
Spot Truck Bids for grain delivered to elevators, dollars per bushel,
as of 2:30 PM. Basis is cents per bushel.

※ Z December12月限)
#2 黄トウモロコシ
日付   CBOT12月限(Z) オマハ現物   ベーシス
11/10 2016  3.4350    2.94-2.98   -50Z -46Z unch
11/09 2016  3.4075    2.91-2.95   -50Z -46Z unch
11/08 2016  3.5425    3.04-3.08   -50Z -46Z unch
11/07 2016  3.4625    2.96-3.00   -50Z -46Z unch
11/04 2016  3.4875    2.99-3.03   -50Z -46Z
dn 3-unch
11/03 2016  3.4800    3.01-3.02   -47Z -46Z unch
11/02 2016  3.4625    2.99-3.00   -47Z -46Z
up 2-unch
11/01 2016  3.4900    3.00-3.03   -49Z -46Z unch
10/31 2016  3.5475    3.06-3.09   -49Z -46Z unch
10/28 2016  3.5500    3.06-3.09   -49Z -46Z unch-
up 1
10/27 2016  3.5750    3.09-3.11   -49Z -47Z unch
10/26 2016  3.5400    3.05-3.07   -49Z -47Z
up 1
10/25 2016  3.4925    2.99-3.01   -50Z -48Z unch
10/24 2016  3.4825    2.98-3.00   -50Z -48Z unch
10/21 2016  3.5250    3.03-3.05   -50Z -48Z unch-
dn 8
10/20 2016  3.5100    3.01-3.11   -50Z -40Z unch
10/19 2016  3.5750    3.08-3.18   -50Z -40Z unch-
up 5
10/18 2016  3.5375    3.04-3.09   -50Z -45Z unch
10/17 2016  3.5400    3.04-3.09   -50Z -45Z
dn 5-unch
10/14 2016  3.5425    3.09      -45Z
-45Z unch
10/13 2016  3.4950    3.05      -45Z
-45Z dn 3-dn 5
10/12 2016  3.3700    2.95-2.97   -42Z -40Z unch
10/11 2016  3.4550    3.04-3.06   -42Z -40Z
dn 2-dn 4
10/10 2016  3.4325    Columbus Dayで発表休み

●米国トウモロコシの生産高予想
穀物相場では、戻りの全値下げの可能性を追求しています。
2016/2017年度(201691日〜2017831日)
米国トウモロコシの2016年生産高=15225586千ブッシェル
        収穫面積(千)   エーカーあたり反収
  州     9月1日→10月1日   8月1日→ 9月1日→10月1日→11月1日
アイオワ    13600  13500   197.0  196.0  198.0  199.0
イリノイ    11500  11500   200.0  200.0  202.0  202.0
ネブラスカ    9400   9500   187.0  184.0  181.0  184.0
ミネソタ     8000   8000   184.0  184.0  186.0  190.0
インディアナ   5610   5410   187.0  185.0  177.0  177.0
サウスダコタ   5300   5210   147.0  142.0  145.0  148.0
カンザス     4550   4850   145.0  151.0  147.0  147.0
ミズーリ     3550   3550   166.0  165.0  165.0  165.0
オハイオ     3290   3290   163.0  162.0  160.0  164.0
ノースダコタ   3250   3250   135.0  135.0  137.0  154.0
ウィスコンシン  3200   3100   173.0  175.0  177.0  180.0
テキサス     2250   2500   130.0  130.0  124.0  124.0
ミシガン     2160   2160   152.0  157.0  155.0  155.0
ケンタッキー   1410   1410   175.0  172.0  162.0  159.0
コロラド     1100   1190   140.0  140.0  138.0  142.0
ペンシルベニア  1000   1000   141.0  137.0  134.0  134.0
ノースカロライナ 940   940   130.0  138.0  141.0  144.0
テネシー     800   800   155.0  150.0  148.0  148.0
アーカンソー   735   745   189.0  184.0  178.0  178.0
ミシシッピ    690   720   172.0  172.0  167.0  163.0
---------------------------------------------------------------------
合計      86550  86836   175.1  174.4  173.4  175.3
●米国大豆の生産高予想
2016/2017年度(201691日〜2017831日)
米国大豆の2016年生産高=4361023千ブッシェル
        収穫面積(千)   エーカーあたり反収
  州     9月1日→10月1日  8月1日→ 9月1日→10月1日→11月1日
イリノイ     9840  10050   57.0   61.0   62.0   62.0
アイオワ     9650   9500   57.0   58.0   58.0   59.0
ミネソタ     7750   7550   47.0   49.0   49.0   52.0
ノースダコタ   5870   6010   33.0   35.0   39.0   41.0
インディアナ   5680   5680   55.0   58.0   59.0   59.0
ミズーリ     5500   5550   48.0   49.0   50.0   50.0
ネブラスカ    5250   5150   59.0   59.0   61.0   62.0
サウスダコタ   4870   5170   42.0   43.0   46.0   48.0
オハイオ     4790   4840   52.0   53.0   53.0   55.0
カンザス     4110   4010   40.0   44.0   45.0   48.0
アーカンソー   3120   3120   47.0   49.0   48.0   48.0
ミシガン     2140   2090   45.0   47.0   47.0   52.0
ミシシッピ    2030   2030   47.0   47.0   48.0   50.0
ウィスコンシン  1940   1950   52.0   52.0   52.0   55.0
ケンタッキー   1790   1790   48.0   51.0   50.0   50.0
ノースカロライナ 1600   1670   36.0   35.0   38.0   36.0
テネシー     1720   1640   46.0   49.0   46.0   44.0
ルイジアナ    1230   1210   50.0   50.0   49.0   49.0
バージニア    600   600   41.0   38.0   39.0   37.0
ペンシルベニア  595   585   46.0   45.0   45.0   46.0
---------------------------------------------------------------------
合計      83037  83047   48.9   50.6   51.4   52.5


潤沢な供給は戻りを抑える

2016112日(水曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3320
●天候から需給相場への移行期>の相場要素
(@)米国の収穫進捗状況
(A)南米の作付け進捗状況と天候
(B)米国内需要と輸出需要
これらの要素を過不足なしに判断するのは難しいです。国際穀物理事会(IGC)は先週1027日、月例「穀物市場報告」を発表した。それによれば、(@)これから2016/2017年度の世界穀物貿易は、市場人気が期待するほどには増加しない。(A)そして、史上最高の生産高によって2016/2017年度の繰越在庫が増加する。本年9-11月の米国穀物および大豆輸出が好調であっても、その水準が来年3-5月、さらに同6-8月に持続するわけではありません。2016/2017年度の世界穀物生産は史上最高に増加しますが、世界の穀物貿易が急拡大するわけではない。当社の全体観として、世界穀物の潤沢な供給は穀物相場の戻りを抑えると考えています。米国3取引所の小麦相場の値もそろっていないと思います。
IGC 小麦の世界需給予想(単位:100万トン)
     2013/14 2014/15 2015/16  2016/17
               推定   9/29予想→10/27予想
生産    717   730   
737    747    748
貿易    157   153   
164    164    167
消費    698   715   720    734    736
繰越在庫  190   205   
222    231    233
IGC トウモロコシの世界需給予想(単位:100万トン)
     2013/14 2014/15 2015/16  2016/17
               推定   9/29予想→10/27予想
生産    998   1019   
971   1027   1035
貿易    122   125   
136    132    133
消費    950   994   969   1019   1023
繰越在庫  182   208   
209    216    221
●今朝の米国市場
当社では、小麦とトウモロコシの相関に注目してお伝えしています。米国3取引所の「春小麦(NS/DNS)」「硬質赤冬小麦」「軟質赤冬小麦」の値はまだそろっていないと思います。当社「日報」では、104日(火)〜106日(木)の戻りで<トウモロコシの売り>を選択しました。トウモロコシの戻りは<小相場>と考えて売りを追求しています。
先物取引所          2016年11月01日     前年2015年11月03日
ミネアポリス(MGE)春小麦12限   5.19 1/2  
dn 7 1/4   5.19 3/4
カンザス(KCBT)硬質赤冬小麦12限 4.13 3/4  
dn 1     4.87 1/2
シカゴ(CBOT)軟質赤冬小麦12限  4.14 1/4  
dn 2     5.16 1/2
シカゴ(CBOT)トウモロコシ12限  3.49    
dn 5 3/4   3.80 1/2
シカゴ(CBOT)大豆1限       9.93 1/4  
dn 18 1/2   8.79
●為替(ドル円)
市場人気は「1ドル=105円」を超えるような円安を思惑しても、米金利指標を見れば、米2年債利回りはさほど動いていない。本日112日(水)は第3段階の相場として「1ドル=103.85104.35円」レンジで揉み合っておればよいのではないかと思います。
<米国債のイールド・カーブ・レートDaily Treasury Yield Curve Rates
      1mo 3mo 6mo 1yr 2yr 3yr 5yr 7yr 10yr 20yr 30yr
11/01(16) 0.24 0.35 0.50 0.65
0.83 0.99 1.30 1.61 1.83 2.24 2.58
10/31(16) 0.20 0.34 0.51 0.66
0.86 1.00 1.31 1.62 1.84 2.25 2.58
10/28(16) 0.18 0.30 0.49 0.66
0.86 1.02 1.33 1.63 1.86 2.27 2.62
10/27(16) 0.19 0.30 0.49 0.68
0.87 1.04 1.33 1.64 1.85 2.26 2.60
10/26(16) 0.25 0.33 0.49 0.67
0.86 1.01 1.30 1.59 1.79 2.20 2.53
10/25(16) 0.22 0.34 0.49 0.66
0.86 1.00 1.29 1.56 1.77 2.17 2.50
10/24(16) 0.23 0.33 0.46 0.66
0.84 1.00 1.27 1.56 1.77 2.18 2.52
10/21(16) 0.23 0.33 0.46 0.66
0.84 1.00 1.27 1.56 1.77 2.18 2.52
10/21(16) 0.25 0.34 0.47 0.66
0.84 0.98 1.25 1.53 1.74 2.15 2.48
10/20(16) 0.25 0.35 0.48 0.66
0.84 0.98 1.26 1.55 1.76 2.17 2.50
10/19(16) 0.25 0.35 0.48 0.65
0.81 0.96 1.24 1.54 1.76 2.18 2.51
10/18(16) 0.26 0.34 0.47 0.66
0.82 0.96 1.24 1.54 1.75 2.18 2.51
10/17(16) 0.24 0.34 0.47 0.65
0.81 0.98 1.26 1.56 1.77 2.19 2.52
10/14(16) 0.26 0.32 0.46 0.66
0.84 1.00 1.28 1.58 1.80 2.22 2.55
10/13(16) 0.26 0.30 0.45 0.66
0.85 1.00 1.27 1.56 1.75 2.15 2.48
10/12(16) 0.26 0.37 0.49 0.68
0.87 0.99 1.31 1.60 1.79 2.19 2.51
10/11(16) 0.27 0.35 0.48 0.69
0.87 1.03 1.30 1.58 1.77 2.17 2.50
10/07(16) 0.26 0.33 0.46 0.66
0.83 0.99 1.26 1.55 1.73 2.14 2.46
10/06(16) 0.26 0.33 0.46 0.65
0.86 1.00 1.28 1.58 1.75 2.14 2.45
10/05(16) 0.26 0.32 0.48 0.65
0.85 0.98 1.26 1.54 1.72 2.11 2.44
●米国中西部供給地のベーシス
当社では、穀物(トウモロコシ)市場の地合いを見るために感度のよい指標として「オマハ−カウンシルブラフス」を目安にしています。米国中西部供給地の現物は、10月下旬あたりからベーシス水準がサポートされるようになってきたが、水準そのものは近年と比較して低い。「強い」というわけではなく、戻りは<小相場>と考えています。
<オマハ-カウンシルブラフス
Spot Truck Bids for grain delivered to elevators, dollars per bushel,
as of 2:30 PM. Basis is cents per bushel.

※ Z December12月限)
#2 黄トウモロコシ
日付    CBOT12月限(Z) オマハ現物   ベーシス
11/01 2016  3.4900    3.00-3.03   -49Z -46Z unch
10/31 2016  3.5475    3.06-3.09   -49Z -46Z unch
10/28 2016  3.5500    3.06-3.09   -49Z -46Z unch-
up 1
10/27 2016  3.5750    3.09-3.11   -49Z -47Z unch
10/26 2016  3.5400    3.05-3.07   -49Z -47Z
up 1
10/25 2016  3.4925    2.99-3.01   -50Z -48Z unch
10/24 2016  3.4825    2.98-3.00   -50Z -48Z unch
10/21 2016  3.5250    3.03-3.05   -50Z -48Z unch-
dn 8
10/20 2016  3.5100    3.01-3.11   -50Z -40Z unch
10/19 2016  3.5750    3.08-3.18   -50Z -40Z unch-
up 5
10/18 2016  3.5375    3.04-3.09   -50Z -45Z unch
10/17 2016  3.5400    3.04-3.09   -50Z -45Z
dn 5-unch
10/14 2016  3.5425    3.09      -45Z
-45Z unch
10/13 2016  3.4950    3.05      -45Z
-45Z dn 3-dn 5
10/12 2016  3.3700    2.95-2.97   -42Z -40Z unch
10/11 2016  3.4550    3.04-3.06   -42Z -40Z
dn 2-dn 4
10/10 2016  3.4325    Columbus Dayで発表休み
10/07 2016  3.3975    3.00-3.04   -40Z -36Z
dn 1
10/06 2016  3.4050    3.02-3.06   -39Z -35Z unch
10/05 2016  3.4775    3.09-3.13   -39Z -35Z
dn 1
10/04 2016  3.4825    3.10-3.14   -38Z -34Z unch
10/03 2016  3.4600    3.08-3.12   -38Z -34Z
dn 2-unch
09/30 2016  3.3625    3.01-3.03   -36Z -34Z unch
09/29 2016  3.2925    2.93-2.95   -36Z -34Z unch
09/28 2016  3.2925    2.93-2.95   -36Z -34Z unch-
dn 2
09/27 2016  3.3175    2.96-3.00   -36Z -32Z unch
09/26 2016  3.2900    2.93-2.97   -36Z -32Z unch-
dn 4
09/23 2016  3.3650    3.01-3.09   -36Z -28Z
dn 1-unch
09/22 2016  3.3675    3.02-3.09   -35Z -28Z unch
09/21 2016  3.4000    3.05-3.12   -34Z -30Z
dn 1-up 2
09/20 2016  3.4050    3.07-3.11   -34Z -30Z unch
09/19 2016  3.3725    3.03-3.07   -34Z -30Z unch-up 1


穀物市場の情勢とトウモロコシの売りについて

20161018日(火曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3309
<今朝の米国市場
先物取引所         2016年10月17日    前年2015年10月19日
ミネアポリス(MGE)春小麦   5.29    up 1/2    5.04 1/2
カンザス(KCBT)硬質赤冬小麦 4.22    up 4 1/4   4.72 1/4
シカゴ(CBOT)軟質赤冬小麦  4.23 3/4  up 2 3/4   4.85 3/4
シカゴ(CBOT)トウモロコシ  3.54    dn 1/4    3.73
シカゴ(CBOT)大豆      9.78 1/4  up 15 3/4   8.91

●当社の立場と意見
当社では、104日(火)〜106日(木)に<トウモロコシの売り>を選択しました。
(@) 米国の各穀物市場の動きは揃(そろ)っていない。市場人気は目の前の印象に追随し、中期的な全体観を軽視しているので、各市場の価格形成がバラバラです。
(A) 当社では、天候から需給相場への移行期において、トウモロコシ市場の地合いを見る感度のよい指標として「オマハ−カウンシルブラフス」を目安にしています。これまでの経験から<ベーシス軟化が続くようになれば再び売りでいける>と考えてきたので、今回も10月戻りで売りを選択しました。相場には「必ず」とか「絶対」はないのでその都度総合的に見なければなりませんが、「オマハ−カウンシルブラフス」のトウモロコシのベーシスが下落しているときは<売り>が基本です。
(B) 週末1015日(土)-16日(日)はアチコチの記事を読みました。ドル円でも原油でもトウモロコシでも「買い」を唱える向きが多かった。とくに、第一商品法人部の長田泰氏の「買いトーク」が顕著であった。曰く、「1014日の東京市場は円安、シカゴ高を織り込めてなかっただけに、東京市場全体に割安感が残る。市場ムードがまだ本格的に強気に転じていない早いうちに、新甫11月限を買い仕込みたい。東京トウモロコシ期先11月限 19,80021,000円と予想。」と記していた。
(C) 欧米ファンドが927日あたりから<低成長と低インフレを否定する思惑>を開花させているので、為替も石油も穀物も、時間がかかると思いますが、「買い」に回るつもりはありません。目の前の印象を将来の推定の基準にしようとするのは正しくないと思います。
CBOTトウモロコシの値段と建玉
シカゴ(CBOT)期近12月限の受渡通知初日は1130日(水)です。
    CBOT トウモロコシ
日付   12月限 出来高  12限建玉 3限建玉  総取組高
10/17  3.5400 209,488
10/14  3.5425 411,864  680,363 298,462 131万2,586
10/13  3.4950 287,673  694,659 293,004 132万0,973
10/12  3.3700 288,111  704,092 285,991 132万0,921
10/11  3.4550 214,579  702,054 277,754 130万5,996
10/10  3.4325 142,653  706,401 268,560 130万0,265
10/07  3.3975 233,701  710,397 260,617 129万3,774
10/06  3.4050 227,469  722,211 254,596 129万9,431
10/05  3.4775 189,393  728,584 253,748 130万1,132
10/04  3.4825 197,460  742,274 250,559 131万0,849
10/03  3.4600 304,327  755,148 249,866 132万2,260
09/30  3.3675 327,504  758,152 249,466 132万4,250
09/29  3.2925 136,913  756,985 246,536 131万5,289
09/28  3.2925 131,544  755,019 245,355 131万1,334
09/27  3.3175 180,877  755,157 243,988 130万7,114
09/26  3.2900 212,566  762,249 241,880 131万0,291

●米国トウモロコシのベーシス水準
米国トウモロコシのベーシス水準は、前年同期と比較して供給地でも需要地でも低い。当社では、現状のベーシスの動きからして「買い」に回るつもりはありません。売りを基本にします。当社「日報」の将来の価格変動等にかんする見通しは一定の仮定に基づいており、その仮定が実現しないこともあるので、それぞれご自身で独自に判断されることをお勧めします。
<米国中西部供給地のベーシス下落
オマハ-カウンシルブラフス
Spot Truck Bids for grain delivered to elevators, dollars per bushel,
as of 2:30 PM. Basis is cents per bushel.
データの出所:USDA Market News
#2 黄トウモロコシ
日付   CBOT12月限(Z)  オマハ現物   ベーシス
10/17 2016  3.5400    3.04-3.09   -50Z -45Z
dn 5-unch
10/14 2016  3.5425    3.09      -45Z
-45Z unch
10/13 2016  3.4950    3.05      -45Z
-45Z dn 3-dn 5
10/12 2016  3.3700    2.95-2.97   -42Z -40Z unch
10/11 2016  3.4550    3.04-3.06   -42Z -40Z
dn 2-dn 4
10/10 2016  3.4325    Columbus Dayで発表休み
10/07 2016  3.3975    3.00-3.04   -40Z -36Z
dn 1
10/06 2016  3.4050    3.02-3.06   -39Z -35Z unch
10/05 2016  3.4775    3.09-3.13   -39Z -35Z
dn 1
10/04 2016  3.4825    3.10-3.14   -38Z -34Z unch
10/03 2016  3.4600    3.08-3.12   -38Z -34Z
dn 2-unch
09/30 2016  3.3625    3.01-3.03   -36Z -34Z unch
09/29 2016  3.2925    2.93-2.95   -36Z -34Z unch
09/28 2016  3.2925    2.93-2.95   -36Z -34Z unch-
dn 2
09/27 2016  3.3175    2.96-3.00   -36Z -32Z unch
09/26 2016  3.2900    2.93-2.97   -36Z -32Z unch-
dn 4
09/23 2016  3.3650    3.01-3.09   -36Z -28Z
dn 1-unch
09/22 2016  3.3675    3.02-3.09   -35Z -28Z unch
09/21 2016  3.4000    3.05-3.12   -34Z -30Z
dn 1-up 2
09/20 2016  3.4050    3.07-3.11   -34Z -30Z unch
09/19 2016  3.3725    3.03-3.07   -34Z -30Z unch-up 1
<米ガルフ需要地のベーシス

米ガルフ需要地=ミシシッピ河口のCIF barge bids
Gulf Export bids and basis for grain delivered to Gulf export elevators, CIF barge to Louisiana Gulf (Mississippi River), delivery periods as specified, dollar per bushel. Bids as of 2:00 Central time. Change and basis is cents per bushel.
シカゴ(CBOT)の限月記号: Z December、H March,
データの出所: USDA Market News
#2 黄トウモロコシ
米国現地20161017日(月)
Cash Bids       Change       Basis     Change
10月 3.8800 - 3.9200 dn 1.25      +34Z to +38Z  dn 1
11月 4.0000 - 4.0500 dn 2.25-dn 0.25  +46Z to +51Z  dn 2-unch
12月 4.0300 - 4.0400 dn 1.25-dn 0.25  +49Z to +50Z  dn 1-unch
01月 4.0900      up 0.25      +45H      unch
02月 4.0900      up 0.25      +45H      unch
03月 4.0900      up 0.25      +45H      unch

米国現地20161014日(金)
Cash Bids       Change       Basis     Change
10月 3.8925 - 3.9325 up 4.75-up 5.75  +35Z to +39Z  unch-up 1
11月 4.0225 - 4.0525 up 5.75-up 4.75  +48Z to +51Z  up 1-unch
12月 4.0425      up 5.75-up 4.75  +50Z      up 1-unch
01月 4.0875      up 4.25      +45H      unch
02月 4.0875      up 4.25      +45H      unch
03月 4.0875      up 4.25      +45H      unch

米国現地20161013日(木)
Cash Bids       Change       Basis     Change
10月 3.8450 - 3.8750 up 12.5-up 8.5  +35Z to +38Z  unch-dn 4
11月 3.9650 - 4.0050 up 9.5-up 12.5  +47Z to +51Z  dn 3-unch
12月 3.9850 - 3.9950 up 12.5-up 11.5  +49Z to +50Z  unch-dn 1
01月 4.0450      up 12.5-up 10.5  +45H      unch-dn 2
02月 4.0450      up 12.5-up 10.5  +45H      unch-dn 2
03月 4.0450      up 12.5-up 10.5  +45H      unch-dn 2

米国現地 20161012日(水)
Cash Bids       Change       Basis     Change
10月 3.7200 - 3.7900 dn 8.5-dn 9.5   +35Z to +42Z  unch-dn 1
11月 3.8700 - 3.8800 dn 8.5      +50Z to +51Z  unch
12月 3.8600 - 3.8800 dn 8.5-dn 7.5   +49Z to +51Z  unch-up 1
01月 3.9200 - 3.9400 dn 8.25      +45H to +47H  unch
02月 3.9200 - 3.9400 dn 8.25      +45H to +47H  unch
03月 3.9200 - 3.9400 dn 8.25      +45H to +47H  unch

●韓国のトウモロコシ購入価格
飼料用黄トウモロコシ 2017121日入着玉の価格(Pan Ocean
飼料用黄トウモロコシ 201723日入着玉の価格(Cofco
食品用黄トウモロコシ 2017130日入着玉の価格(Pan Ocean
韓国のトウモロコシ購入価格


ベーシス軟化とトウモロコシの売り

2016105日(水曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3301
[1] 今朝の米国市場は、冬小麦、大豆が下げて、トウモロコシが反発している。「冬小麦売り/トウモロコシ買い」などのスプレッドが背景にある可能性が高い。シカゴ(CBOT)の思惑人気がトウモロコシ先物を買っても、トウモロコシのベーシス水準は中西部供給地でもガルフ需要地でも軟化しているので、こうした思惑は持続しません。シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物が、仮需の思惑で膨らんだ需要増加を「買い材料」と解釈するなら、当社では、再びトウモロコシの売りを追求します。
[2] 低成長と低インフレ下のコモディティ市場は小相場と考えています。小相場ではどこで仕掛けるかが問題になりますが、現在の段階では、迷いながら考えて、売りを仕掛けていくことになると思います。最初から完璧な答えはないので、葛藤(かっとう)の中で、<手探り>で臨んでいく以外ない。
●トウモロコシのベーシス軟化
当社では、ベーシス水準の方向を売買の指標にしています。(@)米中西部供給地でも、(A)米ガルフ需要地でも、トウモロコシのベーシスは下落しています。
<米国中西部供給地のベーシス軟化
Spot Truck Bids for grain delivered to elevators, dollars per bushel,
as of 2:30 PM. Basis is cents per bushel.

※ Z December12月限)
#2 黄トウモロコシ
日付   CBOT12月限(Z) オマハ現物    ベーシス
10/04 2016  3.4825    3.10-3.14   -38Z -34Z unch
10/03 2016  3.4600    3.08-3.12   -38Z -34Z
dn 2-unch
09/30 2016  3.3625    3.01-3.03   -36Z -34Z unch
09/29 2016  3.2925    2.93-2.95   -36Z -34Z unch
09/28 2016  3.2925    2.93-2.95   -36Z -34Z unch-
dn 2
09/27 2016  3.3175    2.96-3.00   -36Z -32Z unch
09/26 2016  3.2900    2.93-2.97   -36Z -32Z unch-
dn 4
09/23 2016  3.3650    3.01-3.09   -36Z -28Z
dn 1-unch
09/22 2016  3.3675    3.02-3.09   -35Z -28Z unch
09/21 2016  3.4000    3.05-3.12   -34Z -30Z
dn 1-up 2
09/20 2016  3.4050    3.07-3.11   -34Z -30Z unch
09/19 2016  3.3725    3.03-3.07   -34Z -30Z unch-
up 1
<米ガルフ需要地のベーシス軟化
米ガルフ需要地=ミシシッピ河口のCIF barge bids
Gulf Export bids and basis for grain delivered to Gulf export elevators, CIF barge to Louisiana Gulf (Mississippi River), delivery periods as specified, dollar per bushel. Bids as of 2:00 Central time. Change and basis is cents per bushel.
#2 黄トウモロコシ
米国現地 2016年10月4日(火)

Cash Bids       Change      Basis     Change
10月 3.8525 - 3.8825 up 1.25-dn 6.75  +37Z to +40Z 
dn 1-9
11月 3.9925      up 1.25-dn 3.75  +51Z      
dn 1-6
12月 3.9825 - 4.0025 up 0.25-dn 2.75  +50Z to +52Z 
dn 2-5
01月 4.0325 - 4.0425 up 2.5-dn 1.5   +45H to +46H unch-
dn 4
02月 4.0325 - 4.0425 up 2.5-dn 1.5   +45H to +46H unch-
dn 4
03月 4.0325 - 4.0425 up 2.5      +45H to +46H unch
米国現地 2016年10月3日(月)

Cash Bids       Change      Basis     Change
10月 3.8400 - 3.9500 up 2.25-up 1.25  +38Z to +49Z 
dn 7-8
11月 3.9800 - 4.0300 up 6.25-up 8.25  +52Z to +57Z 
dn 3-1
12月 3.9800 - 4.0300 up 6.25-up 9.25  +52Z to +57Z 
dn 3-unch
01月 4.0075 - 4.0575 up 7.25      +45H to +50H 
dn 2
02月 4.0075 - 4.0575 un 7.25      +45H to +50H 
dn 2
03月 4.0075 - 4.0175 no comp      +45H to +46H no comp
米国現地 2016年9月30日(金)
Cash Bids       Change      Basis     Change
09月 3.7275 - 3.8075 up 7.5      +36Z to +44Z unch
10月 3.8175 - 3.9375 up 7.5-up 15.5  +45Z to +57Z unch-
up 8
11月 3.9175 - 3.9475 up 7.5      +55Z to +58Z unch
12月 3.9175 - 3.9375 up 7.5      +55Z to +57Z unch
01月 3.9350 - 3.9850 up 7.5      +47H to +52H unch
02月 3.9350 - 3.9850 un 7.5      +47H to +52H unch
米国現地 2016年9月29日(木)
Cash Bids       Change      Basis     Change
09月 3.6525 - 3.7325 unch-dn 1     +36Z to +44Z unch-
dn 1
10月 3.7425 - 3.7825 unch-dn 1     +45Z to +49Z unch-
dn 1
11月 3.8425 - 3.8725 unch-dn 1     +55Z to +58Z unch-
dn 1
12月 3.8425 - 3.8625 unch-dn 1     +55Z to +57Z unch-
dn 1
01月 3.8600 - 3.9100 unch-up 2     +47H to +52H unch-
up 2
02月 3.8600 - 3.9100 unch-up 2     +47H to +52H unch-
up 2


トウモロコシの売り

2016104日(火曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3300
[1] 米農務省が発表する全米在庫について、何の色もついていない、無色透明の「客観的なデータ」と見なす向きが多いが、当社ではこれまでの経験から、<全米在庫は仮需の伸縮を反映している>と考えています。当業者は同じような時期に同じようなことをしているので、本年67月の米国トウモロコシの需要増加は、「南米の減産」や「米国のエルニーニョ/ラナーニャによる高温/乾燥」の思惑が押し上げた可能性が高い。そして、それは2016/2017年度に持続する可能性は低い。
[2] 昨日103日(月)の「日報」で、<シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物が、仮需の思惑で膨らんだ需要増加をファンダメンタルズで説明し、それを「買い材料」と解釈するなら、当社では穀物で再び売りを追求する。その方向で、現状分析に注力する>と記しました。930日の「全米在庫」発表後、勝手気儘(かってきまま)な解釈によって戻りが買われたことによって、再び売りを仕掛けていく機会が発生していると思います。どこで売りを仕掛けるかは、迷いながら、悩んで考えなければならない。
●今朝の思惑人気は「冬小麦売り/トウモロコシ買い」
[1] 当社では、収穫作業は長距離マラソンのようなプロセスなので、アイオワやイリノイの生産者は10月末までに収穫のメドをつければOKと思います。余程の長雨にでもならないかぎり収穫は進展します。それにもかかわらず、米国の民間気象会社は10月初めの段階で「収穫遅れ」を唱えています。
[2] 今朝のシカゴ(CBOT)では「冬小麦売り/トウモロコシ買い」のスプレッドが活発だったように思いました。カンザス(KCBT)の硬質赤冬小麦やシカゴ(CBOT)の軟質赤冬小麦が売られ、トウモロコシが買われた。理屈としては、これからの冬小麦の作付け前に雨が降れば、冬小麦にとってプラスになるので「冬小麦売り」、その一方で、トウモロコシの収穫は中断されるので「トウモロコシ買い」になるかもしれません。当社は、目先の印象に追随した商いに同調することはできません。
[3] 当社では、昨日103日(月)の「日報」で、<シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物が、仮需の思惑で膨らんだ需要増加をファンダメンタルズで説明し、それを「買い材料」とするなら、当社では穀物でも再び売りを追求する。その方向で、現状分析に注力する>と記しました。シカゴ(CBOT)トウモロコシがどこまで戻すか? 罫線の上で予想すれば、一種の「お絵かき」のように線を引くことができますが、それぞれが迷いながら判断するしかありません。穀物の戻りは原油と同じように<戻しても小相場>です。そして、米中西部供給地のトウモロコシのベーシスは、「オマハ−カウンシルブラフス」を指標に見て弱い。
●米国中西部供給地のベーシス軟化
CBOTトウモロコシの値段と建玉
<小相場>ではどこで仕掛けるかが問題になります。それは、現在の段階では、迷いながら考えるしかありません。


全米在庫と仮需

2016103日(月曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3299
[1] 米農務省は米国現地930日、201691日時点の全米在庫を発表した。それによれば、米国のトウモロコシ在庫は「1737771千ブッシェル」であった。本日の「日報」(穀物)では、全米在庫について、誰もが知っている基礎的なことから、当社の論争的な問題提起まで、手順を踏んで説明します。それは、当社の「仮需」にかんする仮説です。
[2] もし、シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物が、仮需の思惑で膨らんだものをファンダメンタルズで説明し、それを「買い材料」と解釈するなら、当社では、穀物でも再び売りを追求します。その方向で、現状分析に注力します。
●全米在庫=2016/2017年度の期初在庫「173800万bu.」
(@) 「農場在庫+非農場在庫=全米在庫」です。
(A) 91日時点の全米在庫は「市場年度の期初在庫=前年度の期末在庫」です。
米国トウモロコシの市場年度は「91日〜翌年831日」なので、91日時点の全米在庫が「米国トウモロコシの期初在庫=前年度の期末在庫」です。米国穀物は、全米在庫の発表によって、期初在庫が確定します。今回(930日発表)の全米在庫によって、2016/2017年度の米国トウモロコシの期初在庫は「173800bu.」と確定しました。
<米国トウモロコシの全米在庫
        農場在庫    非農場在庫     全米在庫
09/01 2016  6億2740万0千  11億1037万1千   
17億3777万1千bu.
06/01 2016  24億7140万0千  22億4111万7千   47億1251万7千bu.
03/01 2016  43億3500万0千  34億8364万5千   78億1864万5千bu.
12/01 2015  68億2900万0千  44億0925万8千   112億3825万8千bu.
09/01 2015  5億9300万0千  11億3816万4千   17億3116万4千bu.
06/01 2015  22億7500万0千  21億7798万8千   44億5298万8千bu.
03/01 2015  43億8000万0千  33億6980万6千   77億4980万6千bu.
12/01 2014  70億8700万0千  41億2438万0千   112億1138万0千bu.
09/01 2014  4億6200万0千   7億6990万4千   12億3190万4千bu.
06/01 2014  18億6320万0千  19億8851万6千   38億5171万6千bu.
03/01 2014  38億6050万0千  31億4762万3千   70億0812万3千bu.

2016/2017年度の期初在庫予想の推移
米農務省 9月30日発表の「全米在庫」     17億3777万1千bu.
米農務省 9月12日発表の「9月需給見通し」  17億1600万bu.
米農務省 8月12日発表の「8月需給見通し」  17億0600万bu.
米農務省 7月12日発表の「7月需給見通し」  17億0100万bu.
米農務省 6月10日発表の「6月需給見通し」  17億0800万bu.

(B) 米農務省は912日に発表した「9月需給見通し」で、2016/2017年度の米国トウモロコシの期初在庫を「171600bu.」と予想していたので、今回(930日)の全米在庫で、201691日時点の在庫が「1737771bu.」と確定したことによって、1012日に発表する需給見通しでは、2016/2017年度の期初在庫を「173800万bu.」に引き上げることになった。実際の在庫が予想以上に多かったわけです。
●全米在庫=四半期ごとの需要量
(@) 全米在庫の四半期ごとの差は「その期間の需要量」を表しています。
全米在庫は、四半期ごとに発表されます。前回発表の数字から減少した分が、その期間の需要量です。米国内の飼料需要、エタノール需要、コーンスターチなどの工業用需要、さらに輸出需要を含めて、その期間の総需要量が「全米在庫の減少幅」に表れています。したがって、61日時点の米国トウモロコシの全米在庫が「4712517bu.」、91日には「1737771bu.」だったのなら、その差「2974746bu.」が61日〜831日の需要量です。
(A) 米国トウモロコシの需要量は、全米在庫の変動幅で求めることができます。
「米国トウモロコシの需要量」は、全米在庫の変動幅で求めることができます。「米国におけるトウモロコシの総需要」は「全米在庫にもとづく米国トウモロコシの需要量+米国のトウモロコシ輸入量」です。米国が旱魃(かんばつ)被害を受けた2012/2013年度では、「全米在庫にもとづく米国トウモロコシ需要量が10922842bu.」、「米国のトウモロコシ輸入量が16000bu.」で、米国のトウモロコシ総需要量は「1108284bu.」であった。
<米国トウモロコシの四半期ごとの需要量
市場年度  9/1〜11/30   12/1〜2/29   3/1〜5/31   6/1〜8/31
2015/2016 40億9390万6千 34億1961万3千 31億0612万8千 
29億7474万6千
2014/2015 42億3652万4千 34億6157万4千 32億9681万8千 27億2182万4千
2013/2014 41億9765万3千 34億4440万9千 31億5640万7千 26億1981万2千
2012/2013 37億1129万5千 26億3280万6千 26億3368万2千 19億4505万9千
2011/2012 38億4082万2千 36億2346万7千 28億7515万2千 21億5917万7千
2010/2011 40億9801万8千 35億3354万1千 28億5339万0千 25億4219万3千
2009/2010 38億6285万1千 32億0867万3千 33億8371万6千 26億0228万4千
2008/2009 36億3858万6千 31億1796万1千 26億9271万8千 25億8811万6千
2007/2008 
40億6356万2千 34億1936万3千 28億3070万5千 24億0386万7千
2006/2007 35億6945万4千 28億6445万7千 25億3481万7千 22億2978万6千

●当社の論争的な問題提起
以上、ここまで記してきたことは、当業者もファンドも、市場参加者であれば皆がおこなっている分析です。われわれは、このレベルにとどまるわけにはいかない。930日の全米在庫発表後のシカゴ(CBOT)トウモロコシの上昇は、61日以降のこの期間の需要量が「2974746bu.」に拡大していたことに対する反応だったので、これを解明しなければならない。
(@) 930日のシカゴ(CBOT)引け後の米農務省「マーケット・リポート」は、全米在庫について「The quarterly stocks report didn't give the market direction as the report didnt contain any surprises. 」と記していた。米農務省は全米在庫によって「2016/2017年度の期初在庫を173800bu.に引き上げなければならなくなった」が、これまでの経緯から見れば驚くことではなかった。2016/2017年度の期初在庫の引き上げが「買い材料」になるわけもない。
(A) 930日の全米在庫発表後のシカゴ(CBOT)トウモロコシの上昇は、61日〜831日の米国トウモロコシ需要が「2974746bu.」に拡大していたことに対する反応であった。「61日〜831日」は米国トウモロコシの端境期(はざかいき)にあったにもかかわらず、その期間の需要量「2974746bu.」は前年同期を大きく上回っていたので、さまざまな解釈が取り沙汰された。
(B) 「61日〜831日」は米国冬小麦の収穫と出回り期であり、トウモロコシの端境期には飼料原料として「小麦の使用量が増加する」と推測されていた。今回(930日発表)の全米在庫によって、61日〜831日の米国トウモロコシの需要量が「2974746bu.」に拡大していたことは、「小麦需要が伸びなかった」「飼料原料の小麦へのシフトが起きなかった」と説明する向きがあった。米国の養鶏や畜産業界の旺盛なトウモロコシ需要と解釈していた。本年61日〜831日の米国トウモロコシの需要量「2974746bu.」は、端境期の需要量として記録的なものであったので、「トウモロコシに対する需要の旺盛さ」として解釈し、「買い材料」にした可能性が高い。
(C) しかし、当社では以前から何度も、米農務省が集計して発表している「全米在庫」は「仮需」の要素を含んでいると指摘してきました。「全米在庫」にもとづく需要量の推移が、そのときの<仮需の伸縮>を含んでいる場合、それをファンダメンタルズに直結させて説明しようとすると現実を歪めることになります。それが、最も典型的に表れたのは「2007/2008年度」です。200791日〜1130日」「2007121日〜2008228日」は<ファンダメンタルズでは説明できない需要量の急拡大>となった。そのとき全米在庫は事前予想を下回る少なさになり、その期間の需要量を大幅に引き上げることになった。そのとき、イリノイ大学などでは「米国畜産業界の広い裾野(すその)」を指摘し、「米農務省の畜産統計から漏れている小規模経営の活況と拡大」に要因を求めた。米農務省の畜産統計は大規模経営を集計しており、小規模零細は統計から漏れているので、米畜産業界が裾野まで活況と拡大に沸いているときは畜産統計を超える需要増になると説明した。そうした「説明」は、20062008年の「コモディティ・バブル」の思惑を「正当化」するものであった。当社では、米国畜産業の活況だけでなく、エタノール企業や穀物取扱流通業者などが<仮需>を膨らませたのではないかと推測しました。実際、このあと破綻するエタノール業者が出てきた。
(D) 本年61日〜831日にも<仮需>の思惑があったと考えています。南米ブラジルおよびアルゼンチンの天候をめぐって減産が取り沙汰され、米国産穀物に国際需要が回帰すると喧伝されていた時期です。そして、韓国農協や韓国飼料協会などは、6月の戻り高値で「9-11月」の大量買いを敢行し、さらに7月にも買っていた。当業者は同じような時期に同じようなことをしているので、本年(20166月〜8月は「南米の減差」や「エルニーニョ/ラナーニャによる高温/乾燥」の思惑に踊った可能性が高い。当社は、この時期の「仮需」の思惑を反映していると考えています。
(E) 振り返って、2014年の秋から2015年にかけて「米国トウモロコシの作付面積減少」が喧伝されたが、この期間も米国トウモロコシの需要量が大幅に増加しています。常に需要は<仮需の伸縮>をともなっているわけです。仮需で膨らんだものをファンダメンタルズに直結させて説明しようとすると無理が発生します。少なくとも、2006年以降の全米在庫の推移とそれに基づく需要量の推移を分析すれば、ファンダメンタルズですべて説明することはできません。需要は仮需の要素を含んで変動しています。今回(9月30日発表)の全米在庫とそれにもとずく需要量についても、6月から8月の「南米の減産」や「米国のエルニーニョ/ラナーニャによる高温/乾燥」の思惑に踊っている可能性が高い。
●当社の立場と意見
シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物が、仮需の思惑で膨らんだものをファンダメンタルズで説明し、それを「買い材料」と解釈するなら、当社では、穀物でも再び売りを追求します。その方向で、現状分析に注力します。
●イリノイ・ファームビューローの報告
先週929日(木)午後〜930日(金)午前の報告です。
●米国トウモロコシの収穫面積と反収
コンバインで確かめた実収高は10月以降の米農務省の予想で反映されると思います。81日や91日時点の予想では、本年の実収高について不十分です。


穀物の売りは利を入れて手仕舞い

2016815日(月曜日) 「市況研究社日報」(穀物)第3265
●売りに利を入れて手仕舞い(穀物市場から引き揚げる)
184日の「日報」
当社「日報」では、84日(木)の「穀物-2」で次のように記しました。
トウモロコシの売り方にとって、8月中旬までは<余裕の維持>が優先します。シカゴ(CBOT)トウモロコシ12月限で「2ドル9080セント」の可能性を描きながらも、穀物の基本要素は、本年新穀の天候と作況だけでなく、79月の端境期における旧穀の供給や、南米などグローバルな需給見通しも考えにいれて検討しなければなりません。他の要素に注意を払わないなら道を誤ることになります。現在のシカゴ(CBOT)先物は、76日-7日の値段からドカドカと下落しているわけではありません。われわれは、少し足りない程度に売り建玉を管理し、8月中旬以降の全体感を探りながら、余裕をもって臨んでいければよいと思います。8月中旬以降の全体観の中で「シカゴ(CBOT12月限=2.902.80ドル」の可能性があれば、それを追求します。もし、その可能性がないなら、穀物市場の売りは撤収した方がよいと思います。
2815日寄り付き前の判断
そして、815日(月)現在の判断として、次のように考えます。
[1] 率直に言って「CBOT 12月限=2.902.80ドル」は不透明です。期待していた米国現地813日(土)〜14日(日)の降雨は、テキサスからイリノイ南部、インディアナ、オハイオ、ペンシルベニアで雨雲と降雨を観測しているものの、サウスダコタやアイオワ、イリノイ北部〜中部、オハイオ北部、ミシガンはカバーしていないと思います。そして、この雨のあとは、米国主産地で当面の降雨チャンスは少ないと考えています。
[2] そのことは、米国生産者が理想として考えているよりも、トウモロコシの乾燥段階が急速に進む可能性を示唆しています。降雨で水分を補充しながら登熟が進展するのではなく、水分不足のなかで乾燥が進み、例年より10日ほど早いペースで作柄が固まる公算が大きい。<追加でひと伸びするような反収増加>がないかもしれません。
[3] 今回の「812日のイリノイ・ファーム・ビューローのクロップ・ウォッチャーズ・リポート」では、本年(2016)の反収について「2014年と同水準」を予想する意見があった。米農務省が発表した生産高予想でも、本年のイリノイの平均反収は「2014年と同じ=エーカーあたり200ブッシェル」であった。イリノイ各郡各地で「150280ブッシェル」のレンジでひろがっているポテンシャルが、「平均200ブッシェル以上」に伸びるためには、仕上がり時期の降雨が必要です。現在の雨の後は、9月まで降雨チャンスはないと考えています。現状の気象予報では、アイオワ〜イリノイ北部/中部などの主産地で当面の降雨は限られているので、ここから<さらにひと伸びする追加の反収増加は難しい>と思います。
[4] 「CBOT 12月限=2.902.80ドル」を目指すには迫力不足です。現状では、このまま「CBOT 12月限=2.902.80ドル」を追求するのは止めておこうと思います。したがって、東京(TOCOM)トウモロコシでは、残した売りにも利を入れて手仕舞いし、穀物市場から一旦建玉を引き揚げておくのがよいと思います。
※送信予定
「日報」(穀物-1)イリノイ・ファーム・ビューローの報告
「日報」(穀物-2)米農務省の生産高予想(米国トウモロコシ)
「日報」(穀物-3)米農務省の生産高予想(米国大豆)
●イリノイ・ファーム・ビューローの報告
「イリノイ・ファーム・ビューローのクロップ・ウォッチャーズのリポート」をお届けします。811日(木)午後から812日(金)朝に発信されたものを集めました。当社では、現在の雨の後、当面の降雨チャンスはないと考えています。
●米国トウモロコシの収穫面積と反収
米農務省が812日に発表した予想反収は、81日時点の作況をベースにした推定値です。
       2016年  2016年     2013年  2014年  2015年  2016年
主要州    作付面積 収穫予想面積  反収   反収   反収   予想反収
アイオワ    1,400   1,360    164.0  178.0  192.0  197.0
イリノイ    1,170   1,150    178.0  200.0  175.0  200.0
ネブラスカ    970    940    169.0  179.0  185.0  187.0
ミネソタ     850    800    159.0  156.0  188.0  184.0
インディアナ   580    561    177.0  188.0  150.0  187.0
サウスダコタ   570    530    137.0  148.0  159.0  147.0
カンザス     480    455    126.0  149.0  148.0  145.0
ミズーリ     370    355    136.0  186.0  142.0  166.0
オハイオ     355    329    174.0  176.0  153.0  163.0
ノースダコタ   350    325    110.0  124.0  128.0  135.0
ウィスコンシン  420    320    145.0  156.0  164.0  173.0
テキサス     260    225    136.0  148.0  135.0  130.0
ミシガン     250    216    155.0  161.0  162.0  152.0
ケンタッキー   150    141    170.0  158.0  172.0  175.0
ペンシルベニア  141    100    146.0  154.0  147.0  141.0
コロラド     125    110    131.0  146.0  142.0  140.0
ノースカロライナ 102    94    142.0  132.0  113.0  130.0
テネシー      87    80    156.0  168.0  160.0  155.0
アーカンソー    75    73.5   186.0  187.0  181.0  189.0
ミシシッピ     72    69    176.0  185.0  175.0  172.0
------------------------------------------------------------------------
全米合計    9,415万  8,655万   158.1  171.0  168.4  175.1
Corn production is forecast at 15.2 billion bushels, up 11 percent from last year. Based on conditions as of August 1, yields are expected to average 175.1 bushels per acre, up 6.7 bushels from 2015. If realized, this will be the highest yield and production on record for the United States. Area harvested for grain is forecast at 86.6 million acres, unchanged from the June forecast, but up 7 percent from 2015.
●米国大豆の収穫面積と反収
米農務省が812日に発表した予想反収は、81日時点の作況をベースにした推定値です。
      2016年  2016年     2013年  2014年  2015年  2016年
主要州   作付面積 収穫予想面積  反収   反収   反収   反収
イリノイ     990   984    50.0   56.0   56.0   57.0
アイオワ     970   965    45.5   51.0   56.5   57.0
ミネソタ     780   775    42.0   41.5   50.0   47.0
ノースダコタ   590   587    30.5   34.5   32.5   33.0
インディアナ   570   568    51.5   55.5   50.5   55.0
ミズーリ     555   550    36.0   46.5   40.5   48.0
ネブラスカ    530   525    53.5   54.0   58.0   59.0
サウスダコタ   490   487    40.5   45.0   46.0   42.0
オハイオ     590   587    49.5   52.5   50.0   52.0
カンザス     415   411    37.0   35.5   38.5   40.0
アーカンソ    315   312    43.5   49.5   49.0   47.0
ミシガン     215   214    44.5   42.5   49.0   45.0
ウィスコンシン  195   194    39.0   44.0   49.5   52.0
ケンタッキー   180   179    50.0   47.5   49.0   48.0
テネシー     175   172    46.5   46.0   46.0   46.0
ノースカロライナ 163   160    33.5   40.0   32.0   36.0
ルイジアナ    125   123    48.5   56.5   41.0   50.0
バージニア     61    60    38.5   39.5   34.5   41.0
ペンシルベニア   60    59.5   49.0   49.0   44.0   46.0
メリーランド    57    56.5   39.5   46.0   40.0   45.0
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全米合計    8,369万 8,303万7千  44.0   47.5   48.0   48.9
Soybean production is forecast at a record 4.06 billion bushels, up 3 percent from last year. Based on August 1 conditions, yields are expected to average a record 48.9 bushels per acre, up 0.9 bushel from last year. Area for harvest in the United States is forecast at a record 83.0 million acres, unchanged from the June forecast but up 1 percent from 2015. Planted area for the Nation is estimated at a record 83.7 million acres, also unchanged from June.


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